2015/11/05 のログ
ヨキ > 「ヨキと話せたから?はは、そうであったか。
 嬉しいな、ヨキも加賀背くんの顔が見られて嬉しいよ。
 ほれ、先日話したこともあったろう?
 あれから君のことが気になっていてな」

(でれでれとしている雄の顔を見ながら、
 えい、と頬を手のひらでぺちりと軽く叩いて覆う)

「ふふ、頬が蕩けきっておるぞ。
 落ちたからと言って“触媒”で戻せるものでもあるまい?」

(笑いながら、軽い調子で嘯く。
 自分の尻尾について訊かれると、うむ、と自分の後ろ腰を一瞥して)

「ああ、今はもう表に出しておくことはないな。
 はじめのうちは窮屈で、なかなか慣れなかったがね。
 今のヨキは『人間』であるのだから、尻尾は不要なのさ。
 ……というのが、理由のひとつ。

 もうひとつ、ヨキの尻尾はこの肌と同じ色をしていて、獣のようには毛皮が生えておらんでな。
 外に出しておくと、どうにも一物がぶらぶらしておるようで見目が悪いのだ」

(少年相手をいいことに、半ば下品な理由をつまびらかに話して笑った)

加賀背 雄 > 嬉しい、あっ…ありがとうございます!
(気にかけてもらえていて、さらに顔が見られて嬉しいとまで!
 優しい言葉にますます表情を蕩けさせるけれど、
 軽く頬を叩かれるとさらにそれが悪化した。
 幸せの極地とでも言いたげな表情で、尻尾を振りながら小さく頭を下げる。
 すみません、でもなんだか…何だかすごく、嬉しくて。

ああ、なるほど…たしかに肌色のがぶら下がっていたら、ちょっとビックリしますね。
(口元を押さえて笑う。 一見すると堅物に思えるヨキ先生だけど、
 冗談も言うし、おしゃれだし、やっぱり普通の先生とは違う気がする。)

ヨキ > 「ははは。加賀背くんはどうやら、ヨキのことを気に入ってくれたらしいな。
 生徒に好いてもらえるのは、教師のいちばんの幸せだとも。
 そのままずっと、ヨキのことを好きで居てくれたまえ」

(子どもの頬を弄ぶかのように、手のひらで頬を軽く押す。
 くすくす笑いながら手を放して、)

「だろう?とは言え、このローブや私服のボトムの中では自由にさせているがね。
 ふふ、魔術に頼らぬ本物の尻尾よ」

(言って、『バタフライ・エフェクト』のワゴンを見遣る)

「加賀背くんは、今日はもう帰るところかね?
 もし空いておるようなら、一緒に茶でもどうかと思ってな」

加賀背 雄 > その、ヨキ先生は生徒の秘密を知っても全然嫌な顔もしないし、
ちゃんと受け止めてくれるし…それでその僕は、好き…!?
ひ、ひあぁ…ひゃいぃ……!
(ほっぺたにヨキ先生の大きな手が振れるだけで、きもちよくなる。
 やっぱりヨキ先生のことが好きなのかもしれない。
 無意識のうちに、手のひらに微かに頬をすり寄せる。)

本物の尻尾…本物かあ…
(この前お店に来てくれた、”本物の”翼を持つ人を思い出す。
 人間に無い部位があり続けるといえば大変だけれど…
 うまく付き合えたら、ちょっと楽しいのかもしれない。
 視線に釣られるようにワゴンの方を見る。 問いかけには、
 狼狽しているとまるわかりな態度で視線を左右にやった。)

い、いいんですか!? それならあのゅ、喜んでお供させてください!
(噛んだ。 それくらいに興奮していたのだ。 獣耳はピンと立ち、
 瞳は輝き、尻尾は動く。 今にも飛び出しそうなくらいに喜びを
 全身で表現しながら、何度も何度も頷いた。)

ヨキ > 「当然だとも。ここの生徒はみな、ヨキの可愛い子どものようなものだ。
 嫌な顔など、しようとさえ思わなかったよ」

(だから安心しろ、と笑い掛ける。
 手のひらを摺り寄せられる感触に、ふっと目を細めた。

 連れ立つことを快く了承されると、よし、と手を合わせて)

「ありがとう、そこまで喜んでもらえるとは、こちらまで嬉しくなるな。
 やはり独りで過ごすより、連れのあった方が楽しいというものだ。
 何か食べたいものはあるかね?食事とか、デザートだとか」

(答えを待って、雄の服装を見下ろす。コートの下の素足)

「今日も可愛らしいコートを着ているな。
 その下もめかし込んでいるのか?」

加賀背 雄 > 可愛い子供のようなもの……
(ヨキ先生の言葉を鸚鵡返しする。 それって、好きっていうのは、
 先生として生徒が好きってことなのだろうか。
 でも、こうして撫でてくれたり、可愛いって言ってくれたりするのは?
 少し考えてしまうけれど、なにより触ってもらうのが気持ちよかったから、
 何も言えなかった。)

ええとええと…じゃあ、デザートがいいです! だんだん寒くなってきましたし、
なにか暖かいものと一緒に、とか…… あ、これですかー? んふふー…
じゃーん♥ えへへ、お店から借りてきちゃいました…!
(服装について問われると、ものすっごく嬉しそうな表情。
 にんまり、という言葉がぴったりな感じに笑みを浮かべると、コートのボタンを外す。
 へそ出しシャツに、デニムのショートパンツ、そして首輪。)

ヨキ > (雄の言葉に、その心中を察するでもなく鷹揚に笑って頷き返す。
 デザートがいいという要望に、周囲の路地を見回して)

「では、『橘』にでも行くかね?あすこならば満足出来よう。
 ………………、ぬおッ」

(コートの下の服装を見遣って、些か目を丸くする。
 顎に手を添えて、ぬう、と考え込む)

「……その服装で『橘』はマズいか……。
 全く、もう11月であるというのにワンパクな格好をしおって。
 くれぐれも腹を冷やすでないぞ」

(握り拳を作って、露わになった腹に戯れのパンチを入れる真似。
 笑いながら、仕舞え仕舞え、と肩を揺らす)

加賀背 雄 > ヨキ先生にお任せします。 デートですね、デート。
(ふにゃふにゃ笑いながら、先生の言葉に答える。
 ふたりきりでご飯を食べるのはあの時以来なのだけれど、
 なんだかとても懐かしいし、楽しい。)

はーい、気をつけます! 働いてる時は結構動くので、
寒いってあんまり感じないんですけどね。 
先生、コスプレは痩せ我慢なんですよー。
(ヨキ先生のパンチをお腹で受け止めながら、にこにこと相好を崩す。
 促されるままに、きちんとコートのボタンをとめた。 これでよし。)

でも、橘に行かないとしたらどこにしましょうか?
僕はどこでもオッケーですけど…
(先生をちらちら見る。 辺りを見回す先生もカッコいい。
 いや、落ち着け。素敵な大人の男の人なだけで、
 恋愛対象とかじゃないはずだ。多分。おそらく。)

ヨキ > 「デート?なるほどデートか。
 ……それで君は、今日も『女の子の気分』かね?
 それならヨキも持て成すのは得意とするところよ」

(ふふん、と偉そうに鼻を鳴らしてみせる)

「ヨキも作業をするときは薄着であるがな、
 これからぐっと冷え込むからには、無茶も禁物ということだ。
 可愛い生徒に風邪を引かれては、ヨキも堪らなくなってしまうよ」

(腕を組んで考えるうち、煩わしくなったらしい。
 うむ、とひとつ頷くと、)

「ええい、ぐずぐず考えるのはヨキの好くところではない。
 橘にするぞ橘。常世祭で賑わう街のこと、多少露出が多くたって咎める者はあるまい」

(露出が皆無の、コスプレみたいな恰好のヨキがそう宣言した。
 それでは行くか、と、雄を促して街路を歩きはじめる)

加賀背 雄 > で、でもヨキ先生「女の子の気分がいい」っていったら、すごい、その…
なんていうか、アピールしてくるじゃないですか。 正直、前の時、
すっごくドキドキしちゃったんですからね。
先生はもうちょっとご自分の魅力の高さについて考えるべきです。
(人差し指を立てて、先生に物申す。 実際のところは、
 前の時どころか今もドキドキがとまらない。 本当のところは、
 今すぐ飛びついたりじゃれついたりしたい。しないけど。)

そうですよね。 先生、僕が風邪引いたら、是非看病をお願いします。
…おおーっ!
(先生の豪快な決定に、ぱちぱちと拍手する。
 先生の横をちょこちょことついて行くと、幸せそうな顔で。)

ねえねえ先生、僕達、同じ種族に見えますかね?
(尻尾を振り振りしながら問いかける。
 せっかくお揃いなんだし、喜んでもらえるかな、みたいな期待の表情。)

ヨキ > 「アピール」

(ぱちくりと音のするような瞬き。
 突拍子もない指摘を受けたかのようにしばし固まり、
 難しい顔で考え込む)

「アピール……うむ。そうか。
 だがヨキはこれといって、特別そうしようとしている訳ではなく……
 自然とそうする。止められはせんよ。男とは、女性を大切にするものであろう?
 それとも『日本人気質』というやつか」

(何がいかんのだ、とばかり、頭上に見えないクエスチョンマークが大量に浮かんでいる。
 雄の隣を歩きながら、看病を求められると気を取り直して笑う)

「君が風邪を引いたら、とっておきの粥とスープをこさえてやろう。
 ヨキの看病は手厚いぞ。覚悟して体調を崩すのだな」

(くすくすと笑って、雄の耳の先を指先で軽く摘まむ)

「ああ、獣人が揃って歩いているようなものだ。
 君は女の子の格好をしているから……つがいにも見えよう。
 異邦人街にも溶け込めるぞ」

(人通りの中を歩いて、間もなくカフェへ辿り着く。
 恭しくエスコートするように、雄を店内へ招く)

加賀背 雄 > まあそうなんですけど…その、ヨキ先生の女性の扱い方は、
ものすごーく、女性からしたら魅力的なんです!
僕ですらくらくらしちゃうぐらいに! 覚えありませんか?
知らないうちに話してた女性がなんだかすっごく仲良くなったりとかしてるの!
(先生を諭しているのか、詰問してるのか、妬いているのかもうわからない。
 なんだか不思議そうにしているヨキ先生の隣を歩きながら、頑張って説明する。)

先生、約束ですからね? 風邪にかこつけて、いっぱい甘えますからね!
(耳の先に触れられると、甘い刺激が身体に走る。
 くふ、と甘い息を漏らして、尻尾を振り振り。)

つがっ、つがい!? つがいってあの、カップルっていうか、つがいって…
あ、あのっ、あのですね先生!つがいらしいことしませんか!?
腕を組んだりとかっ、あっお店だー!!
(ヨキ先生の爆弾発言にボルテージはMAXを超えた。
 はふはふと荒い息をつきながら、今にも先生にアピールをしようと提案した、
 その刹那…目の前にはお店。 もう5キロぐらい離れろー!と念じるけど、
 もちろん離れてはくれない。 若干気落ちした様子で、
 促されるままに一緒に店内へと赴いた。)

ヨキ > (魅力的と聞いて、顔が心なしか輝いた)

「魅力的?おお、そう見えるか?そうであろうそうであろう。
 ヨキは女性をみな等しく大切に思っているからな!
 勿論それと同じくらいに、男性のことも、だ。

 だがそれを何故、加賀背君が怒っておるのだね……?
 人間同士、仲良くなりたいと思うのは当然の希求であるぞ。
 みなと仲良くするのは間違っているか?
 ……つまりはあれか?君、ヨキに誰かひとり妻を娶れと、そういうことか?」

(熱弁を振るう雄をじっと見る。
 その言葉の真意を汲み取ろうとして、盛大に取り零している顔だ。
 じゃれた子犬のような雄の様子に楽しげに笑いながら、
 約束だと力強く言われると、わかったわかったと軽い調子で頷いた)

「……うん?そうだ、つがいとはもちろん、夫婦のことであるぞ。
 ヨキのように立派な牡であれば、牝にとっても誇りとなろう」

(雄よりずっと長身の胸を張って、ふふん、とほくそ笑む。
 突然の大爆発を起こした雄の言葉に、ぬ、と驚いて)

「つがいらしいこと?
 とにかくその……落ち着きたまえ、加賀背君。
 腕を組むなど、ヨキの腕は二本まるまる空いておるのだから。
 好きに繋いでくれればよいではないか」

(雄の勢いに反して、ヨキの語調は全く普段通りだった。
 店内へ足を踏み入れると、屋内の四人掛けのテーブル席へ案内される。
 自分は椅子へ、雄はソファへ。
 気落ちしたような様子の雄へ、メニューを差し出す)

「まだ時間はたっぷりとあるのだぞ。
 ほれ。君のしたいことがあるならば、何でも言うがよい」

加賀背 雄 > い、いいです!怒ってないですから! ええと、その妻、妻です!
例えばですけど、ヨキ先生の妻になるには…どんな条件が必要ですか?
具体的には、ええと、子供が産めるとか、おっぱいが大きい方がいいとか…
例えば例えばですけど、僕でもいいのかな、とか……
(相手の視線に晒されながら頬を染め、もじもじしながら答える。
 ダメっていわれそうだけど、言わずにはいられなかった。のだ)

すごく誇りです!ヨキ先生と一緒に歩いてるっていうか、
他の人につがいって思ってもらえるとしたらそれだけで…
あ、ああ、はい…すみません…。
(冷静なヨキ先生に諭されて大人しく店内へ。
 隣じゃないんだ、ってちょっと思うけれど、顔には出さない。)

したいこと、ですか…… ? そうですね、それじゃあー…
ヨキ先生にケーキ食べさせたいです。あーんってしてもらって!
(ころっと機嫌が良くなって、尻尾を振りながら答える。
 少しだけでも女の子っぽいことしてみたいとか、そういった事を考えて。)

ヨキ > 「ははは。ヨキの妻か。
 残念ながら、ヨキには妻を娶る気はないでな」

(至極あっさりとした様子で、迷わず答える)

「ヨキはヨキで、永く生きる性質であるからな。
 それに……常世学園で、こんなにも多くの生徒らを育てている。
 わざわざヨキが子を残す必要もあるまい?

 それに、世には斯くも魅力的な相手が多すぎる。
 誰かひとりに心を委ねるなど、勿体ないと思わんかね?
 だから君がどんなに健康で美しい女性だったとしても、
 ヨキは君を妻にしようとは思わないな」

(悪びれもしないからには、当然謝る様子もない。
 いつも通りのにこやかな調子で、穏やかに答えるばかりだ。
 向かい合って座ったテーブルに両腕を載せ、真正面から雄の顔を見る)

「ケーキか。
 ふふ。食べさせてもらうケーキは、きっと美味さもひとしおだ」

(あれがいいとかこれもいいとか、メニューを見ながらあれこれ選ぶ。
 そうして選んだケーキを、大きな口へまんまと運んでもらうことになる。
 唇のクリームを舌先がべろりと舐め取って、不敵ににんまりと笑ってみせるのだ。

 言葉の通りに、今日は時間の許す限り連れ立って街をゆくはずだった。
 『ヨキ先生は今日も違う女生徒と一緒に歩いていた』と噂が立つのも、
 おそらく時間の問題だろう)

ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』出張所」からヨキさんが去りました。
加賀背 雄 > えっ、そうなんですか? 奥さんを……?
(若干…大分?浮き名を流すヨキ先生のことだから、
 一人の女性に執着しないのだと思っていたのだけれど、
 思ったよりも種族に根ざした、寿命的な話だった。)

そっか…先に死んじゃったりしたら、悲しいですもんね。
誰か一人に心を委ねるなど、か…先生、それ他の女子の前でいったら、
八つ裂きにされても文句いえませんよー。
(ゆるく笑いながらヨキ先生の爆弾発言に答える。
 結局、そのまま二人でケーキを頼んだり、食べさせあったり、
 腕を組んで二人で祭を歩いたのだけれど、そうしている間にも、
 頭のなかでぐるぐると考えが渦巻いていた。
 こうして女の子として扱われれば扱われるほど、僕はヨキ先生と、
 もっと深い仲になりたいと思っている…気がする。
 そのためには何が必要なんだろう。どうすればいいんだろう。
 どうすれば、僕はあの人のものになれるんだろう。
 そんなことを考えるたびに、獣耳はぺたんと力なく伏せるのだった。)

ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』出張所」から加賀背 雄さんが去りました。