2016/09/11 のログ
ご案内:「青垣山」に陽実 凛さんが現れました。
■陽実 凛 > 森の奥の洞窟の入り口。
そこへ足元の草を踏まないように気をつけながらゆっくりと接近中。
まだ日が沈まない時間だからか、この格好だと暑く感じて、耳の後ろの汗を手袋越しに拭う。
様子を伺ってみれば洞窟の入り口には虫のような影がちらほらとありました。
■陽実 凛 > 虫の様な影の確認をする為に洞窟に更に接近。
洞窟の周りを飛んでいる羽虫のようなものはさておいて、日のあたる所に出てこない蜘蛛のような影が怪しく見えて。
周囲をよーく確認するように見回し、もう少しだけ接近。
見えにくいけれど、蜘蛛の影に頭が見当たらないように見えました。
■陽実 凛 > そんな蜘蛛に心当たりがない事はなく。
集団から蜘蛛がはぐれた所を狙う為に茂みに潜んでじっと待つ。
日が沈む前に機会が来れば御の字。
その前に状況が変化する可能性も低くはなさそうですけれど、
あそこに突っ込むよりは待ちを選択。
ご案内:「青垣山」に滝川 浩一さんが現れました。
■滝川 浩一 > 青垣山の森の中、ハイキングには似合わない制服姿で歩く少年が一人。
リュックサックを少し揺らしながら、凸凹の安定しない道を歩くと
「あっつい…」
そのように呟く。
カレンダーや気象学の観点から言えば、既に秋なのだがやはり9月の中旬はまだ暑さが残るところ。
幸い、太陽に直に照らされている訳ではないので暑さは半減してはいるが…
ここに来た理由は単純であった。『来たことがなかったから』
立ち入り禁止を除いて全ての区域を見て回るという目標を立てているためここに来た次第だ。
森の中を歩いているとふと洞窟を発見する。
興味深そうにそちらへ近づくと洞窟の入り口周りを飛ぶ虫の羽音が大きくなる。
■陽実 凛 > じっと待っても直ぐに機会は来ない。
それよりも変化の方が早く来たようで、物音がした方向からも身を隠すべく姿勢を更に低くする。
洞窟に近づこうとしているのか、自分が発見されてるのか、目的が見えない以上は動ける様に片膝を立てて様子を伺うのみ。
顔を見たとしても見覚えがあるかどうか。
あえて片膝を立てる時に茂みを揺らして反応を探ってみました。
■滝川 浩一 > 「こんな所に洞窟が…」
洞窟を覗き込むが真っ暗で何も見えない。
六分の恐怖と四分の好奇心と言ったところか。少し中が気になり、懐中電灯でも生成して中を照らそうと思っていた時…
「…っ!?」
後方の茂みの揺れた音を聞き、そちらを振り向く。
それと同時に周囲に粒子のような青い光が出現する。
多数の青い光はそれぞれランダムに漂い、洞窟の中は勿論、彼女の眼前にまでもやってくる。
青い光はぼんやりと周囲を照らし、洞窟の中に入った幾つかの青い光は暗闇をぼんやりと照らすだろう。
■陽実 凛 > リュックサックを背負った人物が、青い光に照らされる。
茂みから顔を出し、目だけ見開いた無表情を向け。
青い光源に触れないように少し後ろに引き。
そして洞窟の方をすぐに見る。
青い光に照らされた途端に、洞窟の奥へ、頭のない蜘蛛が逃げていく。
「……今のは?」
何も知らなかったような行動と反応と仮判断をして、改めて視線を人物へと向けて問いかけ。
■滝川 浩一 > 茂みをじっと睨んで警戒する。
もしも魔獣だの熊だのだったら容赦なく異能を叩きこもうと考えていたところで
茂みから顔が出てくる。
「…っはぁ~…何だ、人かぁ…」
大きく息を吐き、胸を撫で下ろしながら安心したように呟く。
「あ、あぁ…自分の異能ですよ。その青い光自体は害はないので触れても問題ありませんよ」
口を開き、そのように問いかけた彼女にそう返す。
一瞬、青い光を避けるように行動して見えたため、そのように補足しておく。
「えっと、貴女は…?」
無表情の彼女に恐る恐るそう問いかける。
名前を聞いているのか、目的を聞いているのか、彼女の解釈次第で返答は変わるだろう。
■陽実 凛 > 反応をじっと見た後、一応の納得をしておく振りをして、頷く。
「……そう。防御魔術か接触炸裂弾かと。」
青い光に触れる動きはせずに、そのまま視野を広く取って。
それから、少し問いかけに考える時間を取り。
数十秒の沈黙。
「……一応生徒。
調査未満の確認をしにきた。
……この洞窟には近づかない方がいい。」
胸の前に手をあげて、洞窟の入り口を指差し示す。
この間も表情に変化はないまま、見開いた目だけは力を込めずに自然にした位。
■滝川 浩一 > 「魔術なんて…そんな大層なもんは使えませんよ」
苦笑いしつつ、掌を向けてそのように返答する。
異能はともかく、魔術は全くのからっきしで魔術のマの字も理解していない。
しかし接触炸裂弾というのは面白い案だ。機雷の要領で空中に浮かせることが出来れば…
などと考えていると彼女の発言が飛んでくる。
「調査…?この洞窟に何かあるんですか?」
青い光を消し去り、洞窟を見てそのように聞く。
危険な何かがあるのだろうか彼女の言葉に倣って数歩洞窟から離れる。
■陽実 凛 > 「……大層な物にこの島では位置づけられていないと認識していたけれど。
対価が大きい物はともかくとして」
少し首を捻る。
えげつない対価を必要とする魔術でなければ、扱いはそれ程大きくはなかったような、と。
何かが引っかかった気がして手で額を抑えた。
「妙な蜘蛛がいた。
……知識が間違ってなければ、他の生物に寄生する蜘蛛。」
もう少し離れて、と光が消えて動かしやすくなった手で手招き。
■滝川 浩一 > 「ははは、そうでした…」
頭を抱え、苦笑いしてそのように返す。
彼女にとっては魔術はそう珍しいものでは無いのだろう。というかこの島に住む人の多くはそう思っているかもしれない。
やっぱり、少しは魔術も勉強した方がいいか…などと考えていると
「蜘蛛…他の生物に寄生!?」
彼女の言葉に驚きつつ、手招きされればそちらへと行き結果的に洞窟から離れる。
あのまま興味本位に洞窟内に入ったらどうなっていたか、想像すると顔を青ざめさせる。
■陽実 凛 > 「授業も多いから学術体系の範囲になってる。」
少なくとも授業が行われている魔術なら、と言う限定は口の奥に閉じ込めまして。
手を下ろして、さっきの引っかかったような感覚を振り払い。
「あくまで、似た蜘蛛との間違いや知識違いがなければの話。
合っていたとして光からは逃げるし、洞窟から出てくる事は寄生された生物経由でもなければ無い話の筈。
寄生も暗闇を求めて耳等から入り込む位。」
淡々と冷静に説明。
■滝川 浩一 > 「ふむふむ…」
やはり、その様な授業もとった方が良いのだろうか。
腕を組んで少女の話を聞き頷く。以前出会った仮面マントの教師が魔術系の授業の講師だったような…
「ひ、ひぇ~…
何ともおっかない話ですね…入んなくてよかったです」
淡々と説明する彼女とは正反対に、こちらは顔を青ざめさせる。
洞窟に入っていたら今頃、耳の中は蜘蛛の巣になっていただろう。
想像すると背筋がゾワゾワとし、心なしか耳の中が痒くなってくる。
■陽実 凛 > 魔術の話は置いて。
「一応立て札でも立てておきたい所。
合ってたら中に入っての駆除作業は厳しい。」
出来れば1体ほど集団から外れたら採取しておいて確定しておきたかったけれど、できる状態ではないし仕方ない。
「念のため、道中でおかしな様子の動物を見かけてないか聞きたい。」
そこまで話しつつ、何か持っていないかとリュックサックに視線を向けました。
■滝川 浩一 > 「確かに、俺みたいな人が入って寄生されたら厄介ですもんね…
もし、その蜘蛛が利口な奴で宿主の行動を真似るようならすぐに駆除した方が良さそうですね」
頭を抱え、そのように考える。
その蜘蛛については良く知らないし、何処まで生態が判明してるかわからないが彼女の発言に同意する形で話を進める。
「道中…ですか?いや、特に見当たりませんでしたが…」
彼女にそのように問いかけられるとリュックサックに視線が向いていることに気付く。
一応、中身を見せた方が良いだろうと判断しリュックサックを地面に降ろしチャックを開ける。
リュックの中身を彼女に見せる。
中には幾つかのタオルや本、折り畳み傘などの他愛の無いものが入っていたが一つだけ、いくつも線が複雑に入っている小さな白いアタッシュケースが入っていた。
持ち手にはスイッチが備え付けてあり、それが普通のアタッシュケースでないことは明白だ。
■陽実 凛 > 「洞窟の規模が不明ですぐの駆除は厳しい。
寄生する場所にもよるし、真似るとしても最初は違和感が出ると思う。」
洞窟の地図があるわけでもないし、
全部をこの人数で捜索できるかも不透明。
立て札だけで今は留める。
「……それなら拡大の可能性は低いと思う。」
リュックサックの中身を拝見して、アタッシェケースを一度注視。
ただ、立て札には使えなさそうなので触れない事にして。
近くの木のうち細い物を見繕う。
出来ればある程度の大きさで折れてたり落ちてる枝がないかどうかも。
■滝川 浩一 > 「そうか。規模かぁ…」
腕を組んでうーんと唸る。
というか物凄い自然な流れで自分もこの問題を解決することになっている。
別にそれが嫌と言うわけではないが、少なくとも協力するであろう目の前の少女の名前ぐらい把握しておきたい。
「あの…風紀委員か公安委員の人ですか?その仕事でここに来た…みたいな」
もしそうだとしたら絶賛仕事の邪魔をしている。
その事に今更になって気づき、リュックを背負い直す。
■陽実 凛 > 「そう言う事。ここに誰も近づけなければしばらくはそれでいい。」
その筈である。
説明してるだけで手伝わせるつもりはなかったし、リュックサックは立て札に使えそうな何かが入っていないか、物品だけ接収できないかと思っていたけれど。
話しながら、丁度良さそうな細めで周りの木に栄養や光を取られて育ってない木を見つけ、袖から短刀と取り出し。
「……どっちでもないから、そっちで報告するならそれでもいい。」
青垣山まで来ると言うのならばだけれど。
その辺詳しくそういえば聞かなかったなぁ、と首を捻り。
そして、木に手をかけて上ろうとしていた。
■滝川 浩一 > リュックを背負い、下部についた汚れを払う。
彼女の姿を見ると何かを探しているようにキョロキョロとしており、木に視線を止めると袖から短刀が出て来た。
少し気になって凝視していたが声を掛けられ我に返る。
「あ、あぁ…そうなんですか。いや、こんな辺境の地まで出張るほど暇じゃないと思うので…」
彼女がどちらでもないということが判れば胸を撫で下ろす。
第一、それらの委員の仕事は街での秩序の維持であって、このような山奥の洞窟の手入れは害虫駆除業者がやるもんだ。
とすると、彼女は何かしらの駆除業者だろうか、それともここら辺の住民か酔狂な人間か…
色々な憶測が飛び交うが木に登ろうとする彼女へと近づき
「手伝いますよ。ところで、貴女のお名前…お聞きしてもよろしいでしょうか?」
木に背を向け、腰を入れて重心を下にずらせば、指を組んで掌を上に向ける。
彼女が掌に足を載せれば一気に上に押し上げて、木に登らせる作戦だろう。映画やゲームで二人組が高台へ上るときにするアレだ。
■陽実 凛 > 短刀への視線はスルー。
当然といえば当然の視線なので。
「……住民の自己管理の範疇。」
かな、と首をかしげる。
ともあれ、木に登って立て札に使えそうな枝を落とすつもりでいたけれど、振り返って。
「……陽実、凛。ん、ありがとう。」
少しだけ間をあけて。
足を背中、それから掌に連続で乗り。
そのまま足に力を込めるつもりだけれど、力を込めすぎているかもしれない。
その脚力で木を蹴り折れるんじゃないかと言うくらいに。
■滝川 浩一 > 「…あぁ」
彼女の正体について色々考えているとそれを察したのか彼女の言葉が飛んでくる。
どうやらここら辺に住んでいる住民が正解なようだ。
なぜか首を傾げるが…そこはあまり突っ込まないでおこう。うん。
「陽実さんね。自分は滝川 浩一です。学年は2年。転校生で…っ!?」
自己紹介されるとこちらも名前と学年を言い、転校生である事を伝えようとするが
背中にかけられた足の脚力が想像以上のものでとんでもない痛みが襲ってくる。
このままだと木の枝をポッキリすると同時に彼の骨がポッキリ逝ってしまう。
■陽実 凛 > 「……私は1年、よ……」
足に感じる手ごたえが、弱い気がする。
続いて聞こえた詰まり声で、力を抜いた。
木の枝にそのまま手を伸ばして片手で掴んで短刀で切り落としたほうが少し高い枝に飛び移るより良さそうと判断して。
「無事?」
実行した後、一言聞いた。
■滝川 浩一 > 「っ…そ、そうだったんですか…」
痛みに顔を歪ませるがそれを彼女に見せないように俯く。
彼女がこちらの声に気付いたようで、力を抜くと痛みが引いていく。
「な、何の事だか…そちらこそ枝はしっかりと切り落とせましたか?」
未だ自分の背に足を乗せる少女にそう告げる。
強がりなのか、何事も無いようにすっとぼける。
■陽実 凛 > まず木の枝を切り落とし、確保。
少々細いけれど縦に割れれば、文字は刻めそう。
「…切り落とせた。後は縦に割って深めに差して文字を刻めば良い筈。」
背中からゆっくりと降りて、早速作業開始。
様子を見るよりも作業を先に済ませようとしていた。
「一応後で治療なりしてもらうといい。」
作業中に付け加えた。
■滝川 浩一 > 木を切り離し、降りて来たところでやっと枝を目にする。
細いそれを見て、札になるのかと考えるが彼女が選んだのだから恐らくは問題ないのだろう。
「ふ、ふん。治療なんて受けなくても問題ありませんよ」
腕を組んでその場に胡坐をかいて座る。
彼女自身や彼女の周囲の環境は解らないが、弱い男扱いされてるのが気に食わないらしい。
不貞腐れるその様子はまるで子供のようだ。
■陽実 凛 > まず枝の根元、中心にまっすぐ短刀で切れ込みを入れて。
それを少しずつ深くして縦に割り、少しだけ洞窟の近くによって短刀で細い穴を掘る。
「……それなら、いい。」
休んでると見たからか、感情や雰囲気を汲み取っていないのか、気にしている様子がなく、穴に片方の枝を突っ込んで足で踏みつけるように押し込んで穴を広げる。
片方を穴を掘るのに使って、抜いて無事な方の枝を穴に入れて埋めなおし、枝の断面に縦に「危険生物生息立入禁止」と10文字を短刀で彫り始めた。