2015/08/18 のログ
ご案内:「青垣山」にソラとルナさんが現れました。
■ソラとルナ > 少女が一人。少年が一人。
長らく島に姿を見せなかった二人は、特に何をするでもなく寝転んで動かない。
傍目に見て分かる程度にぐったり疲れきっている。
続く暑さに夏の騒がしさ。
その他もろもろの事情による疲労の蓄積。
結果として、二人とも疲労で動けなくなってしまった。
要するに、単なる夏バテである。
■ソラとルナ > 寝転んだままの金髪の少女、ソラが催促するように片割れに手を差し出す。
いつものような笑顔はなく、完全な無表情だ。
それに応えて、銀髪の少年、ルナは懐からペットボトルを出してソラに放る。
無表情という点では彼はいつもどおりかもしれない。
無言でペットボトルを受け取ったソラは、中に入った水をあおる。
夏の暑さで完全にぬるくなってしまった水は余り口には合わなかったらしく、
ほんの少し文句ありげな視線をルナに向けた。
■ソラとルナ > 夜になって気温は少し下がってきたものの、まだ地味に暑い。
暑さに耐えかねたソラが服を脱ぎ捨てようとしたが、ルナに蹴りを入れられて断念する。
ルナはソラの奇行を止めるとき以外はいたって静かだ。
不気味なほどの無表情でぴくりとも動かずに寝転んでいる。
夜の青垣山の静けさの中。
見た目幼い二人はただただ、ぐでっていた。
■ソラとルナ > こういうときの二人の行動パターンは大体決まっている。
ルナはいつまでもおとなしくしているし、ソラは退屈に耐えられない。
しばらくして、案の定暇をもてあましたソラが動き出す。
立ち上がるのも億劫なようで、ころころと芋虫のように転がって移動し、
何か面白いことをしろといわんばかりにげしげしとルナを足蹴にする。
ルナも慣れたもので全く動じない。
ソラに蹴りをいれられてもだんまりを決め込んでいる。
■ソラとルナ > しかし、暑さのせいで思考が鈍っていたのかなんなのか。
二人とも忘れていることがあった。
それは、ここが青垣山の斜面だということ。
ソラに蹴られたルナは当然のごとく押しのけられて。
少し動けば斜面にそってころころと転がりだす。
無表情のままルナはころころ転がっていく。
退屈しのぎになると思ったのか、後をついてソラも転がっている。
転がる二人が草を押しつぶす微かな音がしばらく響いた。
■ソラとルナ > それから少しして。
ばしゃん、と水音がひとつ。
それはちょうど子供が川に落ちたくらいの音。
続いて、どかっ、と何かがぶつかるような音。
それはちょうど子供が木に衝突したくらいの音。
そうして、青垣山に再び静寂が戻ってきた。
ご案内:「青垣山」からソラとルナさんが去りました。