2018/01/20 のログ
ご案内:「路面バス/停留所」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 土曜の昼下がり。学生街にある路面バスの停留所。
歓楽街のバイト先へ向かうため、獣耳異邦人は停留所内でバスを待っていた。
「ふわぁぁぁ……。
あふ……。まだ眠いや……。
でもお仕事お仕事。
せっかく雇ってもらえたんだし、がんばらなきゃ!」
いくつもある停留所のうち、ここは利用する人も人種も多い場所。ガラス張りで広い空間は空調が効いていて。
ベンチに座って時間を潰す獣耳異邦人は眠気を覚えていた。
昨日夜遅くまでスマホで遊んでいたのがたたって、どうしても瞳はとろけがち。ゆるく首を振って時間を確かめる。
路面バス到着までまだしばらく間があった。
生あくびが浮かんでは消えて、時々頭がこっくりこっくり船漕ぎ。
■ジャム > 夜明けの青い谷底の川を、舳先に小さなランタンぶらさげて。
目深にかぶったボロ布のフードを指先でつまんで行き先を確かめる。
そしてまた一振りのオールに手をのばし、ゆっくりゆっくり下っていく。
……みたいなイメージで、首がこっくりこっくりと傾いて。
はっと気づいて涎がたれかける始末。
口元にひやっとしかけたそのとき、路面バスの到着を告げるアナウンスが流れた。
「あは……、危なかった……。
それじゃ、いってきまーす!」
ふるふるっと獣耳ふって眠気を追い出せば、誰へ告げるでもなくお出かけを呟き。
停留所を後にし――。
ご案内:「路面バス/停留所」からジャムさんが去りました。