2015/10/01 のログ
■織一 > 整備も何もない地面を駆け、反応のあった場所まで一直線に向かう。
距離が近くなるとダッシュから忍び歩きに切り替え、気配を殺しながら反応を探す。
「……いた」
木々に身を隠しながら、そっと伺う。
どうやら入り込んだのは鹿、それも異界の霊獣らしい神聖な雰囲気を醸し出している。
なんだか狩ったらバチが当たりそうなので、適当に近くの木をガサガサと揺らしてみる。
鹿は驚いて何処かに逃げていった、このまま真っ直ぐ陣地から出ていって欲しい。
「……こんなものか」
とりあえず一難去ったので、すたすたと洞穴に戻る、全身に浴びた水はいつの間にか乾いていた。
■織一 > 洞穴に戻る最中、辺りを見回す。
木々や地面の目立たない場所に、まばらに血文字が刻まれている。
血文字の一つに触れ、集中。
「まだ龍脈が浸透しきっていないか……使える状態ではないな」
その血文字は「五行掌握」の術式の一部。
とりあえず術式事態は刻み終わったので、いまはこうして龍脈に適応させているのだ。
ぶっちゃけこの「浸透」させる期間が一番長いのだが、自身の魔術は大概簡単に扱えないものばかりなので仕方がない。
魔力のカタチが違いすぎるのだ、普通の魔術師の魔力が水なら織一の魔力は石油、人間の魔術は扱えない。
集中を解き、洞穴に向かう歩を進める。
■織一 > 洞穴に戻る、辺りには何もいない。
中には狩った獣の毛皮が敷いてある、そこに転がり、目を閉じる。
疲れたしもう寝よう、最近寒くなってきたし。
このあと、まだ陣地から出ていなかった鹿が洞穴に乱入してきたりするが、
今は浅く眠るのみ。
ご案内:「青垣山」から織一さんが去りました。