2015/06/10 のログ
ご案内:「青垣山」にわかくささんが現れました。
わかくさ > 暗闇の中 くぁ、と小さな欠伸の声がひとつ。
大樹……といっても、どの木も立派ではあるが…その中の一つ
節くれだった木の根の上に、少女が一人腰掛けていた。

「ずいぶんと賑やかになってきたの…」
「んむ、しかしいい加減生活週間を正さねばな…叱られてしまう」
眠そうに目を擦りながら呟いて、呟いてから唇が笑みの形に歪む。

わかくさ > 「叱られる…んむ、叱られる…叱られるのであるが…」

少しの間、風に撫でられながら何かを思い出そうとするよう考え込んでいたが
やがて諦めたのか、ため息をつく。

「誰にだったかの、もうずいぶん思い出せぬな…年は取りたくないものよ」

腰掛けた木の根を撫でるようにして、瞳を伏せ

「…まあ何、何かを忘れたならまた新たに覚えれば良かろ、前向きにいこうぞ」
「また何やら楽しげなことが起きてるようであるしな」

わかくさ > 「…いずれ誰かと会えればいいのー、あまり一人のままではますますボケそうだ」

二度目の大あくびをして、その場へへろへろと伏せる。
やがて寝息が聞こえてくるとその姿は闇に溶けていき、周囲には風の音だけが残された。

ご案内:「青垣山」からわかくささんが去りました。
ご案内:「青垣山」にエレツ・ツェマフさんが現れました。
エレツ・ツェマフ > 「……ここは…?」

綺麗な山の森の中、1人の女性が現れる。
朝焼けの中、日が照り始めた森の中を1人で歩き始める。

「森の中かな?…うーんとても気持ちがいい、みんなのおかげかな」

地面に生えている様々な植物に目をむけ、話しかける。

エレツ・ツェマフ > そして、1本の蔦状の植物を手に取り、優しく撫でようとする。

すると、蔦が手の上でしゅるしゅると動き始め、
手に巻きついていく。

「あれ、頭の中で、『こう動いたらなあ』って考えただけなんだけど…もしかして、これは何か能力か何かかな?」

エレツ・ツェマフ > 頭の中で植物に『離れて』と言う。
すると、手に巻かれた蔦状の植物が離れ、地面の他の植物に紛れる。

「…ありがとう、なんか、お願いを聞いてくれたみたいで、私は嬉しいよ」

他の植物にも目を向け、他の植物にも優しく撫でていく。

エレツ・ツェマフ > 「ここは、いい場所だね、とても過ごしやすい。静かで…やっぱり空よりは、君たちのいる大地の方が、心地がいいよ」

そう、静かに喋った後、一眠りができそうな所を探しに、
山の中に入っていくのであった。

ご案内:「青垣山」からエレツ・ツェマフさんが去りました。
ご案内:「青垣山」にわかくささんが現れました。
わかくさ > 「しかしどーーーにも暇であるなー」

樹の根元に座ったまま、ぐっと伸びをしてそのまま身体を左右に捻る。

「ぬぁっ…いだだっ…今良い音が鳴った…良い音が鳴ったぞ…!」

腰の、枝をへし折るような音が鳴った辺りを抑えながら足をバタつかせ
そのままごろんと後ろへ倒れた。

「…暇であるなー…」
「最近の若者がこんな山の中へは来ぬのか…?」

わかくさ > 「ぱあーすぽいと…とか、そういう…アレ…宣伝が必要である…?」

仰向けに寝転んだまま、風に揺れる葉を眺めている。

「若い子の好む者がようわからぬからなー…時代の移り変わり…」
「ついていけぬー…」

わかくさ > 「甘いもの…何か…果実的なものをつければ良いのであろうか…」
「いちご…とか…おれんじ、とか…」
「花ではもう時代遅れ…?」

頭に咲いた花を指で弄りながら唸る。
花も枝も飾りではなくしっかり根付いているらしい。

「昔のなー、若い子はなー…もうちっとこう…草相撲とかでなー、遊んでたものであるのに」
「今の若い子はもー贅沢だな!」

一人でぷんすこ怒りながらごろごろ転がろうとして、頭の枝が良い勢いで土につかえる。
「ンぐッ…脳天に良い感じに衝撃…」

わかくさ > 「…しかし何であろなこの…どんどん記憶がうすーくなっていく感じ…」
「ずいぶん長く生きたからなー…根腐れしとるのか…」

「忘れられるのも忘れるのも寂しいものよ、もうちっと頑張って欲しいのー」
言って、寝転んでいる根をこつんと叩く。
やがて少女の姿は景色に溶けるようにして消えていった。

ご案内:「青垣山」からわかくささんが去りました。