2016/10/07 のログ
ご案内:「異邦人街、とあるアパート」に滝川 浩一さんが現れました。
ご案内:「異邦人街、とあるアパート」にソニアさんが現れました。
■滝川 浩一 > 異邦人街の近く、とある安アパートの前に引っ越しのトラックが止まっていた。
トラックのコンテナの扉は解放されており、中からいくつかの家具が運送業者の社員やアルバイトの手により
引っ越し先であるアパートの一室へ運ばれていく。
部屋には既にカーペットやカーテン、エアコン等の準備・設置が済んでおり、家具もスムーズに配置されていく。
ベッドやタンス、机にテレビ台とテレビ。それらを業者の人たちが次々と運んでいく。
流石プロと言ったところか、動きに無駄がなく、まるで以心伝心してるかのようにお互いぶつからず複雑に行動している。
――――いや、その光景は傍から見たら単なる引っ越し業者の作業にしか過ぎないのだが
田舎出身で引っ越しというのを知らない彼にとってはそのように見えた。
彼。そう、この依頼を頼み込んだ少年はアパートの外で家具や荷物の運び入れを見ていた。
最初は大変そうだと思い、気遣いのつもりで業者の人に「手伝いましょうか」と声を掛けたが「大丈夫です」と返されてしまった。
その時はあまりいい気分ではなかったが、この作業を見て納得をする。
この業者の連携に入り込んでも自分は邪魔になるだけと察したようだ。
――――数十分後
引っ越しの全作業が完了し、トラックと運送業者の方々が引き上げられていく。
アパートの一室へ入ると綺麗に敷かれたカーペットに適切に配置された家具類。
そして最後に部屋の隅に置かれたダンボールの山を見て、感心と苦笑いが混じった顔をする。
早速荷解きをしようといくつかの段ボールを山の上から取っていき、それのガムテープを剥がして荷物を整理していく。
「ふぅ~…しかし、腰にクるなこれ…」
自身の腰をトントンと拳で叩くと、少し苦しそうな声でそう呟く。
何度も立ち上がり、座ったりを繰り返し、決して軽くない段ボールを運んでいるため腰に少なからずダメージを受けてしまう。
■ソニア > 気配がとんでもなく薄かった存在は部屋の隅っこにいた。
気配が薄すぎて 以心伝心していた筈の業者やアルバイトすら気づいていなかったのだ。
時折 邪魔にならない場所とか通路とか天井に張り付いていたりした―ヤモリ姿で。
気配が薄かったというか小さすぎて気づいてもらえなかったともいう。
数十分後、
トラックなどは去り、彼が腰をトントンしている合間に ぽとんとヤモリが床に落ちて、瞬く間に人の姿になった。
そう気配薄めのまま あの目立つ炎髪の少女の姿に。そして トントンしている彼の背後 耳元にそっと声を―
「 揉んで差し上げましょうか?? 腰が砕ける位に。」
■滝川 浩一 > 腰をトントンと叩くと、再度、積み上げられた段ボールを持ち上げる。
そういえば、自身の契約者である赤髪の少女は何処に行ったのだろうかと考えていると
ぽとんと何かが落ちる音が聞こえ、こちらを振り向こうとすると―――
「っっ!?うわぁぁあ!?」
耳元で聞こえた甘い声に驚き、背後を振り返りつつ腰を抜かしてしまう。
腰を抜かした勢いでそのまま背が地面に付き、持っていた段ボールが重力によって体にのしかかり、結果的に自身の体を圧迫する。
「やめろやめろ…お前に揉まれたら砕ける処か消滅しちまうよ」
冷や汗と心臓の鼓動が落ち着かず、なんとか上半身を起こすと段ボールを股の間に置きそのように返す。
何処に居たのやら、全く気配を感じなかったが目の前に現れたことによりその様な疑問は吹き飛んでいった。
■ソニア > 普通 蜥蜴だったのだが 尻尾の先が燃えている火蜥蜴な奴である。
引っ越し初日にボヤ騒ぎは危険すぎる為、火のつかない家ならいそうなヤモリになっていたという。
地味にいそうな爬虫類筆頭 それが ヤモリ。まぁ ヒトの姿をしてしまえれば爬虫類感は微塵にも粉砕。
「………」
驚く彼、腰を抜かす様子に 薄く薄くニヤリとして。
彼の体勢的に無理をさせてしまったようで 身を丸めていたのをそのまま後ろへと下がるように正座のように座った。
「ざんねん。 引っ越しは無事に終わったようだけど。
荷解きは 自力? それとも 魔法使う??」
家具は業者が置いて行ったのは見た。あとは荷解きたる食器とか本とか小物類とか衣類とかを仕舞う筈。
何処にいたかは 最初から 天井とか壁とかにヤモリでいたので、特に言わないでおく。
言っても理解はしてもらえないだろうし。
■滝川 浩一 > 先ほどまで部屋に居なかったが何故現れたのだろう。まさかステルス魔法を…
などと考えるが先ほどのぽとりという音を鑑みて結果を探る。
――――――なるほど、どうやって現れたのかさっぱりわからん。
頭は悪くない方だが如何せんヒントが少なく思考停止。
「…また無言ニヤニヤか?全く、表情がニヤニヤ顔か無表情のツーパターンだもんな」
思考停止しているところに彼女のニヤニヤ顔が目に入り、そう告げる。
正座した彼女にこちらは足の間にあるダンボールのガムテープをはがしつつ、荷解きを再開する。
精霊のせいか、感情と表情が希薄なクセにこの表情だけは良くする。
「魔法を使えるのか?…であれば使ってくれ。
さっさと終わらせるに越したことはないからな。俺は面倒が嫌いなんだ」
某面倒嫌いな方の真似をしつつ、そう返す。
魔法が使えるならそれでさっさと終わらせるに越したことはない。
特にヤモリとかは気にしてない。というか田舎にいた時に山ほど見たから、今更大勢見ても驚かないだろう。
「…しかし、その姿、かっこいいな」
以前のコート姿と違い、和風ロックでキメている彼女に「おぉ」と感銘の声をあげつつそう切り出す。
コート姿もよかったが和風チックなこちらも素晴らしい。問題はこの衣装をいつゲットしたか、なのだが。
■ソニア > 元々気配が薄い その上 余計気配が薄い体長10センチもない爬虫類ヤモリになる。
つまり ステルス魔法ではなく物理的に気配が小さくなりすぎて薄くなってしまったという。
案外 物理的変化を駆使して過ごしているのだ。全て魔法に頼り切っていなかった。
…何度か基本的な変化は 火蜥蜴の際にやっているというのに。
火蜥蜴がヤモリに変化しただけだ。
「……ナニ もっと増やせって?? 」
ニヤニヤしていたのに まぁ 無表情化ニヤニヤしかした事が無い。
何だ いつぞやの彼の大人の階段を上がった時のあの恍惚な笑みを浮かべよとな?
胸をあらんかぎり握りしめ 出ない乳を揉み解し 吸いながら腰をハッスルさせてその後腰痛になったというのに??
…それからではあるまいか 彼が腰をトントンするようになったのは。
「…使うのは別にいいが 艶本だけは 浩一 己がするのだぞ。
《解錠 各々方 常々過ごす場所へ移動せよ》 これで終わり。 」
魔法というか一種の言葉の呪いだ。言葉に言霊をのせて魔力で文字を紡ぎ繋いでありとあらゆる家具へと誘う様に
モノモノを段ボールから家具へとつないで引っ張って所定の位置に納める。
それを一気に。ある段ボール以外は。
拍手するように手を合わせ 叩く。 …3分もかからなかった。
「 私の勝負服だ。それだけだ」
いつ手に入れたか?あまり理由を言わずに家具への小物類を移動させてしまえば 手を合わせていたのをほぐして 魔力の糸も解除する。
■滝川 浩一 > 元々感覚が鈍いだけに当然気配の薄い彼女を捉えることは不可能であった。
もしも感覚が鋭かったとしても他のヤモリに紛れて判別は難しいだろうが…
「いや、そうは言って無いから!ニヤニヤ顔を解除しなさい」
彼女の頬を軽くつねり、その様に返す。
今思えばあの表情はやはりレアであったのか。薄暗くてあまり確認できなかったのを悔やむ。
行為に関してはやはりエロ本の嗜好からだろうか彼女の柔らかい…以下略。
ともかくそれで腰痛が増した。老人でもあるまいし、もっと体を鍛えねば…
頬から手を離せば彼女の詠唱のような言葉が飛んでくる。
「おぉ~~!!」
まるで映画のように独りでに動く物品を見て感銘の声を挙げる。
言霊や呪いなどは分からぬが普通に生活してて見れない光景なだけにそんな難しいことは考えなった。
しかしこの光景、既視感があるような…
思い出した。動く城の映画だ。動く城の映画のワンシーンにこんな…いや、神隠しの方だろうか?
次に残った段ボールを見る。
DVDと油性ペンで書かれたダンボールを見て、彼女をチラと見る。
やはりこの程度のカモフラージュでは効かなかったか、と。
「何の勝負だよ…いや、確かに何も感じないと言えば嘘になるけどね?」
軽く突っ込みを入れ、彼女の姿を再確認する。
特にガータータイツがやばい。胸にしか興味がなかったが改めて見ると脚も悪くない。
■ソニア > 彼の心臓には悪いが、今後とも爬虫類に限らず最近ブームとか聞くハリネズミなどになる予定すらある。
火蜥蜴もそうだったが ハリネズミ大きさ的に抱えられたら終わりな小動物だった。
同じような砂地もしくは水槽で飼える小動物なのだ。いや そんな小動物より猫とかになってもいいのなら なるが。
「む むひゃ 」
頬をつねられた とたんに 無表情になる。頬は柔らかかったであろう?
薄暗い室内で レアな恍惚で蕩けた雌の顔をした存在…めくるめくリアル艶本を実践してみた。
あの夜の事は多くは語らないが 彼の持つ艶本より以上の事をしでかしたのだ。
思いのほか彼は 亭主関白であり ドSでありMであったと。
「 無詠唱もいいが やはり いう方が真面だ 」
映画は知らん。映画というのは知らないが、終わってしまえればもうやる事もない。彼の荷物だけなのだが、
少女の荷物は…とある場所にしまいこんでいるので 使っていい家具が与えられればそちらへと《移動》する予定だ。
「一張羅だな。下着以外は常に服装は汚れを弾くので洗いは不要。
微妙と言われれば 予備が同じ系統なのでそれを着るまでだ。…興味ある??」
ガータータイツ自体は地味な和柄だ。絶対領域を頑なに守るが為に、肌色は僅かな領域のみとしている。
スカート部分を少し持ち上げて 下着が見えるか見えないかで指を離せばふわりとタイツの上が覗く。
…踏まれたいのかしら?? ナニを? ナニとは言わない。
■滝川 浩一 > 動物にはそれなりに耐性のある彼だが、流石に無数に蠢くヤモリや虫は勘弁だ。
ハリネズミになったらなったでまた水槽の改造が必要であろう。如何せん、ハリネズミが住まうには少し狭かったりする。
それと猫になるのはいいが、彼はむしろ犬派だったりする。
「それでいい。ニヤニヤ顔はあまりいい気分がしないからな」
無表情になると頬から手を離す。想像以上に柔らかかった彼女の頬の感触が手に残る。
確か胸はもっと…いやいや。
彼女の無表情という本性を知った今、あの表情はやはり演技だったのだろうかと不安になる。
この少女の感情を呼び起こすことはかなり難しいだろう。半ば諦めていた。
「詠唱をすると効果が高まるのか?」
腕を組んでそのように聞く。とりあえず立ち上がって残った段ボールを部屋に備え付けられた押し入れに突っ込む。
そういえば彼女の荷物は具体的に何があるのだろうかとふと考え込む。
「おぉ…!じゃなくて何をやってるんだよ。いやいや、今はいい。今は」
彼女がスカート部をつまみ上げ、持ち上げると声を挙げて身を乗り出す。
次の瞬間はっとして我に返ると首を横に振りそう返す。
今はいいらしい。今は。
■ソニア > 彼の好みは知らない。火蜥蜴から現在のレパートリーはヤモリ、ハリネズミ、トカゲ、ヘビ。
なろうと思うが恐らく火鳥になりそうで鳥は却下だ。水槽に住めそうな動物はやはりヤモリとかヘビとかでは。
性格上 犬は好まず猫だったりする。猫は室内飼も出来る動物であるし気まぐれだし…。
「…」
つやつやむちむちである。肌の感触はすこぶるいいだろう。
三日に一遍 艶やかな魔力の受け渡しをキスで行っており、この前は彼のナニを頂いている。あれは思いのほか 濃かった。
枷が外れると人間 ああも乱れるとは! …気をつけねばならぬ。
「言霊はな。口に出す分 言葉に魔力が 魂が籠る」
彼が彼に任せた中身をしまっている間 特段ナニをしているでもなく、
前回まで一緒にいた際は 此方は水槽 あちらはベットだったが、こんどからはどうするのだろうかと視線を向け。
「当座 寝るときは 同衾か? それと 一つだけでいいから家具をくれ。そこに荷物を突っ込むのでな」
小さいのでもいい 拡張魔法と収納魔法をその家具につけ収納する予定だ。
今はいいと言われて スカートを手繰りあげる動作はやめた。
そうか 今はいいのか。今は。
■滝川 浩一 > 彼女のレパートリーは知らないが成れる動物にはどんなものがあるかは少し気になるようだ。
彼自身としては彼女の体に宿った炎が家を燃やさないかというのが些細な心配らしい。
ともかく、動物は基本的に好きなためなんでもOKだろう。ただワニとかになられたら流石にビビるが。
「スベスベだな…。肌も白いし、羨ましいとかって言われそうだな」
色白でスベスベで柔らかい彼女の肌を見てそう返す。
やはり異邦人や精霊というのはみなこのように健康的なのだろうか。
最近は同居人の影響で安心して自家発電ができないようだ。目撃されたら確実に揶揄われるからだ。
「言霊?名前しか聞いたことないけど、魂かぁ…
あんまりイメージできねぇな。分かりやすい例えとかないのか?」
頭を抱え、唸り声をあげる。
異能や科学、所謂武器等はある程度の予想と想像が出来るのだが魔法や呪い、言霊になるとからっきしのようで
分かりやすい例えを求める。その後、彼女の紅の瞳がこちらに向き…
「…いや、それでいいなら俺はいいが……
家具?アレ、タンスを共同で使えばいいだろ。見られたくないもんでもあるのか?」
一緒に寝ることに関しては異論はない。むしろ歓迎ではあるが、いつ枷が外れて暴走するかもわからない。
そして個人の家具を要求する彼女にそう聞いてタンスを指さす。
タンスはそこそこの大きさがあり、大量の衣服や大きい道具を無理やり入れなければ十分に収納可能だろう。
■ソニア > 鰐はあり得ない。住宅で飼える動物類に鰐は含まれていない!
色々な意味で鰐は飼うに当たって許可がいる筈だ。
最有力候補として 猫を推しておこう。
「例えな…例え。 分らんな。」
箪笥。共同か。いや、最低限でいいか。収納ボックスに突っ込んでいるうちの小箱を自身の影より引っ張り出した。
そう影に手を突っ込んで 取り出したのだ 小箱を。寄木細工の。
それを置けば 完了とばかりに。
共同で使う家具の棚にその小箱をコトリとおいて。
こうして夜は更けていく。
ご案内:「異邦人街、とあるアパート」からソニアさんが去りました。
■滝川 浩一 > 「そうか。ま、深くは追及しないでおく」
箪笥を無視し、小箱が影から取り出されそれに驚く。
そんなことできるのか…高位精霊万能過ぎませんかね。
頭を抱え、それを置いて満足そうにする彼女にひたすら困惑する。
そしてテレビを見て、新しい住まいを堪能しつつ、その日は終わったという。
ご案内:「異邦人街、とあるアパート」から滝川 浩一さんが去りました。