2015/06/01 のログ
クラスカ > (気安く喋り掛けてくれる黒谷と接して浮かんだ感情は、安心だった。風貌はともかく、裏表のない、優しそうな人だ)
(ふと脳裏には自分と血を同じくする家族が浮かぶ。皆がこんな人間ばかりだったら)
(気持ちを切り替え、意識を正す)
ええ、男子寮に住んでます。まだあまり友人もいませんけどね。
(入学したばかりだし、と付け加える。食事も特に誰かと共に摂る様なこともなく、自然と一人だった)
黒谷先輩ですか。羨ましいですね、異能。僕は異能が全然なので。
いやー昼間は講義があるから時間が取れないんですよね。寮からも離れてるし、どうしても夜に。
黒谷先輩もアルバイトしてるだなんて、立派ですよ。
(荷物を片付け始める。とりあえず今日の調査は切り上げだ)

黒谷喜一郎 > 合っとった? ってェことは、これから会う機会もあるやろなァ……出会いがこんなんやったけど、宜しゅうな。
(にかっと笑った。)
何か寮で分からんことあったら聞きや、分かることは教えたる。
(まだあまり友人が居ないと聞いて、ぽりぽり頬を掻く。)
あー、そりゃ入ったばっかやったらなァ……。
(しかもこの学園は、決まった入学時期と言うものが無い。普通の学校と違って、周りも新入生ばかり、という状況にもなり難いか。ぽん、と手を打つ。)
せや、明日の昼飯一緒に食うか? 何や、フィールドワーク中に驚かしてしもたみたいやしなァ。お詫びってことで。
(あんま高いもんは無理やけど奢ったる、と悪戯っぽく笑った。頷くも良し、断るも良しである。)
羨ましいかァ? けったいな能力やと俺は思っとるけどな。ま、ありがとう。
(と、浮かべるのは苦笑いである。何となし、手を握ったり閉じたり。)
お世辞は止めとき、バイトくらいフツーやフツー。
(肩を竦めて笑う。そろそろ切り上げるらしい彼を見遣り、)
お、帰るんか。あれやったら乗せてこか? どうせ帰り道一緒やし。

クラスカ > (常世島は本当の意味での、自分が住んでいた環境から切り離された異界だ)
(古きを抹消し、新しい生活を始めるため、黒谷との信頼関係はその第一歩)
はい、こちらこそ。僕の方こそテンパって余計な不信感与えちゃったみたいで。
こんな夜だから仕方ないですもんね、怪しまれても。
(申し訳なさそうに頭を下げた。形ではない、本心からの謝罪)
ご一緒させてもらうのはもちろんですけど、奢ってもらうなんて! あ、でも学食のプリン美味しかったし……。
(早くも決意が揺らいだついでにもう一つ、図々しいお願いを。また若干始末悪そうに、渋い顔になった)
積んで行ってもらっても、大丈夫ですかね?
(歩いて帰るのは、正直辛かった)

黒谷喜一郎 > まァアレは怪しかったけど、俺もちょっとオーバーリアクションやったと思うわ……ごめんな……。
(遠い目をしていた。相手は年下だのにあんなに騒いで情けない、と今更思う。)
頭下げんでもええって! 別に悪気があるわけでもなかったやん、不幸な事故や事故!
(頭を下げられ、慌てた様子で手を左右に振った。)
ってことやから、気にせんとこ! よし! 明日プリンな! 楽しみにしとき!
(と勢いに任せて言葉を紡ぎ、どんと胸を叩いた。任せとけ、と言わんばかりに。)
ええよ別に、そんくらい。遠慮せんと乗ってき。俺も帰るついでやし。
(ほな帰ろか、と一足先にバイクの方へ。座席に跨ってエンジンを掛ける。一つだけのヘルメットを、あなたに差し出した。)

クラスカ > もういいですって。笑い話にでもしちゃって下さい。
(ヘルメットが渡される。二輪車への知識は乏しくとも交通ルールは知っていた)
(基本的に人の操る駆動機械では、搭乗者にヘルメットが必要なのだ)
(ドライバーにも同乗者にも。生命を保護するための役割を持つそれを黒谷は当然のように譲ってくれる)
ありがとうございます、先輩。
(はっきりと伝えて、布袋を抱えややもたつきながらシートの後部へ跨った)
すいませんね、女の子じゃなくて。あんまり急がなくても平気ですんで、安全運転してくださーい。

ご案内:「青垣山」にソラとルナさんが現れました。
ソラとルナ > 【とっとこと走る金髪の少年。その後を非常にゆっくりとした足取りで銀髪の少女が歩いている】
ソラとルナ > 【そのままどこかへと歩き去った】
ご案内:「青垣山」からソラとルナさんが去りました。
黒谷喜一郎 > せやな、お言葉に甘えてそうさせてもらうわ。
(からから笑ってそう言う。笑い話になれば良い。
 クラスカへとヘルメットを渡すも、こちらはヘルメットを被っていない。所謂ノーヘルである。)
こんな時間やし誰にもバレへんやろ……多分。内緒やで。
(手刀を切りつつ、片目を閉じて内緒だと言う。)
おう、どういたしまして。もちろんゆっくり走るつもりやから、遅くなったらすまんな。
(とはいえ、歩くよりは余程早く着くであろうけど。)
あーほんま、女の子やったら良かったんやけどなー! 女の子と二人乗りとかめっちゃ青春やんなー!
(と冗談半分、本気半分、大袈裟にそう言って。そして常世学園のことやら、男子寮のことやら、明日の昼食のことやら、色々話をしつつ、バイクにクラスカを乗せて寮へと帰って行った。ソラとルナとは、すれ違う形になってしまっただろうか。)

ご案内:「青垣山」から黒谷喜一郎さんが去りました。
クラスカ > (黒谷とは様々な話をした。島のこと、学園のこと、自分の出自以外のたくさんの世間話)
(風景に溶け込んだ少女と少年には気付かずに。黒谷の好意に甘え、一緒に寮まで帰った)

ご案内:「青垣山」からクラスカさんが去りました。