2018/01/30 のログ
笠間胡桃 > 「誰か私の代わりに掃除してくれる人とかいませんかね…。
 …いませんよね。」

さっさっさ。
ぶつぶつと言いながらも毎日繰り返してるルーチンワーク。
掃除をする手は休まない。

「…じゃあ、開けるとしましょうか…あっ書き換えるの忘れてた。」

日替わりセットに書かれたメニューをコロッケ定食から胡桃ちゃんスペシャルに書き換えて…
あとは暖簾を出すだけだ。

笠間胡桃 > 「さて、始まりましたよ私のステージタイムが。
 まだ観客はいませんけども…。」

静かな店内でテレビのチャンネルを回せば島内のニュースが流れる。

「へー常世博物館で20世紀展…あー懐かしいですねー。
 あの頃は今みたいに耳とか尻尾とか出して歩けませんでしたからね。」
 
しみじみとそう呟いてから

「いえいえ、私は今20歳でした。
 そんな時代があったんですねー生まれてないですね私。
 チョベリバーみたいなー。…チョベリバって。」

カウンターを布巾で拭きながら一人呟く。

笠間胡桃 > 「流石にチョベリバはないでしょう…
 私でも分かりますよ。」

自分の感覚が古い事を自覚する。
それは大事な事。

「…今度のお休みに行ってみましょうか博物館。」

そうしていると店の扉が開く音がする。

「いらっしゃいませ!!『狐や』へようこそ!
 お待ちしておりました!さあさあご注文をお伺いしますね!」

ご案内:「小料理『狐や』の前の通り」から笠間胡桃さんが去りました。