2015/08/08 のログ
■久藤 嵯督 > 雲を裂いて出てきた時には、機体負荷限界のアラートが鳴っていた。
「もう少しだけ行ける、と言ったところか」
性格上、無茶をすることに抵抗は無い。
警告音はやかましくなってはいるが実際に安全圏から出たってだけで、
この機体はまだまだ保つ。三年というまだルーキー扱いされるであろう戦歴ではあるが、機体に関しての理解はそれなりにあった。
電子機器は苦手だが、乗り物は別だ。こっちはちゃんと、自分の体の一部であるかのような感覚を持てる。
後は適当に乗り回したところで、そろそろ財団本部へ戻らなければならない時間だ。
帰りは軽く飛ばして行ってみようか。
超音速での飛行を始めた黒い影は、本部離島の発着場へと帰還するのであった。
ご案内:「島外大洋上空」から久藤 嵯督さんが去りました。