2015/09/24 のログ
ご案内:「廃神社」に洲崎さんが現れました。
洲崎 > 「管理者がいないとここまで荒れるんだ…昔は綺麗だったんだろうなぁ…」

少し残念そうに呟き歩を進める
握った手綱の先には馬や牛が数匹ずつ

「よし、皆こっちこっちー♪」

倒壊した鳥居をよけ開けた境内へ
雑草が生え手入れも何もないもはや廃墟、そんな本殿を見ながら
境内の中心に置かれた祭壇を見る

洲崎 > 「ちゃんと設置されてるね…それじゃぁさっそく。」

綱を残った鳥居の根元に繋ぎ一匹だけ牛を祭壇まで連れてくる
思えばここまで運ぶのにも苦労したものだ

「ごめんね…君には恨みも何もないんだけどさ…仕方ないんだ♪」

大きなボウイナイフを取り出し一気に喉元を切り裂く
声を発することもなく牛はそのまま倒れ温かい血がトポトポと首元から流れ出す

洲崎 > 「…ほんと、ごめんね。」

流れ出た血を救い、祭壇にかける
ペンキを塗りたくるように祭壇を赤く赤く染めていく
濃い鉄臭さが鼻腔を貫き顔をしかめるが手は休めずに作業を続ける

「じゃぁ…次の子いこっか?」

洲崎 > それから数時間…長い時間をかけ一匹一匹喉を裂き
流れる血で祭壇を真っ赤に染めた
返り血で白衣は半分以上朱に染まり手や顔も肌色の部分の方が少ない程
辺りには吐き気を催すほどの血の香りが漂い足元には8匹の牛や馬が物言わず転がっている

洲崎 > 「さすがにちょっと疲れたな…」

ため息交じりに自分の手を見つめる
無駄な痛みを与えぬよう一瞬で動物達の喉を裂いたが…切れ難さも相まって思ったよりも負担がかかった
加えて祭壇を地で染めるのも全て自分
手勢に任せればいいのではとも思うがそれでは意味がない

「さて……準備は完了、だね。」

やり遂げた…そんな表情を浮かべる
笑顔を浮かべ背筋を伸ばし街の方へ向き直る

洲崎 > 「明日……やっと君に会えるんだ…
リーネ、あと少し…あと少しだけ待っててね」

穏やかな笑みを浮かべ本殿へ
天罰でも下るかもしれないがそんな事はどうでも良い
人が来るかもしれないので祭壇にはシーツを被せておく
祟りありと書いておけば気味悪がって誰も触れないだろう
死体は…後で駒たちに片付けさせよう

「今はとりあえず…うん、寝よう。」

倒壊した本殿に入り寝転がる
何も考えずただ休むために眠る…久しぶりの急速に
洲崎は途端に意識を手放した

ご案内:「廃神社」から洲崎さんが去りました。
ご案内:「廃神社」にナナさんが現れました。
ナナ > 「こんな場所あったんだ……」

自給自足生活……もとい登山中に足元の感触が変わったのを感じ、
なんとなく進んでみた結果。

今まで知らなかった廃神社にたどり着くことになった。

常世島で神社といえば常世神社のイメージしかなかったのだが
実は他にも祭られていた神様なんかがいたのだろうか、と
ない知識を適当にひねって考えてみる。

ナナ > 目は包帯で隠しているので具体的にどんな風景かはわからない。
神社だとわかったのは石段の感覚と、それから音の反響で鳥居があることがわかったから。

けれど、近づくにつれてだんだん不安になってくる。

嫌な予感、というよりはもっと明確な不安。

「…………。」

しばらく考えて、神社の前の石段に腰を下ろす。

別に、境内に入らなければならない理由はない。
ちょっと疲れたから休む。それだけでいい。

ナナ > 背負ったリュックを開き、干し肉を取り出してもそもそと齧る。
口の中の水分がどんどん持っていかれる感触があるが、お茶を飲んで誤魔化す。

しばらく青垣山の上り下りを繰り返していたが、
暑さが和らいできた所為か思ったほど水筒のお茶は減っていなかった。

未開拓地区に勝手に建てた家の存在が周知のものだと知ったのが数ヶ月前。

どうすれば人に見つからず暮らせるか延々考えた末にとった行動は
建てた家を拠点に野宿暮らしをするというどこか吹っ飛んだものだった。

ナナ > 神社がもしも完全に廃れてしまっているのであれば、いっそそこの地下にでも住もうか、と
なんとなく考えたがすぐにその思考を却下する。

神社への道は整備されすぎていた。

おそらくもう使われてはいないが、人が来ないわけではないだろう。

「あーあ……」

ため息をひとつ。

人から離れて暮らすうちに、思考もどんどん常識的な人から離れていく気がする。

わかってはいる、のだが。

ご案内:「廃神社」に迦具楽さんが現れました。
ナナ > こつこつ、と杖で石を叩き 音を聞いて周囲の状況を把握する。

最初はなんとなくわかる、くらいのものだったが、今は大きな障害物は確実に分かるようになった。

慣れって怖い。

ずっと目隠しして生活していると、自分が本当に盲目になったような錯角さえおぼえる。

本当にそうならよかったのに、と思わなくもないあたりなんともいえない。

迦具楽 >  
【少女の座る古びた石段。
 山中にあるそこは、山の木々茂みに挟まれている。
 そして少女の左手側。山の中から響く、草木を押し、踏み分けるような音。
 目隠し生活に慣れつつある少女になら、それが人間大の生物が動く音であると気づけるだろうか。
 そしてその物音は、徐々に近づいてくる】

「――……♪ ~~♪」

【ついでに、鼻歌らしきものも聞こえてくるかもしれない。
 ともかく。どうやら人らしきなにかが、山の中から近づいてくることは、間違いなく感じられるだろう】

ナナ > 「……?」

人が近づいてくる。それは分かるのだが。

「山の中……?」

自分が座っている石段は明らかに整備されている。
となれば、舗装された道を歩いてきてもいいような気がするのだが。
自分と同じで未開拓区域に住んでいたりでもするのだろうか、と的はずれな想像を巡らせてみる。

逃げるのは簡単な距離、だが、好奇心が少女の足を止めた。

じっと、人が歩いてくるのを待つ。