2015/06/15 のログ
ご案内:「円上神社」に桜井 雄二さんが現れました。
■桜井 雄二 > (縁日用にいつもの不燃不凍のスーツではなく浴衣を着用してきた)
…着付けに30分かかったが。(不器用な男であった)
さて、三千歳泪を待つとするか。
(宵の口、人が多く雑多な気配がする)
ご案内:「円上神社」に三千歳 泪さんが現れました。
■三千歳 泪 > 選んだ浴衣は綿麻の垢抜けた白。波紋のモチーフに小魚の影が遊ぶ。帯は鮮やかに明るい秘色。目に涼やかなとりあわせにした。
下駄は足に馴染んでくれる歩きやすいものを。モンキーレンチは置いてきたので身体がやたらと軽かった。
「しまった。人が多すぎる! 見つかるかなー。迷子になってないといいんだけど。おーいウィリーくーん!!」
■桜井 雄二 > (呼び声に反応して彼女に歩み寄りながら)
ここだ………俺はウィリーではない。桜井雄二だ。
(手を上げて近づき)……レンチは持っていないのか。
俺はいつもののスーツを着ていないのは落ち着かないが…大丈夫なのか?
(無表情、だが相手の浴衣を見て頷き)似合っている。祭ならではだな。
では行こう。(手を差し出して)はぐれないようにな。
■三千歳 泪 > 「窓拭いてないウィリーくんなんてウィリーくんじゃない…そんなのただの桜井くんだよ!!」
「よかったー。無事に会えて何より。ようこそ桜井くん。後から気付いたんだけどね、ケータイも教わってなかったんだよ」
「これはゆゆしき事態だと思う。ちゃんと交換しなきゃだよ! あとででいいからさ。なにか食べてるときとかに…」
スペースエイジみたいなスーツも似合ってたけど、今の着こなしはもっといい。よく見て目に焼きつけないと。
「君もなかなかだね! いつものかっこと全然違う。レア衣装って得した気分にならない? 見ちゃった!!みたいさー」
「お祭りといえばまずどこから回る派? いきなり食べもの系でも大丈夫だよ。おなか空かせてきてるから」
熱気も密度もものすごくて、うっかり気を抜いたら人の波にさらわれて溺れてしまいそう。はぐれないようにその手を握った。
■桜井 雄二 > 俺だって四六時中窓を拭いているわけではない。
(そうきっぱりと言っておきながら)
廊下を掃除することだってある。(こうである)
そうだな、携帯のアドレスを交換しておこう。
まだあのメカの支払いの話が完全にまとまったわけではないからな。
そうだな。人の普段の姿とは違う格好を見ると、精神が高揚する。
俺は夜店の焼きそばが食べたいので、まずはそれを食べて腹ごしらえとしたい。
……夜店の食べ物は魔法がかかっているに違いない。
あんなに美味しく感じるのだからな。
(手を繋いだまま人の流れに沿って二人で歩く)
……早速だが焼きそばの店を見つけたぞ三千歳泪。
(気まずそうに指差したその先には)それも2店。
(並んで二つの焼きそば屋がお互い睨みを利かせていた)
すごいな、どっちで買っても気まずい。普通被らないように神社側が調整しないか?
■三千歳 泪 > 「じゃあミスターガッツィーがお役に立っちゃうね!…待って。女中器っていうくらいだから女の子なのかな。名前はもう決まった?」
「何回払いかも決まってないけど平気? 私はいいんだけど君は気にならないかと思って。悪い人にだまされちゃってもしらないよ桜井くん」
「あ、いい匂い!! さっそくいくねー。焼きそばも粉モノも大好きな人だよ私は! わかっちゃうかなーそういうのわかっちゃうのかなー」
「生まれは東北の山のほうだけど、ソースと青のりと削り節の香りには魂が震えるんだ…!」
「でもお店が二つある。こまったこまった。お客さんの入りは同じくらいか。そーだよね。見た感じは双子の兄弟みたいだし」
「どっちがいいのかわからない…だったらさ、試してみようよ。食べて比べてどっちがいいかたしかめるの!」
「君はそっちで、私はこっち! 半分ずつ食べるわけだから、どっちに並んでも同じのはず。いいかな桜井くん!」
一触即発のデンジャーな雰囲気のおかげであまり並ばずに買えた。もったいないなー。こんなにおいしそうなのに。桜井くんの方はどうかな。
オープンスペースのテーブルはどこもいっぱい。座れる場所は石灯籠の土台とか、社殿のすこしはずれた場所とか。
よーく目を凝らせば私たちみたいな二人連れがあっちにもこっちにも。ごめんねみんな。これから焼きそばをもりもりといただきます。
■桜井 雄二 > むっ……女性なのか。それじゃ名前は掃除子さんだな。
(ネーミングセンスが聞いた人が血を吐くレベルでない桜井だった)
悪い人? 三千歳泪は悪い人なのか?(眉を八の字にして)だったら困ったな。
そうだな、俺も粉モノは好きだ。
子供の頃は親の都合であちこちを引越しで転々としていたからその手のこだわりはないがな。
そうだな、良いアイデアだ三千歳泪。
それじゃ俺はこっちだ。(並んで焼きそばを買う)
……カップルばかりだな。この中で焼きそばを二人で食べて大丈夫だろうか。
(さして気にも留めずに焼きそばを開く)
……熱々だ。(早速割り箸でいただきます)美味しい。
なんだ、ひょっとしたらどちらも味自慢だったのか?
三千歳泪、そっちの焼きそばはどうだ。
■三千歳 泪 > 「掃除子さん。働きものの名前だね!! 名は体をあらわすっていうし。頼もしい助手になってくれると思う!」
「悪い人なのかなー。でもいい人だよって言ったらもっと怪しいしなー。《直し屋》さんの仕事は壊れたものを直すだけ。いいも悪いももともとないのだよ」
ふたを開ければ熱々の湯気がたって削り節がうにゃうにゃと動き回る。ちゃんと気をつかってよく乾いてた証拠だね。
「見て見て!! 踊ってるよ! いきものみたいだよね。この怪奇現象なにか名前あるのかな。命名・踊りガツオ。戻りガツオみたいな」
「大丈夫だよ。よく見てみなよ桜井くん。いい雰囲気。みんなお相手の子に夢中。だから私はいないも同然!」
「だれも気付いてないんじゃないかなー。二人の世界がソースに負けちゃうくらいなら、たぶん二人はそれまでなのさ。いただきます!」
「ん。ふんふん。……ん、おいしいよ!! 豚肉がね、けっこういい肉使ってる感じ。野菜も味が染みててエクセレント!!」
「さて桜井くん。お待ちどうさま。約束どおり世界の半分を君にあげよう」
男子だから一気にいけるはず。のこり半分の1/3くらいガッと挟んでとなりの少年の顔に向ける。
■桜井 雄二 > そうか!(男にしては珍しく表情が明るくなる)それじゃあいつの名前は掃除子さんだ。
……いいも悪いもないのなら、中立ということだな。下手な善人よりも信頼できる。
(踊る削り節を見て目を丸くする)
ああ……踊っているな。踊りガツオ。今日はそう呼ぼう。
そうだな、俺たちはせいぜい焼きそばに夢中にならせてもらおう。
(焼きそばを食べながら二人で会話を交わす)
ああ、こっちはソースが抜群だ。深みのある味わいに甘みと辛さが絶妙なバランスだな。
お主も悪よのう。(無表情かつ棒読みにそう言いながら)
さ、こっちからもだ。(焼きそばを交換してから)
ああ、確かにこっちのは肉と野菜がいいな……美味い。
そういえば三千歳泪。この先に広いスペースがあって花火大会……というわけにはいかないが。
ここで買った花火を遊べる会場があるらしい。
少しのお金を払えば水が入ったバケツと花火の後始末を約束してくれる。
上手い商売を考えるものだな。これを食べ終わったら行ってみるか?
■三千歳 泪 > この世はいわゆるギブアンドテイク。あげた分だけいただきましょう。遠慮はご無用。この半分は君のだし。
桜井くんが食べてた方はソースにこだわりがあるらしい。なるほど。これは。深い。とても深い。脳裏にカレーのCMみたいな映像が流れていった。
「結局どっちを選んでもよかったってことかな。縁日の焼きそばにハズレなし! 雰囲気のおかげでおいしさ三割増しだよね」
「花火かー何年ぶりだろう! 私にとって花火といえば線香花火なんだ。ほかの花火が存在しない世界から来たのだよ私は」
「花火大会もいいね! 大きな花火があがったらおなかに衝撃がくるって本当? そういうのも見てみたいな。また今度さ」
「そだ、ケータイ教えてくれる? 私のはこれ。ついでに名刺もあげよう。よろず壊れ物直します。人呼んで《直し屋》さんだよ」
タブレットを見せて名刺と一緒に渡す。掃除用品が壊れたら呼んでくれるかな。買いかえた方が早い? ごもっともです。
「わたがしはおみやげポジションでいいとして……あれ、リンゴ飴!! あったんだ!? いいなー…いいなぁ…」
「花火のあとはお参りもね。こっちはなかなか来れないから」
「――むっ! お面屋さんだよ桜井くん!! あれは世界で一番不思議な仕事。おじさんは夜な夜などこかのお祭りでお面を売りつづけるのだ」
■桜井 雄二 > そうだな……雰囲気が大事なんだ、こういうものは。
それじゃ線香花火をやろう。風情があっていいんだよな、あれ。
そうだな………夏祭りになったら、きっと花火大会もあるさ。
む、名刺か。(アドレスを交換し終わってから手帳を取りだして)
名刺はないがこういう者だ。生活委員会で、怪異対策室三課の新人。
わたがしはヒーローの絵柄が入っているものを買いたいな。(子供っぽいことを言う17歳であった)
ああ、リンゴ飴食うか? それくらいなら奢るよ。デートだしな。
お参りは大事だな、二拝二拍手一拝しよう。
……お面屋だな。おじさんはお面だけ売って生活しているのだろうか。
だとしたら、おじさんはナイトウォーカーだ。
お祭の日限定のな。(手を繋いだままお面屋を見る二人)不思議だな。
■三千歳 泪 > 「掃除のおじさんがヘンなものも一緒に掃除してるんだ。おじさんも大変なんだねー」
「掃除子ちゃんは秘密兵器とかじゃないから戦わせたらいけないぞ!」
「いいよ。懐かしの線香花火。私は他のを知らないから。なんたってド田舎だからさ!」
「電気がきたのはつい最近。ネットは電話線をつないで見るの。びっくりでしょ? あっはっはっはっは……はぁ…おかーさん今ごろどうしてるかなー…」
一年に一度、夏の夜。人里まで降りられる日のことを思い出す。両親がどこかにいそうな気がしてきょろきょろと見回した。いない。よね。
「君はヒーローが好きなんだ。男の子だなー。私はライダーの方が好き。日曜の朝にね、テレビをつけるといつもやってて…変身!!ってさ」
タブレットを逆さにもってポーズを決める。激しいアクションしてないし、着崩れてはいないといいんだけど。
ご馳走してもらったリンゴ飴を味わう。パリパリと小気味いい音とともにリンゴの封印が解かれていく。
「あったよライダー! あれだよ、私が見てたやつ。一番上の…左から二つ目かな。間違いない。おじさーん!!」
リンゴ飴のお返しにどうぞ。ライダーのお面は樹脂みたいな薄い素材で、ゴムひもがついてて目のところに小さく穴があいている。君ならきっと似合うはず。
■桜井 雄二 > だからおじさんじゃないと言っている。俺は17歳だ。
(どこかズレた反応、小首を傾げて)掃除子さんは友達だ。友達を戦わせるわけにはいかないな。
……線香花火しか知らないのか? そうか……(思わず言葉に詰まる、どんな田舎なのだろう)
ホームシックか? 三千歳泪。
そうか、ライダーか………兄が好きだったな、ライダーは。
……今、バイク乗りなのはそれに影響されたのもある。
魔導炉を積んだバイクに乗っているんだ。世間的に言うと魔導バイクだな。
(お面を受け取ると被り)どうだ、三千歳泪。(お面をつけた17歳)
(それから二人であちこちを見て周り、線香花火を買って花火スペースに来た)
ん? 火をつけるものがないな……困った。
まぁいい、これで。(右手の指先に小さな火が点る)俺の異能なんだ。
ライターがない時と、暑くてたまらなくて氷が欲しい時のための異能。(左手の指を弾くと、空中に氷の欠片がパッと散った)