2018/02/03 のログ
ご案内:「転移荒野」に御輝 炎華さんが現れました。
御輝 炎華 > 「さて…狩を始めますか…ね」

鞘から刀を抜き放ち肩をトントンと軽く叩く。
そのまま肩に刀を乗せてローブをはためかせながら歩き、転移荒野の門出没箇所へと向かう。
今日は任務で来た。
門から出た怪異の後処理、又はいないかの確認。
異邦人がいれば連れ帰れと言われているが抵抗されたら殺す気だ。

「風紀委員会…いや…常世財団?まぁなんだっていいが…異邦人に甘い気がするなぁ…。突然抵抗するような危険なやつ殺した方がいいに決まってるのに」

独り言が少ない彼女にしては珍しくつらつらと不満を並べて行く。
あたりに人がいないからこそ出来る行為だ。
少し強い風がローブを後ろへたなびかせる。
煩わしさに魔法を使い自分の周りに風防を貼る。
不可視の風防により風が阻まれ無風になった状態で辺りを見回せばモゾモゾと動く影を見つける。
即座に刀をチャキと握り直しそちらへと音を立てない歩き方で歩み寄って行き。

御輝 炎華 > 「あたり?いやはずれ?…私にとっては当たりであいつにとっては外れだな」

巨大な怪異の後ろに立って下種な笑みを浮かべる。
動いた影はやはり怪異だったようだ。
両腕が異様に長く、太い。足は短く胴体もでかい。背中には小さな突起が幾つも目立ち頭からは刃が生えている。
一言で言うと人型の化け物。
そんな相手を前に怖気づくこともなく怪異へとゆっくり歩みを進め刀に豪炎を纏わせる。
一気に上がった気温に怪異がゆっくりとこちらに顔を向ける。
目玉が4つあり醜い顔をしたそれが反応するよりも早く、速く、地面を強く蹴り短い足の片方を切り飛ばして怪異の前へと抜ける。
足を失った怪異はそのまま失った足の方へと倒れて奇怪な悲鳴をあげる。耳をつんざく防音を煩わしさを覚えつつ倒れた怪異を眺める。
切断面より広がる炎に身を焼かれる怪異を鼻で笑いとどめの炎波を放つ。強烈な熱波と炎に一瞬で黒焦げにされた怪異は黒い塵となって舞って消えていきー

「手応え皆無…疲れすら感じない。次見かけたら奇襲はやめるかな」

失敗したな、と残念そうに溜息をつけば再び歩き出して…
彼女のなかにはもう先ほどの怪異は記憶にすらないようで。

ご案内:「転移荒野」に御輝 炎華さんが現れました。
御輝 炎華 > 「次は見つかるか…?そんなバカすか来てる訳じゃあ無いだろうし」

荒野の何もないところで刀を鞘に仕舞い、制服のスカートがー正確にはローブがー汚れるのも気にせずサボりとばかりに座り込む。
ここ周辺には見事に何もなく戦うのにはうってつけ、そんな場所だ。
岩すらないため座るところもなく仕方なく地面に座ったわけだ。
特に何も考えていないような表情で両手を両脇の地につけ天を仰ぐ。
若干雲が出ているが晴れている空に小声であーと声をあげており。

「任務的にはー…5匹殺すか救助する、オア3時間探索。早く終わらせるかー」

端末を取り出しメモに書かれた任務を再確認する。
そしてのんびりと立ち上がりローブの土埃を払って伸びをしてから刀をすらりと抜き放つ。

「あ、そういえばさっきの怪異。神紅は反応してなかった…」

やらかしたかもしれない。まぁ醜悪な見た目だったしもう塵になったしいっか、と歩き出す。
一応次は確認しよう、と留意して。

ご案内:「転移荒野」に御輝 炎華さんが現れました。
御輝 炎華 > 「…いないなぁ」

つまらないとでも言いたげな表情で深くため息をつく。
あれから5分程荒野を練り歩いたが特に何も見つかる気配はない。
風景もあまり変わらないし面白い物が落ちている訳でもない。
いつかは忘れたがこの「神紅」という刀を拾った時みたくいいものでも落ちてないか、とそちらにも気を置いてはいるがー前述のとおりだ。

「5匹の前に3時間過ぎそうだなー」

一応この任務は自分から受けた…受けたのだがそれは鍛錬になると思ったからであって別に暇を持て余している訳では決してない。
ここで自分と闘ってもいいが…余計怪異達は逃げたり、よってこなくなったりしそうだ。
いっそ任務を放ってかえろうか、とも一瞬思ったが怒られるのも嫌だし。
こんなことならスラムでも探索するんだった、と後悔しており。

「早く見つけよ…あっちいないかなー」

ある程度近づけば「神紅」が反応する。その反応に期待しながらまだ見ていない方向へと歩みを進めてー

御輝 炎華 > 「…お?」

刀から手のひらに伝わってくるわずかな、しかし確かな熱に喜びを覚える。
悪意を感じると「神紅」は熱を持って伝えて来る。
逆に一切熱を感じなければ周囲には悪意を持つ存在はいないわけで。
さっきの怪異もどきは悪意を一切持たない、つまり優しい、又はそれに準ずる感情が主立ったのだ。

「さて…どこかな」

両手で刀を握りしめて臨戦体制をとる。
その構えには隙が見られず、受けの体勢をとっており。

御輝 炎華 > 「っそぉっこだぁ!」

僅かに視界の先がぶれた気がした。
そしてぶれた辺りを思いっきり斬りつける。
小さく高い音が聞こえ、土埃が立つ。
そして土埃がたったあたりに全身が緑に染まった怪異が姿を表す。
顔を細長く、目がない。全体的にカメレオンといった感じだがカメレオンは二足歩行しただろうか。そして尻尾にスパイクなぞなかったはずだ。
先ほどと同じく切り口から豪炎が走る。
しかしその炎は勝手に鎮火していきしばらくすると緑の液体のしたたる切り口のみが残った。

「炎に対する耐性ってところかな…異能とか魔術ならなかなかいい鍛錬になりそう」

カメレオンが飛びかかってくるのを刀で受け流し流すように後ろから尻尾を切ろうとする。
想像以上の硬さを持つスパイクに阻まれ切ることが叶わない。
深追いはせずに一歩後ろに跳べばそこをスパイクが通過する。
こちらを向いたカメレオンに指を向け、

「炎奏[津波]」

魔法を唱える。
せっかくだし炎だけで戦って見る。
全身を炎に包まれたカメレオンはギャアギャア騒ぎながら地面を転がる。
その様子を眺めつつ次の攻撃にうつるため行動を開始してー

御輝 炎華 > 「…あれ?」

あんまり強くなかったのか。鎮火する前に怪異は死んでしまった。
「神紅」から伝わる熱がないこと確認して鎮火するのを待ってカメレオンに歩み寄って触れてみる。
怪異に心臓があるかどうかは知らないが死んでるとみて間違いない。
あまりの呆気なさに落胆し、死体を蹴っ飛ばす。

「…次」

次こそは強い奴で。そう願いながら戦闘前と同じ方向へと歩き出して。

御輝 炎華 > 「…異邦人?」

視線の先、明らかな人型の何かを見つけた。
司祭といった人物がきていそうな白い衣装に身を包み頭に輪っかがって…神そのものとかじゃないだろうな。
「神紅」からは一切熱を感じず、悪意がないことを証明してくれている。
そちらの方へと歩み寄りながら刀を仕舞えば片手をあげて

「こんにちはー…えっと、言語は通じますか?」

と声をかける。
わからない、といった仕草をするそいつに当然か、と思えばどうするか、と考えており。

「えっと…危険だから出た方がいいことと出口を伝えればいいかな…」

持ってきたメモにドクロマーク(下手)と簡易的な地図。そして入り口の人たちへの伝言を書けばそれを渡す。
察しがいい異邦人なのか。メモを受け取って少し考えたような仕草をすれば入り口へと歩いて去って行った。

「あれならすぐに馴染めるかな…さてあと二匹」

安心、と言った風に微笑めば荒野の奥へとまた歩き出してー

御輝 炎華 > 「門から怪異×2とか出てこないかな」

やはり探すのはとても面倒な作業だ。さっきも5、6分さがして戦闘時間は1分あったかなかったか…。
三時間ただただ彷徨うなんて可能性はほぼなくなってはいるがそれでも退屈だ。
普通怪異なんか来ない方がいいのだが今ばっかりは目の前にでも来ないものか、と考えており。

「まぁ…そんな偶然ないよな…なんてフラグをたててみたり」

一人だと(そこにいるのが)独り言は増えるものなのか。
普段はほぼ出てこない独り言がポンポン出てくる。
退屈さ及び独り言をつぶやきまくる自分に大きな溜息をはく。
そして回るようにして帰ろう、と右折してー

御輝 炎華 > 「出るんだ」

右折して目の前、二人?二匹?の異邦人(?)が言い争っている。
二足歩行する猫といった感じの二匹は愛嬌を感じさせる見た目と触りたくなるここからでもわかるふわふわの毛を持っている。
そして地球でいう日本語と同じ言葉を話している。
白黒の二匹からはそこまで強い悪意は感じないのか、「神紅」からはほとんど熱を感じない。
二匹の方へと歩みを進めると共にこれが終わったら帰ろうと決めたようで。

御輝 炎華 > 「こんにちはー。言語は通じるね?」

二匹に話しかけながら歩く。
不審な人物と判断したようで二匹が猫のような威嚇を開始する。

「大丈夫。私はこの世界の住民。あなたたちに危害を加える気は無い。
ここは危険だから出口まで案内する。それだけだ。」

安心させるように話す。
二匹はごにょごにょと何かを相談し始めて
『信用してもいいのか?僕たちは何も知らないんだけど…』
と言ってきた。

「もちろん。こっちだからついてきて」

出口の方を向いてゆっくりと歩き出す。
後ろに猫二匹を引き連れて彼女はこの荒野を後にした。

ご案内:「転移荒野」から御輝 炎華さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 右腕を複雑骨折していようとも関係ない。まだ門の警報は収まっていない、という事は怪異や異邦人が出没する可能性もあるという事で。

「…つーか、風紀の連中もとっくに出張ってる頃合だろうに割とザルだな」

まぁ、あくまで警報であって立ち入り禁止などではない。そのまま、転移荒野を特に当ても無く歩く。
一応、馬鹿ではあるが地理の把握はそれなりだ。スラムなどの真っ当な地図が役に立たない場所で育ったのもある。

「さーて、斬り甲斐のあるヤツか、もしくは何か使えそうな刃物とかありゃいいんだがなぁ」

数日前、この地で遭遇した怪異との激闘で思った事。怪異に対抗できる程度の武器、刃物が欲しい。
今、左腰に差した剛刀も業物だが特殊な力がある訳ではない。それこそ、腐食させられたらアウトだ。

(…あの決戦兵装?ってのがまともに使えりゃあ話が早いんだがそうもいかねぇし…)

と、内心で呟きながら周囲の些細な変化を見逃さぬように隻眼を細める。

追影切人 > 「―――と、雑魚に用はねぇ。大人しく死んでろ」

不意に左手で刀を逆手の状態で抜き放ち、無造作に周囲へと空間を薙ぎ払う様に一閃する。
それだけで、何時の間にか距離を詰めていたのか全身機械仕掛けのロボットじみたものが数体両断されていた。

「…まぁ、いきなり奇襲仕掛けてこようとした連中だし、別に斬っても問題ねぇだろ」

ドライで無慈悲な事をサラリと口にしつつ、刀を逆手持ちのままで歩を進めていく。
斬った感じ強度は中々だが――詰まらない。もっと斬り応えのある相手を寄越せというものだ。

追影切人 > 「――と、ちょい待ち。」

そのまま、進めていた歩を止めて今しがた斬ったロボット兵…ぽい生命体の死体まで戻る。
先ほど、彼が両断した切断面は黒いオイルのようなものが流れており、明らかに人間とは違う。

「…って、死体検分はどうでもいいとして…これだこれ」

男がロボットの腰辺りから取り外したのは、何やらメカメカしい感じのナイフだ。
軽く振るってみるが重量バランスはまぁ悪くない。勿論、ただのナイフではなさそうだが。

「まぁ、いいか。取り敢えずコレは戦利品として回収しておくかね。」

あと、銃火器らしきものはどうせサッパリだから必要ない。両断したロボット生命体は5体。都合5本の機械式ナイフを回収しておく。

「まぁ、メインに使えるかは疑問だが悪くねぇ。この調子で刃物がゲット出来ればいいんだがな」

追い剥ぎ行為に特に躊躇は無い。スラムとかでは日常茶飯事だったからだ。
そもそも、まともな倫理観を元・二級学生で凄腕の切り裂き魔の彼に問うのも無意味なのだが。

追影切人 > 「…と、ついでだ」

5本の回収した機械式ナイフの内、4本は収納術で仕舞い込みながら、残った1本を鞘に収めた刀の代わりに左手に持つ。

そして、軽く一閃すれば、まずロボット生命体の持っていた銃火器がバラバラに分解される。
…分解?眉を潜めて手元のナイフを見れば、何やらナイフの刀身全体が振動しているような。

「…振動ナイフってヤツか?成る程、切れ味は悪くなさそうだな」

頷きを一つ、そして少し呼吸を整えてから一泊、そしてナイフを振るえば周囲のロボット生命体の死体が全て細切れに分解された。
既にこのナイフの特性や重量バランスを完全に把握したのか、ナイフをクルンと手の中で一回転させて。

「――ま、刀に比べたら物足りねぇ長さだが良い「拾い物」だな」

後始末もきっちり終えつつ、相手が異邦人なのか怪異の類なのか、そういうのは既に彼にはどうでもいい事のようで。