2015/09/12 のログ
『レフコクリソス』 >  
すんでのところでかわされた荷電粒子は、射線上にあった建物をいくつも貫いていった。
その中には倒壊してしまったものも多い。

【対象、回避。脅威度の引き上げを行う。】
【出力二段階上昇。精度四段階。筋力……】
【―――『起源』に若干の拒絶反応を確認。作戦の見直しを行うため、これより制約を確認する。】

周囲に何らかの術が展開された途端、己の意識にエラーが生じた。
己の技能を保持する為に取り入れた『起源』の架す制約を確認し始めた。

【1.―――敵意の無い者への攻撃を禁ず】
【2.―――交戦の意思を失い、撤退する者への追撃を禁ず】
【3.―――怠慢・未成長・不適応を禁ず】
【4.――】

確認している間、棒立ちで待機したまま。攻撃を許可された相手でない以上、不用意に攻撃する事が出来ないのだ。
今度は、何らかの攻撃を準備しているという様子も見受けられない。
甲冑のような頭部に隠された瞳は、いくつものレンズに分裂したり、集合して一つのレンズになったりもしている。

ギルゲイオス > 良く分からん、が……意思疎通が出来ない、目の前で殺人。
無力化せんとどうにもならぬか。
(簡易飛行魔術で、地上から十センチ程浮遊。
滑るような動きで、相手の側面、或いはそれでも動かないのなら背面へと移動する)

灼熱の三十六条、敵を穿て
(空間んを掴むかのように突きだした左手、向けるは虫怪人。
魔王の周囲に、輝き現れる光は三十六個)

ガンネイジッ!!
(そして放たれるのは、三十六本の熱線。
対象物を貫通し、鉄程度であれば着弾の周囲を融解させる、一種のレーザー。
緩いホーミング性能をもったソレを、相手の頭、胸、腹、両手、両足。
あらゆる部位に狙いを定め、斉射する)

だけではないぞっ!!
(比較的近い性質を利用して、二重詠唱。
光とは相反する、黒い、点)

ガーヴァ・レイ!
(熱線の合間を縫うように、放たれるのは二十条の黒い光線。
備える力は熱、ではない。
触れた相手に、強烈な痛み、を与える。
十も身に受ければ、屈強な戦士でもショック死する程度だ)

ご案内:「落第街・三途通り」にジャックさんが現れました。
『レフコクリソス』 >  
【4.】

レーザーが一つ

【4.――】【4】【4.】【】【】【】【】
【】【】【】【】【】【】【】

一つ、一つ、また一つとヒトガタの装甲を溶かしていく。
腹への攻撃は角から生じる力場によって、胸部装甲へと軌道を捻じ曲げる。
どろどろのとろろのようになってしまった装甲から、湯気は立ち上がる。

しかし相手の攻撃はそれだけではなかった。
その黒き光がこちらへ与えたのは、『痛み』。


―――それは我が『起源』が、最も克服せんとしたものであった。



【4.―――

【4.―――敗北を禁ず】



【結果、いずれの条件にも当て嵌まらず。これより攻撃を再開する。】

両腕をクロスさせて、黒い翼を展開。
翼面から無数の赤い粒子を、近隣区域一帯にばら撒いた。
かのヒトガタが飛翔する姿を見たのであれば、それがとてつもない爆発力を秘めたものであることが伺える。
それが今、ここら一帯に充満している。
そして角からは稲妻が生じて―――これから起こるである事については、語るに落ちるか。

【戦術的勝利であれば、敗北ではない。よって、これは起源に沿った行動である。】


【―――起源遂行。】

ジャック > [散り散りに逃げた民間人からの通報、大規模なビルの倒壊。落第街と言えど、風紀・公安が動き出すには充分な理由だった]

「…何だ、こいつ……」

[少なくとも彼には見覚えのない、虫のような悪魔のような影。だが、これが元凶である事ははっきりしている]

「あー、公安委員会庶務部庶務課特別保安係だ。直ちに抵抗を止め…やばいッ!」
[謎の粒子を見るや、直感が『あれはマズい』と叫ぶ。後ろにはまだ逃げ損ねが残っている。]

「風に乗るなら、行けるか…!?」
[左腕を『消し』て風の流れを作り、出来るだけ広い範囲の粒子を押し戻そうとする]

ギルゲイオス > 幾らかは防がれた、が……効いているのかいないのか、わからんのが不気味であるな。
(合計すれば56条、人間であれば跡形も残らないレベル、と言っても差支えはない。
外骨格に融解は見られるが、さてどれほどのダメージになっているのか)

(左の目を薄く閉じると、観察交えて周囲を低空で飛行するの、だが)

――動いたか。
(相手、飛翔。
それと共に放たれた、何か、朱い物体。
首の後ろがヒリつく感覚に、舌で唇を舐めて)

ヤバイ、ってのは……見るからにか……
(小さくつぶやく声と共に、魔王を中心にして何かが広がる。
不可視にして不接触、文字通りのナニカだ。
魔術関係に知識があれば、何となく感知できなくもない、だろうが。
その範囲内において、行使された後、霧散した魔力を再度自分の支配下に置く。
リサイクルと言えば、話が早いか)

そこの、誰かは知らぬが、その赤いのは任せる――が、間に合わなかったら全力で逃げろ。
(視線は虫怪人へと固定したまま、一つ、声と)

――……集え十三の使徒、奏でよ喪失の唄を。
(深く呼吸、後、唱える。
声は術式を作り出し、魔力はそれを具現化させる。
自分の周囲一帯、ぐるりと巻き込むようにそそり立つのは、十三本の柱)

汝らの悲痛なる叫びを以て、終焉はこの地へと訪れる。
(それぞれが高速回転を始め、歌を奏でるような音を響かせ。
速度が増して増して増して、悲鳴のような耳鳴りと変われば、辺りの物体が徐々にと崩壊していく。
余程強固な魔術耐性でもない限りは、朱い粒子も含めてだ。
――だがそれでも、未だ準備段階に過ぎない。
注ぎ込まれる大量の魔力と、破壊の気配。
あらゆる生き物に危機感を覚えさせるには、十分と言える)

『レフコクリソス』 >  
――――赤い銀河は、弾けず。

風に押し戻された粒子は、次々と喪失の唄に巻き込まれていく。
幸い本体への干渉に関しては相当な耐性を積んでいるので、その身体が崩れ落ちることはない。
しかしその身に触れる滅びの気配は、シンプルであるが故に解析も容易であった。

                オーバードライヴ
【魔力反応、増大、増大、増大。『限定解除』の発動を申請―――不認可。】
【敵攻撃の危険性を判定……当個体の生存を優先すれば、次以降の個体への被害が大きなものになると予想される。】
【データ収集と全個体への耐性付与のため、当個体は破棄されるものとする。】
【リンクと観測の状態を確認、良好。起源実行、これより勝利への道を繋ぐ。】

観念したのか、それとも恐怖を持たないのか、恐怖で動けないのか。
『何もしない』を『する』真意は、一体何なのか。
それはもはや、兜に隠れた顔から読み取る事は出来ない。
今は、ただ滅びの時を待つのみ。

ジャック > 「大丈夫、おれは簡単にゃ死なない。周りを守るにはキツそうって話だ」
[滞空しつつ攻撃を続ける魔王へ言い返す。彼の能力は応用が効くが、あまり防衛に向いたものでは無い]

「そっちこそ、そんな大技っぽいの出していいのか?こいつが何やってくるかわかったもんじゃないだろ」
[動きを止めた化物へは警戒を緩めない。左手はいつの間にか元に戻っているが、少し指先が透けているようにも見えるか]

ギルゲイオス > その大技で、吹き飛ばすのであるよ
(大きくと上がる、口の端。
それに、魔王じみた気配、漂わせ)

ジュダスッ――
(術者を中心としての発動、と仕掛けるも。
風によって運ばれた粒子が、準備段階の余波に消え。
力を失うと喉を僅かに鳴らす。
『ナイスアシスト』とでも言いたげだが、この術を維持して言っている余裕もない。
術式の構成をすぐさま一部切り替えると、制御しきれなかった余波に、腕が裂けて血が飛び散り)

プライエスト・コンヴェンジ!!
(臨界に達した共鳴、それを、解放、する。
術式、起動。
魔王を中心にして、生み出されるのは共鳴により限界まで溜め込まれた、破壊の波動。
物質的にも、霊的にも、魔力的にも。
捉えた存在、その一切合財を無視して、破壊し、崩壊し、消滅させる。
広域殲滅型魔術――自身の世界では、禁術に相当し、魔王故に必要によって使う事の許される一撃。
それを咄嗟に収束型へと切り替えると、虫怪人目掛け、数十メートルの直径を以て、まっすぐに放射される。
当たろうが、当たるまいが。
その軌跡上、何も残さず、大きな穴を残した上空の雲が、攻撃の残滓を見せつけ。
魔王の周囲10メートル程、建物がまるで無かったかのように、足元の地面が元々抉れていたかのように、余波で消え去っていた)

『レフコクリソス』 >  
【解析――広域殲滅型魔術。自世には存在しないものであり、その威力もまた計り知れない。】
【割り出された術式より、当系統の術に対する耐性を取得した後、送信。】

波動はヒトガタを飲み込んで、そして―――


【破壊、崩壊、消滅……観測を求む。】

【―――以上、適応完了。】






【           】
 

ご案内:「落第街・三途通り」から『レフコクリソス』さんが去りました。
ジャック > 「おおー…」
[あまりにも強大な攻撃に、衝撃に耐えて眺める事しか出来ず]

「吹き飛んだ…みたいだな。色々と」
[落第街に修復の予算は見込めないだろう。周辺住民はクレーターと暮らしていくのだろうか]

ギルゲイオス > ふー…………
(ゆっくりと息を吐き出し、そして空気を吸い込む。
魔力流転によってある程度は回収するものん、収束型にするとぶっ飛んで行くため効率はすこぶると悪い。
昨日に引き続き今日までも、大量の魔力消費に、纏わりつく疲労感)

うーむ、とりあえず当たった、か?
(魔王の目にとまらぬ程の速さで逃げたのなら、話は別となるが。
見ていた限りでは、それも無さそうだ。
理由は分からぬが、素直に当たってくれたらしい)

逆に、それが不穏さも感じるがな。
(三つの瞳で空を睨んだ後、顔を横に振った。
まぁ、今は良しとしよう)

という訳で、ひとまずカタはついたので、お疲れ様である。
(風でアシストしてくれたらしき人物に、ヒラヒラと片手を振ってみせた)

…………まぁ、仕方あるまい。
アレが表の街に出て暴れるのを考えれば、まだマシであろう。
(スッと、視線を逸らして見なかった事にする。
相手の攻撃に反応して、ちょっと調子に乗り過ぎた感は否定できない)

ジャック > 「…大丈夫そうだな、お疲れ。」
[緊張を解き、手を振り返す]

「ま、これで終わらない相手だったら公安本隊が動いてくれるさ。おれみたいな先遣隊じゃなくてな」
[またクレーターを見ている。作業隊も何人か呼ばれてはいるが、倒壊したビルの処理に手一杯でこれまでは直せないだろう。なにより『無いはずの街』に人手は割けない]

「おれはジャック、公安のジャック・セルテリアだ。成り行きとは言え、協力感謝するよ」

ギルゲイオス > 我は公安でも風紀でもないのでな。
表の街の騒ぎなら兎も角、落第街でのあれこれは、出来る限り本職の方々に任せたいのであるよ。
(へふっと息を吐けば、肩を竦め)

ま、終わり際の素直さからして、まだ何かある、と考えて間違いはなさそうであるがな。
あのやられ方は、恐らく生に執着しておらん。
(ため息混ざりの表情で、眉を動かす)

あぁ、公安であるか。
我は異世界の王、魔王ギルゲイオス・ホッドケーテである。
親愛と畏怖を込めて、ギル、と呼ぶよい。
あ、ちなみに。
ちゃんと正規の学生であるよ。
(ポケットの中身を漁ると、学生証を取り出して揺らす。
間違いなく、本物だ)

ジャック > 「見た目も見た目だし、クローンか何かの駒か。さしずめ兵隊アリ…」

「魔王…あー、うん。この島だもんな、魔王もいるよな…」
[さっきの破壊力を目の当たりにしているので、そこまで疑いが無い声色をしている]

「ああ、そういうのは良いよ。おれは穏便に終われば素性がなんだろうと知った事じゃない」
[だから下っ端で働かされてるんだけどな、と笑いつつ、後ろを向いて歩き始める。そしてまた左手を振った]

「次は平和な時に会えるといいな、ギル」

ギルゲイオス > 一匹見かけたら、十匹は居ると思え、なんての。
良くとは分からぬが、最近妙にこの島も騒がしい様なのでな。
公安や風紀には、期待しておくのであるよ。
(小さな笑い声、肩を揺らし)

そうであるな。
暑さも過ぎて過ごしやすくなってきたし、ゆるりと、酒でも飲みたいモノである。
(こちらも返すように片手を振って。
首の骨を、鳴らし)

さて、どうなる、のであるかな。
(呟き声を一つと残せば、後の場は本業に任せて、ここを去るとしよう)

ご案内:「落第街・三途通り」からギルゲイオスさんが去りました。
ご案内:「落第街・三途通り」からジャックさんが去りました。
ご案内:「風紀留置所」にリース・シュヴァイアンさんが現れました。
リース・シュヴァイアン > リースは現在も留置されている
目覚めたのは昨日
しかし昨日は特になんもなくそのままの退屈な状態のままだった


リースは小柄で育ちがいい少女に見えるが紛れもなく禁書庫爆破した張本人である
この世界での常識など持ち合わせていなかったためあのような暴挙ができたのだろう


こうして何にもない時間をすごすのも飽きてきた
しかし恐らくは自分の魔力を恐れられているのだろう
外に無事に出れたとしてもなにかしらの制限などを課せられるかもしれない

リース・シュヴァイアン > 「ふわぁ…」

暢気そうにあくびをする

近いうちに自分は罰せられる
もしくは条件、制限つきでの釈放
もしくは最悪の結末か…


そうこう考えど所詮は未来の話
重要なのは今で
この退屈な状態をどうするかが問題である

なにか進展があればいいのだがのうと心の中で呟き

リース・シュヴァイアン > 状況を改めて確認する
部屋はちょっとした一人部屋
一人でいるには一応問題ない広さではある

次に窓を見る
一応窓は付いてるもののその窓の強度は強化ガラスどころの話ではなく
ただの少女が壊すのはまず無謀である

最後に自分が入れられた入り口を見る
鉄格子の扉で外の様子を伺えるもののその扉は頑丈でまず壊せない

外も看守らしき人が見回っている
自分の力だけではどうすることもできない

誰か助けがくれば…と元の世界の人たちに向けてまるで願うように

リース・シュヴァイアン > 「くるわけがなかろう…」


現実はそう甘くはない
都合よく誰かがくるはずなどない

むしろ自分がしくじったと知れば救出どころか見捨てられるであろう
見捨てた後はリースの妹らをリースの後に引き継がせるのであろうか

自分ほどではないが優秀な妹達
そのことが現実になるのも不思議ではない


そう考えながら部屋のど真ん中に横たわり

リース・シュヴァイアン > 「…」


ど真ん中に横たわれれば今度はブツブツとなにか呟き始める
紛れもなく魔術の呪文である


普段は無詠唱でバカスカ撃ち込んでいるリースだが別に詠唱自体ができないわけではない
しかしこの部屋では魔術は使用できない
なにか不思議な力によって阻まれているもしくは自分に制限がかかっている


無駄なことだと分かってるもほかにやることもない
退屈しのぎにもいいだろうとえいえんと呪文を口走って

リース・シュヴァイアン > 「…」


ブツブツと相変わらず呟いてばかり
呪文は炎、雷と自分が普段最も使っているものから唱えていく
何故炎雷の方がよく使っているかは、そっちの方が派手で良いからである

しかし相変わらず発動する気配すらない

今度は自分がもっとも得意な闇魔術を順に詠唱しようとする

リース・シュヴァイアン > 「…!」


闇魔術を順々に発動していくがやはり一番の得意魔術なのかほんのかすかだが反応はあった


今はまだほんのかすかな反応
壁を破壊するには全然至らない
しかしいずれは突破できるであろうと信じる


リースは気づいていない
適当に発動させようとした魔術が禁忌の一種で発動するのが困難であることを

その魔術は魔術という概念から外れた魔術にして魔術ならざるものである
その結果魔術を打ち消す能力や空間であるならば魔術と認識させなくして強制的に発動させるといったもの


まだ、魔術と言える域には達していないが上達させようと考えていて

リース・シュヴァイアン > 「あっ…」


瞬間頭の中に発動させようとした禁忌術の情報が雪崩のように頭に入ってくる

魔術の使えない空間でも使用は可能
ただしその使用できる魔術は限られていて数は少なく、その使用できる魔術自体もリースの持っている魔術の中ではランクは下の方であるとされる


「くふ…くくく…これがあればいけるではないか…くくく」


禁忌をごくわずかといえど発動させたのだがその体に異変はない
禁忌魔術における耐性。これがリースの異能でもあるためだ


これさえあればここを出れるところか魔術が使えなくなってもある程度は対処できると気持ちが高揚としてきて

リース・シュヴァイアン > 「これさえあればわらわはもう二度と捕まらぬ…」


また少し時間があればここから脱出できそうだ
未完成な魔術を完成させるのは並大抵の人間ではかなりの時間がかかるであろう

しかしリースならばそれをそう遠くない時間で完成させれる自信がある

そして更に早く完成させるためにも今は魔術の練習をするだけである

努力や練習は基本的には嫌いだがこの状況下ではやむを得ない

次はもっと純度の高いものを作り上げようとして

リース・シュヴァイアン > 「む?失敗か?何故じゃ?」


より純度の高い魔力で練るも失敗
むしろ反応すらしないのでさっきよりも出来が悪い


純度の高い魔力を練って失敗するなどありえない
何故そうなったのか。


もう一度頭の中になだれ込んだ情報を引き出す
発動させようとさせてるのは魔術ならぬ魔術…


なるほど魔術ならぬ魔術ならば普通の魔術とは概念が違うはずだ
と理解する