2016/05/29 のログ
ご案内:「青垣山」に迦具楽さんが現れました。
迦具楽 >  
「おかーをこーえーゆこーうよー♪」

【口笛吹きつつ、山をうろつく一人の少女。
 髪型の名称通り、尻尾のように長い黒髪を揺らしながら大きなかごを持っている少女は、長袖に長ズボン、手袋に帽子をかぶり、山菜採りをしているように見える。
 自給自足の貧乏暮らしを始めてもう八ヶ月近く。
 雇い主兼同居人兼友人にいろいろ報酬を貰ったり、食べさせてもらったりはしてるものの。
 現金は消耗品や光熱費に消え、偶に大きな収入があっても食費に消え、幸運にも手元に残ることがあればもしもに備えて箪笥貯金という生活だ。
 そうとなれば、この時期の山に入らない理由もないと言うもの】

「この時期だと山ウドとか根曲がり竹とかあるのかしら?
 タラの芽もコゴミも食べたし、もっといろいろ見つかるといいんだけどなあ」

【先日食べたタラの芽とコゴミの天ぷらは、我ながら非常に美味しく作れていたなあと、内心で自画自賛しつつ、比較的動きやすい道を選びながら山中を歩いていた】

迦具楽 >  
「んー、でもやっぱりお肉が食べたいなぁ」

【そういえばと、最近、あまり食べていない動物性たんぱく質を思い出す。
 熊の一頭でも出てきてくれれば美味しくいただくところなのに、などと思いつつ。
 腰をかがめながらひょっこりと顔を出している青い色を摘んではは、籠に入れ】

「家も増築したいし、もうちょっとエネルギーがほしい所だよねえ」

【最近はとんと荒事に関らなくなったとはいえ、山の奥で化け物狩りをする事もある以上、すっからかんには出来ない。
 だからといって、家を増改築するほどの余剰エネルギーを蓄えられていないのも悲しいけれど事実。
 山の中と言うのもあってか、独り言をつぶやきながら、どうやってエネルギーを蓄えるかと、山菜を摘み取りながら思案していた】
 

ご案内:「青垣山」に金良 楽さんが現れました。
金良 楽 > 「ふぅ、山に来るのは久々だねぇ」

呑気な根なし草こと金良 楽
今日は山にテントを張って野宿をするつもりのようだ
相棒のトラ猫、ピートはあちらこちら匂いを嗅ぎつつ
ちょこちょこと楽の後をついて来ている

「さて、今夜は山菜かな?」

ポケット植物図鑑を片手に、植物をまじまじと眺めている

迦具楽 >  
「……んー?」

【山菜を採りつつ、少しばかり熊や猪の登場に期待して糞やらマーキングやら痕跡を探したりしていると。
 意外なことに自分以外の声が聞こえた気がした。
 余剰はさほど無いとはいえ、それなりの生活は維持できているため、身体能力や感覚能力は相応のものを維持できていた】

「物好きはいるもんだねー……ちょっと挨拶にでもいこうかな」

【山で出会った人同士は仲間も同然。
 人がいると分かればなるべく接触し、自分がいるんだと知らせておくのが良い。
 なぜならアクシデントにあった時助け合えるかもしれず、遭難したとき自分の目撃者になってくれるかもしれないのだから】

「……あ、やっぱり人だ。
 こんにちは、お兄さん。
 お兄さんも山菜摘み……って感じの荷物じゃないか」

【茂みかはたまた木の陰からか。
 どこからにしても足音を立てながらひょっこり姿を現すと挨拶し、その荷物を見ると『まさかなあ』と思いつつ首を傾げた】

金良 楽 > 「ありゃ、人がいた……どうもこんにちは」

まずはお辞儀と挨拶、ピートも答えるように「ニャオン」と一声

「山菜摘み……も、少しはするけど
 どちらかと言えば、野宿がメインかな」

青垣山には何回か来ており、その都度テントを張って泊まっていた
野宿生活も慣れれば悪くない

迦具楽 >  
「どーもー。
 そっちの子もよろしくね」

【猫にもふんわり笑みを返しながら、野宿と言われて『へえ』とうなった】

「ここで野宿するなんて凄いなあ。
 ああでもテントがあるだけいいのかしら」

【自分は体一つで森だとか山だとかで寝ていたし、と思えば、そういうこともあるんだろうと。
 まあ、その体一つが非常に便利なものだったりもするのだが】

「私は貧乏暇有りの迦具楽(かぐら)。
 ここであったのも縁……とは言わないけど、山であったわけだし。
 お互い名前くらいは知っておいたほうが良いでしょ?」

金良 楽 > 「ああ、僕は金良 楽(きんら がく)一応学生って事になってるけど……ま、実質ただの根なし草さ
 で、こっちは相棒のピート」

紹介を受けたピートは、パタリと尻尾を振って答えた

「野宿は割と慣れてるからね
 その日暮らしも楽しいモンだよ?」

あまり縛られる事もなく、毎日呑気に暮らしている彼らしい言葉である

迦具楽 >  
「えっと、楽に、ピートね。
 うん、ちゃんと覚えた」

【目の前の一人と一匹の顔と名前をしっかり記録して。
 野宿に慣れていると言う青年に対して、少しだけ思案顔を見せる】

「んー、一応でも学生なら寮に住めるんじゃないの?
 その日暮らしが楽しいのは、私もそれなりに経験したから知ってるよ。
 でも学生じゃない私はともかく、楽は色々融通が聞くと思うんだけど……」

【もしかして単純に野宿が好きな人なんだろうか、と思いつつ首を傾げる】

金良 楽 > 「ま、そうなんだけどね……
 僕はこういう生活が好きなんだ
 気の向くまま西へ東へ、島からは出られないけどね」

最後の方は少し苦笑い気味だが、野宿が好きと言うのもあながち間違いではない

「のんびり屋って言うか呑気者とでもいうか……
 ま、ただの変り者かな」

迦具楽 >  
「ふぅん、それでここで野宿なんだ。
 でもここは……あんまり安全な場所じゃないわよ?」

【熊も出れば猪もでる。
 運が悪いと、もっと『狂った』奴らが出てくる可能性もありえる】

「まあでも、この島で野宿するくらいだし、身を守る方法くらい持ってるわよね。
 ちょっと心配だったけど……うん、お節介だったかしら」

金良 楽 > 「まぁね、一応そういう技術も持っているから
 いざという時は、ピートと一緒に戦うのさ」

旅の相棒ピートは、彼にとって戦いの上での相棒でもある
魔術により魔獣と化したピートを使役して戦うのが彼のスタイル
一心同体、運命共同体と言えよう

「にゃーご」

ピートは誇らしげな声で答えた

迦具楽 >  
「そうなんだ、アナタ凄いのね?」

【と、返事をするピートに笑みを向けて感心しつつ】

「まあでも、二人とも気をつけてね?
 このあたりはそうでもないけど、場所によってはやばいのも出てくるし、この島には人喰いのバケモノだっているんだから」

【『たとえば私とか』とは、さすがに言わなかったものの。
 偶然とは言え出会ったのだから、多少の心配とお節介くらいはしてもいいだろうと思った】

「その日暮らしで野宿ってことは、楽もこれから食料調達なのかしら?
 もしいいポイントあったら教えてもらえると嬉しいわね。
 私も食料集めないとだし、一緒に情報交換とかしながらなんてどう?」

【『ほら、山では助け合うに越した事はないでしょ?』なんて言いつつ、山菜取りに誘った】

金良 楽 > 「いいポイント、かぁ……」

何度か来ているが、大量に自生しているような場所には心当たりは無い
川があれば釣りをしたのだが……

「残念ながら心当たりは無いなぁ
 あるものを少しづつっていうのが僕のモットーだし」

体格の割に小食な彼は、大量に取る必要は無いのだ

迦具楽 >  
「ふぅん。
 ……少しずつで済むのは、ちょっと羨ましいかも」

【自分が持っている籠の大きさと、普段の食事量を思えば。
 少ない量で体が維持できるなら、食費も浮くしよっぽど楽なんだろうなと】

「そういうことなら、少しおすそ分けしても良いわよ。
 縁は縁だし、人の一食二食分くらいならたいした量でもないし」

【そう言って自分の採った籠の中の山菜を見せる。
 タラの芽やコゴミ、ウドなどメジャーなものから、見慣れないものに明らかに毒っぽい色のキノコなんかも入っている。
 量は軽く、普通に食べる人間で一日二日は食べられるくらいはあるだろうか】

金良 楽 > 「あ、それはありがたいなぁ」

山菜取りも楽ではない、貰って済むならそれが一番だろう

「色々入ってますねぇ」

感心したように言う楽であった

迦具楽 >  
「さすがに去年からずっと、山で狩ったり採ったりしてるし、慣れちゃったの。
 どうぞ、食べたいだけ持っていっちゃって」

【そうして、いくらかの山菜を分けると、籠を持って腰を上げる】

「それじゃあ、私は山菜採りに戻るわね。
 夕方まではこのあたりにいると思うから、なにかあったら呼んでみて。
 それじゃ、縁があったらまた遊んでね、楽」

【そう言って二人に手を振ると、また茂みの向こうに去っていく。
 人に会えたからか。少しだけ機嫌よさそうに、その足取りは軽かった】

金良 楽 > 「ええ、縁があったらまた会いましょう」

ニコニコと笑って返事を返す楽
今夜は美味しい山菜料理だ

ご案内:「青垣山」から金良 楽さんが去りました。
ご案内:「青垣山」から迦具楽さんが去りました。