2017/12/01 のログ
ご案内:「廃神社」にレンタロウさんが現れました。
レンタロウ > 「…うむ、月が良く出ているな。」

青垣山中腹付近に位置する廃神社。
前から存在自体は知っていたが、足を運ぶのは今回が初めてだった。
頭上遥かから淡く照らしている月を見上げ、独り呟いた。

「向こうで抜刀など気軽にできることではないからな…」

此処へ来たのは散策でもあるが、もう一つあった。
腰の軍刀の柄を右手で握ると、金属の擦れる音を僅かに響かせながら、緩やかに抜刀する。

レンタロウ > もう一つの目的。
それは研究施設の調査で明らかとなったことの確認だった。

月の光を一定量、その軍刀の刀身に吸収させることで、刀身が青白く輝く。
報告書を見た時は、まさしく眉に唾を付けるような気持ちだった。
それ故に、実際に確かめる必要があると判断したのだった。

「………暫く、こうして掲げていれば良いのか?」

一定量というのが、具体的にどれだけかは書かれていなかった。
少し待たなくてはいけないのか、と思いながら軍刀を振り上げて待ち始める。