2016/09/12 のログ
■滝川 浩一 > 不貞腐れ、そっぽを向いていたが短刀で枝を加工する音を聞き気になってそちらを向く。
慣れた手つきで枝を割る彼女を見て「おお」と感銘の声を出す。
「……出来た?」
彼女の一連の動作を見て、壁に埋め込まれて文字を掘られたそれを見る。
即席とは思えないその出来に感心しつつ彼女の横顔を見る。
相変わらず無表情の彼女の顔、これくらいのことは普通なのだろうか?
自分の未熟さが露呈している気分になる。
■陽実 凛 > 一連の作業を終えてから、顔を向ける。
地味に近いような気がするけれど、それは横置き。
「一応。
文字が読めないなら洞窟に入って出ると言う事も多分ないと思う。
無視して入る人がいない事は祈っておく。」
出来上がって、立ち上がる。
そろそろ日が沈みそうな時間になっていた。
「住居が近いのでもなければ、ここには近づかない方がいい。
私はそろそろ戻らないといけないけれど、どうする?」
■滝川 浩一 > 「そうですね…ま、ここに来る人なんてあまり居ないのでは?」
そういう自分はここに来ているのだが、それはさておき彼女にそう返す。
少なくとも、街の通りのように何百人もここら辺を横切るなんてことは無いだろう。
それにここの雰囲気だ。興味本位で洞窟の中に入ろうとした自分のような奴はもう出てこないはずだ。
周囲が暗くなってきたのを確認する。時計を見ればすっかりと時間が過ぎていた。
「あ、あぁ…俺も戻らせていただきます。
夜の森は途轍もなくおっかないので……もう勘弁です。それじゃ、また機会があれば」
夜の森で嫌なことがあったのか、引きつった笑顔でそう返す。
身なりを整え、服の汚れを払うと彼女に別れを告げ歩き出す。時折振り返って、小さく手を振ればあっという間に見えなくなるだろう。
■陽実 凛 > 「……それもそうかな」
0じゃないけれど、それでも可能性を下げれば今は十分。
少し大きく息を吐いて、周囲を見回し。
洞窟の入り口の方もみて。
蜘蛛はこちらに戻ってはきていないようだった。
「それじゃあ、気をつけて。」
で良かったかな、と小首を傾げて、手を振り返して、別方向に歩いていく。
この洞窟の封印を考えながら、それでも最後まで、森を出ても無表情のままで。
ご案内:「青垣山」から滝川 浩一さんが去りました。
ご案内:「青垣山」から陽実 凛さんが去りました。