2015/07/10 のログ
ご案内:「青垣山」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > (太陽高く、空は夏らしい青さを誇っている。そこまで深くない山の土地まで獣道を歩いて行た。
 時折"スンスン"と鼻を鳴らしては辺りを伺うも、どうも知らない臭いばかり。
 不満げに視線を潜めては、どこに続くか分からない道に再び向き直る)
「…ハスハス…ハスハス」
(長い事歩いて来たためか呼吸は荒いが、さほど辛い様子もなく
 早足で、それでも慎重に辺りを観察しながら道を進んでいく)

グスタフ > ("ガササッ"と、木々を揺らす音に敏感に頭を向けると、小さな小鳥が三羽地面から飛び立ったようだ。
 それを見ていた三つの目は大きく広がり、口もあんぐりと開かれる)
「………生き物…!」
(人の言葉を喋ると慌てて音がした方へ駆け寄るが、すでに鳥の姿はなく
 それでもその場に残っている思念を読み取ろうと、右上の瞳だけ開きそれ以外の瞳を閉じる)

グスタフ > 「…………うぅ、何も残ってませんね」
(しょんぼりと頭を下げると同時に耳を伏せる。
 大きいが大分薄汚れた白い尾を自分の体に巻くようにしてその場にお座りをした。
 "フンー"と鼻からため息をつくと、地面に落ちている枝を咥えてガリガリと歯を立てる。
 横にして奥歯の方まで持って行くと、暫くモゴモゴと口を動かした)

グスタフ > (渋い顔をしてはその枝をかみ締め、そこから出てくる苦い汁を舐める。
 中間部分が繊維状になると一度口から地面へと落とし、先の方を咥え直す。
 正直空腹だ。右も左も分からない状態で、何かしらの思念は流れて来るのだが
 だからと言ってその発生源がどこかは分からない。)
「ンギギギ…ギギギギ…」
(忌々しげに枝を力強く噛んでは尾先をパタパタ揺らした)

グスタフ > 「…………。」
(いい加減アゴが草臥れたらしく、その歯は枝に食い込むのをやめた。
 そっとそれを地面に降ろすと名残惜しそうに長い舌で2,3度舐める。
 すぐに顔をあげると山の上の方へと視線を向けて睨み付けた)
「……ウ、ウー」
(唸り声をあげると立ち上がり、睨みつけていた方へと歩みを進める)

グスタフ > (上の方へあがると地面に日光がより強く当たっている場所を見つける。
 その場所まで四本の足を進めては振り向いた。
 頭の上を覆っていた木々が開き、山の向こう側が見える)
「…………クゥ~?」
(木々の隙間からは角度が悪かったのか海しか見えない。
 首をかしげるとつられるように耳もかしげた方に垂れた)

グスタフ > (微かな間から覗く海は、空との境界線をぼかし
 キラキラと日光をこちらへと反射させる。
 波打つたびに姿を変えて、不思議な幻か蜃気楼でも見ているようだ。
 耳を澄ませば鳥の鳴き声なのだろうか。何かしらの騒音が遠くから響いてくる。)
「……………。」
(その場にお座りしなおすと、その光景をじぃっと、やや不安そうに眺める)

グスタフ > 「…………ンー…。」
(気弱に鼻声を上げると、来た道を戻り始める。
 ここがどこかはまだ判別つかないが
 余り遠くに行き過ぎると、なお更迷ってしまう。
 "ザッザッ"と地面を滑りながら降りて行き、先ほどまで歩いていた獣道まで戻った)

グスタフ > (その場で一度立ち止まると、辺りをぐるりと見渡す。特に異常なし。
 首をぐるぐるひねっては頭にかぶっているであろう埃などを一度払いのける)
「オ、オ、ウオォーン………オォーン!」
(遠吠えをあげると"フン"と鼻息一つ放ち、元来た道を歩き出す。
 するとその姿はゆっくりと尾先の方から霧となっていき、最後は何もなくなってしまう)

ご案内:「青垣山」からグスタフさんが去りました。