2018/09/05 のログ
白鈴秋 >  そういえるこいつは本当に強いなと思いながらも口には出さない。

「そうだな」

 といって笑うだけだった。
 一時期どうして生き残ってしまったと考えていた自分にはある意味で絶対に勝てない人物だと思ってしまう。

「その言葉はそのまま返してやりたいが……まぁボチボチだな。そういうお前はどうだった、夏休みの課題、ちゃんと全部終らせられたか?」

 夏休明けといえばやはりどうしても気になるのはこの話題だ。自分は普通に終らせられたが……アリスはどうなのだろうか。
 壁になると宣言しないが、何か察せられたので少しだけ照れくさくなり。

「気にすんじゃねぇよ」

 としかいえなかった。
 前までみたいに大惨事の後ならばともかくとして。正面切ってお礼言われるのにはあまりなれていない。

アリス >  
「ええ、そうよ。きっとそうだわ」

相手がどうして笑ったのかはわからないけど。
でも、きっと悪い気分になったわけではないと思う。

「ボチボチねー、あ、私は夏休みの課題全部コツコツやってクリアしたわ」
「魔術関係の課題が一番苦労したわ、技術コースは無理って言ったら座学コースが待ってるなんて…」

魔術はわからない。さっぱりです。
だから勉強した。夏休みの過ごし方としては、有意義なほうだったかも。

「えへへ、わかった」

そう言いながらも嬉しそうに笑っていたりして。
気にしないなんて、無理だよ。

白鈴秋 > 「意外と量出たからな……あ? 魔術が苦手なら教えようか?」

 正直1年レベルの場合教えるとかしないと逆に歯ごたえが無い。小さい時からの英才教育の賜物である。だがその辺に特化した結果……

「代わりに他の科目とかは聞きてぇけど。英語とかな。俺は課題ではあれが1番苦戦したからな。他のはなんとでもなったんだが」

 まぁそれ以外は正直微妙である。英語よりルーン文字の方が読めるやつなど1年ではそうはいないはずだ。
 笑ったのにはチッと少し舌打ちをするが。だからと言って退くとかそういう事はしないだろう。

アリス >  
「そう? じゃあ今度教えてもらうおかしら」
「私から英語は教えられるわ、ウェールズ・アクセントになるけど」

実は、イギリス英語なんてものは存在しない。
ただ、アクセントとちょっとした言い回しとジョークがイギリス流になるだけで。
大体は英語は英語なんです。

「じゃあ、今度ルーン文字を教えて。あれは苦労したの」

話しながら電車に揺られていると、あっという間に学生通りに着いて。

「それじゃ、私はここで。今日はありがとう、秋。また今度ね!」

手をぶんぶん振って電車から降りていった。
さ、急ごう! ここからはパパを心配させないために。

ご案内:「地区ごとの駅」からアリスさんが去りました。
白鈴秋 > 「ウェールズアクセント……イギリスなまりの英語って事か。問題ねぇよ、会話になれば問題ねぇ。たすかる」

 ものすごいザックリだが。まぁ極論点数が取れて会話が成立すれば問題は無いのである。
 お礼を言いそれからふむと頷いて。

「ルーンか、わかった。あんなの関連付けだし、簡単に覚えられるからな、今度教えてやる」

 頷いてから考える。自分がやってもらった学習方法で恐らく問題ないだろう。
 相手が降りれば軽く手を振り、それから空いたスペースを利用し扉にもたれ掛かる。
 やはり人は多い。今抜けたのに乗ってくるのでギュウギュウだ。

「……さっさとつかねぇかな」

 自分の降りる駅まであと少し。それまで人がこれ以上増えないことを願うだけだ。

ご案内:「地区ごとの駅」から白鈴秋さんが去りました。