2017/05/20 のログ
ご案内:「遺跡群」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「あっついねえ……こりゃもう夏と言っても過言じゃねえな。」

照りつける日差しの下で、手で顔を仰ぎながら俺は呟く。
ここは転移荒野で有名な開拓地区、その一角。通称“遺跡群”
その名の通り大きさも年代もバラバラな遺跡たちが、さも当然の様に鎮座している場所だ。

そんなところに何しに来たのかって?
そりゃあ教師のお仕事……の、今回ばかりは範疇外。
ただの趣味と言ったらそれまでだが、他に言い様も無い。
転移荒野の獣たちがどれだけ遺跡に巣食ってるか、を個人的に調査しに来たのである。

「しかしこうも暑いと、やっぱやめときゃ良かったって気分になってくるよなあ。」

誰に言うでもなく告げて、俺は溜息を溢す。
なーんでこんなとこ一人で来ちまったかな。

暁 名無 > アシスタントの一人か二人、暇そうな生徒でも見繕って連れて来れば良かった、とわりとガチめの後悔。
と、そういやルベールの奴は何をしてるんだろう。最近はすっかり大人しくなったのか関わった騒ぎの話も耳にしなくなった気がする。
元居た世界に帰る手段でも見つけたのだろうか。だとしたら、まあ、喜ばしい事ではあるんだろうが。

「うーん、殺風景な遺跡しか無いってのが更に気を殺いでくるんだよなあ。」

こんなところに生物が棲み着くのだろうか、と普通なら思うだろう。
ところが棲み着くんだなこれが。人が寄りつかないところこそ、連中にはうってつけの隠れ家だ。