2018/01/08 のログ
ご案内:「時計台の下」に斎藤 朱莉さんが現れました。
ご案内:「時計台の下」に笹貫虎徹さんが現れました。
斎藤 朱莉 > 「っと……ま、丁度いい時間か?」

時計台の下、いつもよりは若干ラフな格好で人を待っている朱莉。
もう少し早く来ておくべきだったか?と考えている様子。

笹貫虎徹 > 常世学園は特に規定の制服というのは風紀委員会を除けば無く、私服姿も承認されている。
そんな訳で、少年は何時も通りの私服姿で待ち合わせの場所へとやってくる。
時間は丁度いい頃合だと思うが、既に待ち合わせの教師の姿が見えた。

「斎藤センセイ、どうもっす。もしかしなくても少し待たせちゃったすかね?」

少し離れた位置から声を掛けつつ、そちらへと歩み寄っていく少年で。相変わらず暢気なマイペースっぷりだ。

斎藤 朱莉 > 「いや、ちょうどいい頃合いだ。アタシも今来たところだしな」

小さく笑って手を挙げる。実際、少しギリギリだったか?と考えていたくらいだ。
女性を待たせるものでは、とかそういうことを朱莉は気にしないタイプなのもあり、気安く笑う。

笹貫虎徹 > 「あ~~なら良かった。遅刻はしないように気をつけたつもりなんすけどね…女性を待たせると結構顰蹙を買うもんで」

目の前の女教師はサバサバした気質だからか、そういうのは特に気にしないでいてくれるようだが。
気安い相手の笑みに、こちらも暢気に僅かだが笑みを零しつつ…フと、相手の格好を観察。

「…斎藤センセイ、服装が少しラフな感じ…というか私服ですか?」

不思議そうにそんな質問をしてみる。しかし、これ第三者が見たらデートの待ち合わせと見られそうだ。

斎藤 朱莉 > 「まあ、そこのところうるさい奴もいるからな。デートとかする時は気をつけろよ」

くつくつと笑う。
そんな彼女の服装はラフで、彼女の私服であった。

「ああ、まあ今回のは正式な仕事じゃないしな。あんまり堅苦しくしても笹貫がやり辛いと思ったんだが」

いつも通りのスーツだと、気楽に見て回れないだろうという考えである。

笹貫虎徹 > 「……デート…うーん、そんな機会があるのかどうか」

緩く首を傾げる。ちなみに、偶々通りかかった男子生徒が『あのヤロウ、ちゃっかり美人教師とデートかよ!!』と、血涙を流していた。
まぁ勘違いする気持ちは分からないでもないが。何せまさかのお互い私服姿であるし。

「んーまぁ、俺としてはスーツ姿も良いとは思いますけど。ラフな斎藤センセイの姿も良いと思いますよ」

これがお世辞とかならまだいいとして、特に裏表無く述べているのが少年の地味にタチの悪い所だ。

(…と、ゆーかラフな姿だとグラマーさが強調されてるんだけど、センセイに自覚あんのかなぁ)

斎藤 朱莉 > 「ま、あってもなくても、今後他人と関わる上で覚えておいて損はないさ」

ははは、と笑う。

「ん、そう言う言葉がすっと出るのはいいぞ。世辞でもありがたく受け取っとく」

笑顔。なお、本当に世辞だと思っており、この斎藤朱莉、自分が美人と言う自覚は一切ない。
よって……グラマーさが強調されている自覚は一切ない。この服ですら、同僚に似合うと言われたものを買って、似合うのだろうから着てきたというだけだったりする。

笹貫虎徹 > 「はぁ……まぁ了解っす」

いまいち分かってない、というかピンと来ていない感じで頷いてみせる。

「や、世辞とかそういうの苦手なんでただの本心ですけども。斎藤センセイはもうちょい美女っていう自覚持って下さい。そもそもスタイルからして反則かと」

真顔でいやいやいや、と手を左右に振ってそうツッコミを入れておく。自覚無いんだなぁ、この人…と、しみじみ思いつつ。
どちらかといえば、ツッコミされる側の少年なのだが今回はむしろツッコミ役かもしれない。

「で、そんな自覚ゼロのセンセイはもうちょい周りを見てみるといいかと」

校内にはまだ何かしら残ってる生徒の姿もチラホラ。そして遠巻きにこちらに視線を向けたりしている。
さっきの男子生徒みたいに主に少年に殺意を向けてくる者すらいる。

ご案内:「時計台の下」に笹貫虎徹さんが現れました。
斎藤 朱莉 > 「ん、そうか……?いや、アタシはそんな気ないんだけどな」

首を傾げつつ、自分の胸やお腹を触る朱莉。そういうもんかぁ?と疑問そうである。自覚がないってホントタチ悪い。
言われるまま周囲を見てみると、ビクッと少し身を震わせる。

「な、なんだ、エラく見られてるな……」

いいつつ、生徒たちに軽く手を振る。挨拶は大事。

笹貫虎徹 > 「…斎藤センセイって結構そういう所が鈍感すよね…俺も鈍感な方かと思ってましたけど」

ここまで来るとむしろタチ悪いを通り越して清々しい気がしないでもない。
あと、一応生徒でしかも男子の前なのだが、何で胸とか普通に触ってるんでしょうかこの人。

「あーーつまり、それだけ斎藤センセイは密かに人気あるんすよ。特に男子生徒から」

苦笑い。実際、彼女が手を振ったら周囲のちらほら見える生徒…主に男子のテンションがなんか上がっている。

斎藤 朱莉 > 「んー……そうかぁ?たまに同僚の先生から『斎藤先生は、ご自身に無頓着すぎますよ』とか言われたりはするけど……」

うーん、と首傾げ。良くも悪くもざっくばらんであり、自分がどう見られているかに無頓着すぎるのだ。

「そうなの……か?ったく、そう言ってくれるんならアタシの講義受けにこいっての」

不満顔。彼女はどこまでも先生なところがあり、せっかく気に入ってくれるなら講義を受けに来てほしい人なのであった。

笹貫虎徹 > 「…や、その同僚のセンセイの意見は正しいと俺も思いますよ。まぁそれも斎藤センセイの長所なんでしょうけど」

首を傾げるラフな私服姿の女教師を覇気の無い瞳で見つめつつ若干の困り顔。無頓着さが凄いなぁ、と思う。

「あー、一名既に講義受けるの決定した生徒がここに居ますけども。
まぁ、斎藤センセイが人気なのは、気さくで生徒思いの人柄と、あとはスタイルが良くて美人な事でしょうね」

そして、男子生徒のこちらに突き刺さる視線が面倒だ。完全に勘違いされているし。

「あーーセンセイ?ぼちぼち案内の予行練習というか、まぁそんな感じで移動しません?
斎藤センセイに分かり易くストレートに言いますけど、お互い私服姿で待ち合わせ、なんでデートと勘違いされて男子の殺意がすごいんで。」

斎藤 朱莉 > 「む、そう褒められるとアタシだって照れるっての」

少し赤くなる。人柄に、スタイル。ダブルで褒められ、恥ずかし気に。
が、その後顔はもっと赤くなる。

「っと、わ、悪い……そっか、そう見えるのか……。わかった、そんじゃどこら辺見に行きたい?」

笹貫虎徹 > 「まぁ、飾らない人柄っていうのは男女問わず人を惹きつけるものがある…とか何とか。俺の姉弟子みたいな人も言ってましたし。」

彼女の無頓着さ、というのも欠点ではあろうが裏返せばきっと自身を変に偽ったり誤魔化さない人柄の表れでもあろうし。
あと、センセイそこで顔を赤くされても更に俺に刺さる男子連中の視線が殺意バリバリなんですけれど。
完全に誤解されたなこれ…と、溜息。もう誤解解くのも面倒なので放置しておこう。

「まぁ、ぶっちゃけ今からの案内も校内デートに見えてしまうんでしょうけどね。
んー、基本的な教室や移動教室は把握してるんで、何かしら特殊な感じの場所がいいかと思ったりします」

凄い大雑把だが、普段から授業などでよく利用する場所は案内は必要ないしなぁ、と思っている。

斎藤 朱莉 > 「そういうもんなのかね……って、姉弟子ってことは、笹貫は武道か芸術家でもやってるのか?」

先輩後輩と言う表現ならどこでも使うが、弟子と言う表現はそれを使う界隈がそれなりに限定される。
即ち、何かを伝承、継承する界隈だ。武道や芸能などが主にそれにあたる。
そうでなくても使うこともある言葉だが、取り敢えずおおよそのアタリをつけて問い掛けた。

「そりゃ困るな……笹貫も迷惑だろ。しかし、普段使いしないってなるとどこかな……神社とか、異邦人街か?」

笹貫虎徹 > 「あー、学園に保管されてる俺のデータ見れば分かると思いますけど、俺は異能も無ければ魔術も一切使えないんで。体術技巧の一点特化なんすよ。
――で、俺が使う体術は一言で言えば『人外殺し』です。人が人外を殺す為にむかーしから研鑽してきた体術技巧ってやつですね。」

この辺りを話すのはこのセンセイが何気に初になるかもしれない。ともあれサラリと自身の唯一の特技を話す。

「ん?男子の殺意の視線は面倒すけど、別に迷惑じゃないですけど。…あーその辺りすかね。
後は…何だろ、宗教施設郡とか海底遺跡とか。」

どちらも授業とか学園関係ない気がする。ともあれ、周囲の視線が面倒なので斎藤センセイの手を自然と取って少し移動してみる道中。

斎藤 朱莉 > 「あー、成程そういうタイプか。色々納得いった」

政治思想史は一般教養科目だ。すなわち、その履修には魔術も異能も関係ない。だからこそ、候補に挙がっていたのだと納得する。

「しかし人外殺し、か……そう言う秘奥を伝えてる集団はそこそこいるってーのは聞いたことあるけど、成程なあ」

ふんふん、と頷いている。朱莉も人外……人狼なのだが、まあだからと言ってこちらにそれを振るうことはないだろう、と判断。

「そうか、ならまあいいか。その中だと、一応知っておくべきは異邦人街か?」

手を取られると、素直にそのまま歩いていく。宗教施設関係や海底遺跡はいかなければ割とどうでもいいが、異邦人街は異邦人と出会うことがザラなこの学園では一応見ておいた方がいいか、と判断。

ご案内:「時計台の下」に笹貫虎徹さんが現れました。
笹貫虎徹 > 「そうそう、体術以外は魔術も異能も武器も銃火器も全部駄目っすね」

彼女が気付いたとおり、政治思想史を履修したのは、異能と魔術どちらも関係ないというのがある。
そうでもしないと、単位がヤバくて進級も卒業も厳しいのだ。

「俺の所は爺さん…師匠が伝えてて、弟子は俺を含めて4人ですね。ちなみにさっき言った姉弟子は「妖狐」です」

と、補足しつつサラリと「センセイもまぁ、その類すよね?」と、口にする。
別に少年はそれを知った事で何もする気は無いのだが、この女教師が人外だというのは薄々察しているようだ。

「異邦人街は…あー一度だけ足を運んだ事がある気が。適当にブラついて終わりましたけどね」

と、いうか手を取っても平気というか無頓着なのが凄い。拒否反応くらいはあると思ってたのだが。
ちなみに、移動したといっても、先ほどの時計塔の下から少し離れた場所に移動しただけだ。
案内はこれからなので、行く場所が固まったら本格的に移動すればいい。

斎藤 朱莉 > 「なんつーか、不器用なんだな笹貫は……」

魔術と異能は本当に先天的才能に依存するが、武器や銃火器は極論才能がなくてもそこそこは使えるようになる。
実用レベルと言えるかはともかく、駄目というほどにはならないのが普通だが……寧ろ変わっているとさえ思える。

「妖狐が人外殺しを学んでいたのか……伝承人数が少ないのはそんなもんなんだろうけど。
……まあな。アタシは人狼だ。勿論、お前を襲ったりとかはしないけどな」

苦笑。朱莉にとって、別に人狼であることは隠しているようなことではない。気付かれればまあそれでいいかレベルの話である。

「んー、一度行ったなら別にするか?」

首をかしげる。
結局、今まで色気とは無縁の生活を送ってきたため、虎徹を男性として見ていないところがある。生徒に手を引かれるだけ、としか思っていないのだった。

ご案内:「時計台の下」に笹貫虎徹さんが現れました。
ご案内:「時計台の下」に笹貫虎徹さんが現れました。
笹貫虎徹 > 「んーーでも、師匠に言わせれば俺は人外殺しの体術も適性、というか才能が無いらしいすけどね」

つまり、一概にそうとはいえないが「無才」に近いのだ。無論、探せば何か才能も眠っているかもしれないが。
少なくとも、異能は覚醒の兆しすら無く体内に魔力が欠片も無いので魔術すら使えない。それだけは確かな事だ。

「どちらかというと、自衛に近いとか本人は言ってましたけどね。
人狼…つまり、センセイに狼の耳が生えたりするのか」

うぅむ、少し見てみたい。とはいえホイホイと見せるモノでもないだろう。なので頼み込む事はしない。

「…んーどうしましょうかねぇ。」

と、考えつつ。まぁこちらが男性と捉えられていないのは別にいいとは思うが。まず教師と生徒が彼女の中で先立つのだろうし。
とはいえ、全く異性として見られないのは、職業年齢関係なく少しだけ、なんか分からないが複雑な気分だ。

「じゃあ、私服姿ですしお互いいい機会という事で、デートでもしてみますか。異邦人街で。」

あちらなら他の教師や生徒も頻繁には遭遇しないとは思うし。と、いう訳で手を引いていきたい。案内?予行練習?それはそれだ。

斎藤 朱莉 > 「何もない人間、ってのはいねーもんだ。今はただめぐり逢いがないだけだろ。そういうのを見つけ出すのもこの学校だ。頑張りな」

朗らかに笑う。本人が気にしているかは不明だが、こういうのはあまり気にした様子を見せるといけない、と。

「ま、あんまり変身はしないけどな。隠すもんでもないけど、見せびらかすもんでもないし」

朱莉にとって人狼の姿は別に恥ずべきものでもないし、アピールすべきものでもない。
必要な時……主に、身近な存在や自分の身を守るために使う道具のようなものだ。

「デートってお前な……ま、異邦人街にするか。実はアタシも、そこまで詳しくはないんだけどな」

くつくつと笑って、手を引かれていく。

笹貫虎徹 > 「おー、現役の教師に言われると、何か説得力がある気がしますね…」

と、緩い無表情でそう述べるが、さて彼女の言うとおりかどうか。それはまだ分からないけれど。

「んーー、見てみたい気はしますけど、確かに見せびらかすモンでもなさそうですしね」

そこはあっさりそう述べて頷く。そういう機会があれば…無い方が平和なのだろうが…見てみたいもので。

「いや、私服姿の男女が街に繰り出せば一般的にデートになりますけどね。
…あー、ちなみに。教師だ生徒だとかそーいうのは関係ないんで悪しからずっすよ」

と、真っ先に持ち出されるのが当たり前はそこはバッサリしておく。
むしろ、このくらい少し強引に引っ張ってみたほうがいいのかもしれない。
別に男として見ろ!とまでは言わないがこの人はもう少し異性を意識するべきだと思う。

さて、そんなこんなで手を繋いで異邦人街へと――…

ご案内:「時計台の下」から斎藤 朱莉さんが去りました。
ご案内:「時計台の下」から笹貫虎徹さんが去りました。