2015/12/25 のログ
ご案内:「常世島東部港付近」に浮浪者?さんが現れました。
浮浪者? > 身なりの汚い男が、そこにいた。
ここまで来たのを誰かが見かけたわけでもなく、男は唐突に現れた。

「………」

仮に誰かいたとしても、男がやってくる様子を目にする事は適わない。
何故なら彼は、海からやってきたのだから。

本部より周りに周って、この場所からの侵入。
面倒の理由を語るのは、そこで待っていたトレンチコートの男。
顔全体を包帯で隠しており、その表情を伺う事は出来ない。

海から来た浮浪者は、コートの男から鍵付きのケースを受け取った。

浮浪者? > 『メリークリスマス』

コートの男はそれだけ呟くと、闇の中の何処へと姿を消した。

「……」

別段、話す事もない。ケースの中身を確認する必要も然り。
手の感触と、重さ、そして音が、予定通りの中身であることを証明している。

数ヶ月ぶりの帰島。
比較的平和だとは聞いているが、どうせそれは表面的なものでしかないのだろう。
どっちを向いたって、争いの火種は尽きない。
ここも、島の外も、大して変わらない。

ろくでなしの故郷を懐かしむ気持ちを振り払って。

   ミッション・レジューム
「……任務、再開」

黒く深い霧の中へ。

ご案内:「常世島東部港付近」から浮浪者?さんが去りました。