2016/11/22 のログ
ご案内:「廃神社」にニコラスさんが現れました。
■ニコラス > (朝。
廃神社の境内に、一人の青年がうつぶせに倒れている。
いつから居たのか、どこから来たのかは定かではない。
背中に木製の弓を背負っていて、近くには背中に背負うタイプの鞄が転がっている。
規則正しく背中が上下していることから、死んでいる訳ではなさそうだ。
弓や鞄は手作り、服やマントも所謂大量生産されたものの様には見えないだろう。
どれもこれも使い込まれているが古臭い様子は感じられない。
頭を殴られたとか乱暴を受けたような怪我も無く、当然血が流れているようにも見えず。
傍目からはただ眠っている――場所が場所だけに、どちらかと言えば気を失っているように見えるはずだ。)
■ニコラス >
――う、……さむ……。
(もぞ、と身体を動かす。
まず感じたのは、寒さ。
とにかく寒い。
体を覆うマントを引き寄せ、)
――?
(異変に気付く。
意識を失う前も確かに寒かったが、ここまで底冷えするほどの寒さではなかったはずだ。
そもそも確か自分は馬車に揺られて草原を走っていたはずで、こんな石畳の上に寝転がってなどいなかった。)
――!?
(がばりと跳ね起き、辺りを見回す。
オリエンタルな雰囲気の崩れそうな建物と、崩れ落ちた柱、荒れ果てた広場。
先ほどまで馬車に揺られていた自身がそんな寂れた場所に寝転がっていると言うのは充分に理解不能だったのだが、何よりも理解が追いつかない光景が目の前に広がっている。)
――なん……な、あれ――は?
(この場所から見える、街の様子。
様々なビル群、整備された道路、立ち並ぶ信号機や道路標識。
目に見えるもの全てが見たことの無いものばかりだ。)