2017/05/17 のログ
クロノ > …… ?

(彼の返答に、男の子は少しの間きょとんとしていたけど。自分の中でもやもやと霧に巻かれてよく分からない不安と緊張が、少し軽くなった気がした。

彼の話を聞きながら、まだ新しいけど既に結構な練習を重ねているようで、所々に使い込んだ痕跡の出てきた自分の弓を見つめる。

そんな男の子は、続く彼の反応に、むー、と口を尖らせてふて顔。)

…分からないし、曲がらないのー。

(曲射に関しては、魔術を扱えない以上、彼にはどうしても勝てそうにはない。狩猟もほとんど経験したことはないので、興味はあるけど一歩踏み出せずにいるところ。ものすごい数の矢が飛び交う"戦"ではないので、弾幕を張る速射は狩猟ではあまり活躍しない気もする。)

…ねぇニコラス、もし良かったら、今度は一緒に外で弓を使ってみたいな。
(エンジンまたはバッテリー、或いは外部電源駆動のロボットである男の子は、狩猟や隠密行動にはガッツリ不向きなくらいに機械らしい駆動音が鳴りまくる。そんな男の子だけど、今度は彼と一緒に外に出てみたい、と新たな興味を示して。)

ニコラス >  
難しいこと考える必要ねーってことだよ。

(自分より年上の筈だが、そう言った事には慣れていないのだろう。
 戦闘用だかなんだかと言っていた気がするので、こういったことを考える普通の生活には不慣れなのかもしれない。)

ま、まぁ、普通は曲がらないけどさ。
慣れってことだよ、要は。

(経験と言えるほど曲射に慣れているわけでもないが、逆に今まで何万射と射ってきた経験が活きているらしい。
 そう言う意味ではやはり経験と勘なのだろう。
 自覚は無いが。)

ん、いいぜ。
つっても狩りは難しそうだな。
移転荒野の魔獣狩りあたりか?

(山の方は結構散策しているが、下手に狩りをして生態系を崩したくは無い。
 となるとたまにバイト感覚で募集している、移転荒野の魔獣狩りあたりが無難だろうか。)

クロノ > …っははは、そっか。なんか、ちょっとスッキリした。

(高性能な電子頭脳を積んでいながら、そこはやっぱりロボット、考え事は得意ではないらしい。彼のあっさりとした助言に、男の子は素直にぐるぐると考えるのをやめて元通りのニコニコ顔。)

…ぅん。外だと風とかの影響もあるし、的も動くし、足場も不安定だもんね。慣れるまでは難しそう。
(ここ数ヶ月、競技的な、的を狙って射つ練習しかしたことの無い男の子は、より実践的な環境にわくわくしている様子。)

…魔獣狩りかー。カッコいいなぁ。 …ふふふ、なんか今から楽しみになってきた。
(彼の快諾に、男の子は嬉しそうに頷いて「よろしく」と。拳銃の銃弾と違って、折れなければ使い回しの利く矢を上手に扱えるようになれば、当直当番で夜中の学園の見回りをしているときに時折見かける謎の魔物に遭遇しても、もしかしたらちょっと心強いかもしれない、とか考えつつ。)

…じゃあ、日程とか決まったら色々教えて? 出来るだけ準備とかしておくから、一緒に連れてってね。
(かつて野戦病院で勤めた経験からか、魔獣討伐と聞いても怖がるどころか興味関心いっぱいの男の子は、彼との約束を取り付けて、さっそく今からそれを楽しみにしている。)

ニコラス >  
そっか?
それなら良かったけど。

(特に何か特別な事を言ったつもりも無いけれど。
 それで彼の悩みが少しでも晴れたのであれば良かったと思う。)

あー、そう言うことか。
まぁ、慣れるまでは確かに難しいかもなぁ。

(風の影響や逃げる獲物と言うのは確かに厄介だ。
 矢の速度も銃弾ほどは速くないし、偏差射ちの感覚も違うだろう。)

カッコイイかどうかはわかんねーぞ。
変なドロドロした色の悪いスライム相手にするかもしれねーんだから。

おう、なんか手ごろなの見付けたら連絡するわ。

(物理攻撃の効かない魔獣だっているし、目標が効くからと言って回りにそんなやつがいないとも限らない。
 こればっかりはフィールドに出てみるまで分からないが、よさげな依頼があったら連絡する事にしよう。)

クロノ > (彼の隣に座って話していた男の子は、再び立ち上がっては軽く屈伸なんかの準備運動っぽい仕草。)

……ん。でも外での射撃も、ニコラスに負けないようにがんばる。
(実践での学習経験を積んで、基礎に補正を掛けていけば不定要素の多い屋外での、魔物相手の射撃も徐々に精度は上げられるだろう、と。)

…っははは、居た居た、そういうの。僕も見たことあるよ。そういうのも含めて、同時に対処できるように腕を磨かないとだね。
(よーし!とか言って持っている弓を掲げて、「じゃあさっそく練習再開!」と、いくつもの的に刺さった60本の矢を抜きに駆け出す男の子。それを抱えて戻ってきたら、また射手のポジションに立って弓を構えて、矢の先に意識を集中する。出会って間もない師範(?)と弟子(?)の練習風景は、もうしばらく続きそうだ。)

ニコラス >  
いやぁ、あんまり張り切られると俺の立つ瀬がねーから……。

(なんて冗談を交えつつ。
 彼と同じように矢を的から引き抜き、再び弓を引いていこう。
 師匠と言えるほどの腕ではないけれど、とにかく弓を扱う仲間が増えたことは嬉しいことだ、と感じながら矢を放つ。)

ご案内:「校内某所」からニコラスさんが去りました。
ご案内:「校内某所」からクロノさんが去りました。