2015/06/20 のログ
■片翼・茜 > ここでまた謝るようなことを言うと謝罪スパイラルになる気がする。あれは最終的に森羅万象全てへ謝罪するまで終わらないのだ、ここで断ち切ろう。
「結果オーライだな、私は生徒を助けられた。君はあの鬼を仕留められた。」良かった良かった、と頷く。
「そこは幸いだったと思う。細かい味まではわからないのが残念だが、食事は人生……私は屍生だが、まあ重要だ。」
「そうか……まぁ何かあったら相談してくれ。私だってそれなりに生きている、普通の人間には言えないことも、聞いてやれるかもしれない。」
あ、と思い立って。「そうだ、ついでにこれを渡しておこう。」とバッグの中から折りたたまれたパンフレットを取り出す。
内容は、幼老院メンバー募集中の文字と、組織の概要や拠点の地図など。
「常世島に生きる、私や君みたいな、長生きしている存在の互助組織だ、茶飲み話をするだけだが、まぁ話が合う相手は多いほうがいいだろう。気が向いたら、参加してみてくれ。」
■久喜棗 > 棗は正確に言うと鬼ではなく異形なのだが、と言おうとしたが
鬼以外にはあれも鬼という認識で間違いはないだろうと思い直し、言い留まる
それにもしかすれば逆に自分こそ鬼の成り損ないで
異形と呼んでいるアレこそが鬼と呼ぶに相応しいのかもしれない
「そう…じゃな、ここはお互い様としておこうか」
応じるように頷き返す
「うむ、人生楽しみは多いほうが良い。楽しみがない者は生きていても死んでおるのと同じじゃ
儂も甘味を取り上げられたら死人のように呆けてしまうじゃろうな…」
「ふむ…これは?」
と言って渡された幼老院のパンフレットを広げる
「幼老院か…なるほど、このような組織があったとは初耳じゃったな
一人知人に心当たりがおるからその者も誘ってみてよいかな?」
■片翼・茜 > 「ああ、よって貸し借りなんてのは抜き、お互いの関係は幸先の良いスタートを切れたわけだ。」初回遭遇で貸し借りが出来ると、上下が生まれて良くない。茜なりの対人関係の理論だ。
「君は甘味が好みか、何故か幼老院にも甘いモノ好きが多くてな、コーヒー党の私は肩身が狭いんだ。あのような黒い泥水を飲んでいるものの気がしれん、とか言われるんだよ。」指で頬を釣り上げ、やれやれといったふうな笑い。
「まぁ何か目的があって動いてる組織でもないし、勧誘も多分私ぐらいしかしてないから。」唯一勧誘をやっていた茜自身も数年間失踪していたのだから知らないのも無理はないだろう。
「ああ、そこに書いてある入会条件を守ってれば大丈夫だ。」
入会条件は以下のようなものである。
一つ、大体100年以上生きていること、出来ればその間の記憶が残っていることが望ましい。
一つ、外見が幼いこと、10代ぐらいが良いと思う。
一つ、人とかあんま食べないこと、精気吸うぐらいならいいよ。
以上である。
ちらりと腕時計を見て「おっと」と立ち上がる。
「随分話し込んでいたな。私はそろそろ見回りに戻るよ。楽しい時間をありがとう。」
■久喜棗 > 「いやいや儂は苦いのや渋いのも好きじゃぞ
…とはいっても甘いモノを引き立たせるために呑む事がほとんどじゃが
コーヒーはそうじゃな、ドーナッツとよく合うのう
やはり成長しておらんと子供舌のままだから甘いモノを好きになりやすいのではないかな?」
自分なりに考察はしてみるが実際どうだかはわからない
少なくとも棗は甘味は好きだが辛いものや炭酸といった刺激物が苦手ではあった
「そうか、まぁ年寄りは基本動かぬものだからな…うむ
ああ、あやつなら自称で本当かどうかは知らんが千は超えてると言い張っておったから
たぶん資格は満たしておるのではないかな…精気は吸うかもしれぬが」
「うむ、こちらこそ引き止めてすまぬな
またな茜殿よ、身体は大事にな」
立ち上がり去っていく茜を見送り
その場に来る予定の研究チームを待った
■片翼・茜 > 「ああそうか、実際肉体が子供だからそうかもしれない。実際子供の舌は苦味などに敏感だからな。」確かにありえる、そうなると肉体的なものだから仕方ないか。
「まぁからからに吸い尽くして殺すとかじゃなければ、多分大丈夫なんじゃないかな。メンバー間に上下関係がないから、ルールを厳格に適用する奴も居ないんだ。」精気を吸う、齢千年を超えている……うーん共通の知り合いのような気がする。まぁ確証がないので言わないでおく。
「ああ、ありがとう。また学園で」最後にもう一度、頬を指で釣り上げて笑い。立ち去っていく。
ご案内:「青垣山」から片翼・茜さんが去りました。
ご案内:「青垣山」から久喜棗さんが去りました。
ご案内:「青垣山」に冬吹さんが現れました。
■冬吹 > 山の上よりゆらゆらと歩き下山してくる女性が一人。目的地があるのかないのか、女性はただゆっくりと歩く
「この山も最初静かでよかったのだけれど・・・最近は五月蝿い連中が来るわね」
忌々しげに女性は一人呟く
「ヒトと関わるのは煩わしい、にも関わらず関わらねば生きてはいけないこの身が恨めしい。 全く・・・不便な身体に作られたものね」
女性はそのまま人気のない山を降り、何処かへ歩き去る
ご案内:「青垣山」から冬吹さんが去りました。