2018/08/10 のログ
アガサ > 口元を三日月のようにして怪談話を語る私の顔がするりと戻って思案顔。

「……ン。それもそうですね。多分きっと、同じような異能力者さんが居るんじゃないですかね?
発火系とか、念動力系とか、大別すると同じ枠に収まるような感じで──ってセンパイそこはほら、
良い場所を紹介した後輩を招待するだとか、そういう所ですよ!尤もセンパイなら素敵な彼氏さんとかのがお似合いでしょうけど」

プールも食べ歩きも買物も、誘うなら先ず目の前に居るでしょうが!と己を指差しアピールすると
センパイの指が倣うように伸びてきて私の頬をつついてゆきました。
なのでつつかれるに応じて口から言葉も飛び出るもので、素敵な相手がいるんでしょうと勝手に想起し頷くのです。

「……あと私は食べても美味しくないですからね?ただ行方不明になる島民の幾つかは
そういった目に遭っているなんて噂もありますから、不用意に落第街とか行かない方が良さそうです。
……此処だけの話、落第街に美味しい御菓子屋さんがあったりもするんですけども。あ、これオフレコで」

人差し指を唇にあてて内緒、と示しながら周囲を一応見回す。
先生方や風紀委員にでも聞かれたら、割合面倒なことをうっかり滑らせ誤魔化すようにウィンクもしました。
幸い、食堂は未だ人数少なく、遠くの席の方にテニス部らしき数人の生徒が居るくらいでした。

黒笹 紗矢 > 「大変ね? じゃあ日によって流れるプールの強さも微妙に変わったりしそうね。
 それはそれで毎日通っても楽しそうだけれど。

 ……あら、なぁに、誘って欲しい? 素敵な彼氏でもよいんだけれど、そのうちの一人になってくれるのかしら。」

なんて、ウィンクを一つ送りながら顎をくいと摘まんで持ち上げてみて。
よくやる先輩ムーブを一つこなしながら、ふふ、と微笑みかける。

「………ま、そうね。不用意に落第街なんて行ってもよくないわ。
よくないことばかり起こるイメージがあるものね。

……あら、私も知っているわよ、美味しいお菓子屋。 きっとあなたが知らないお菓子屋でしょうけど。」

相手の言葉に、こちらも秘密を明かしながらパスタを口に運ぶ。
とっても気持ちよくなれるお菓子は、繰り返し購入している。言わない。

アガサ > 「そのブレがまた人気なのかもしれませんね。何より大掛かりな機械が要りませんし
設備投資が不要なら必然的に入場料も安くなろうってものですしー……そしてセンパイ。
そりゃあ話の流れで誘い誘われ仲良くプールグッズなど買ってゴーじゃないですか普通。
夏休み結構暇なんですよねーって彼氏じゃないですから!?」

見た目と相俟って大人の余裕たっぷり、な所作を見せ付けられようものなら
私としては悔しそうに卵カツを頬張って誤魔化すしかなく、
暫し微笑むセンパイに見守られながらの食事なんて図にもなりました。

「あれ、意外とノりますね。一体何処なんです?
ちなみに私が知っているのは、通りからちょっとだけ路地に入った所の乾物屋さんなんですけど
そこのドライフルーツ類が結構美味しいんですよ。お値段も程好くて、私のイチオシは杏と──」

杏と林檎とポメロピール。と小器用に食べながらご説明等して、会話のパスをセンパイに。
何処のお店なのかと、それはもう口程にモノを言うらしい瞳をきらきらさせもするのです。

黒笹 紗矢 > 「あら、私の彼女になりたいのかと思って。
 それでも私はいいのだけれどもね。 ほらほら。」

なんて、頭をわしわしと撫でてあげよう。
可愛い可愛い、と褒める。幼い後輩相手には只の優しいお姉さん。

「路地に入るのは危ないわよ?
 私のは秘密。だって危ない場所だもの。
 ちょっとばかり少し知り合いがいて、その人伝いでお願いしている感じね。

 貴方には、まだちょっと早いかもね?」

なんて、ウィンクを返し。
アルコールか何かの雰囲気を漂わせる。悪い子。

アガサ > 「結構でーすー!まったく余裕たっぷりなんですからもう!
御心配されずとも、今に背の高いカッコイー彼氏とかつくりまーすー!」

強がるものの生憎と卵カツの甘辛味だけが私の味方です。最初は地雷メニューかと思いきや、
中々どうして出来る味。まるで初対面の印象が最悪だったのに段々惹かれあう男女のような
──訳ありません。食べ物に恋をするのは食いしん坊キャラの領分なので
私はそれはもう撫でる手を頭で押しのけるようにして叫びました。
叫んだら厨房から異世界人のコックさんから独特のイントネーションで注意されて項垂れるばかりです。

「……あ、センパイさてはこっそりBARみたいな所に行ってたりするんでしょう。
お化粧ばっちりして制服じゃなければ大人で通りそうですもんね。
そしてそこの看板メニューなりが洋酒をたっぷり使ったケーキだとか、そういう感じですか?
それなら仰るとおり私にはまだ少し早そうですね。」

けれどもセンパイの不良行為には頭を上げて、肘で軽くつついたりなどもして得たりと相好崩れたり、です。
脳裏に浮かぶは間接照明の仄かな明りが良く似合う、落ち着いた雰囲気のお店でした。

「うーんそういう所もいいですね……あ、あと私のほうは路地といっても奥までは行きませんから。
それにちゃーんと魔術の授業も受けてますし、護身の術は用意済みです!
私も学園の生徒なので"そういった特技"もありますから。」

成程無法者の区域と思われる場所にも大人の社交場はあったのか、と頷きながら箸を置き、
ティッシュで口元を拭いてから少しだけ自信ありげに鼻を鳴らしましょう。

黒笹 紗矢 > 「あははは、じゃあ出来たら紹介してもらわないとね。
 私はもちろん秘密よ。」

なんて、こちらも優雅にパスタを食べながら、秘密は秘密。
真面目そうな風貌ながら、やっていることは恋愛話に落第街でのお買い物。
割とルールを気にしないのは、先生の前では秘密。
注意されれば、肩をすくめて振り向いて謝っておく。

「……あら、それは私が老けてるってこと?
 まあ、自覚はあるけど。 私服だと先生だと間違えられることもあるからね。

 ……そうねえ、若干違うけど、似ているということにしておきましょう。
 もっともっと大人になったら教えてあげるわ。」

護身の術を身に着けている、という彼女に頷きながら、こちらも口元を拭いて。

「……ただ、二人で行くのはいざって時にダメかもしれないわね。
 だって、お互い逃げ方は別々でしょう?」

アガサ > 「老けてるだなんて言ってませんよ。もしかして……気にしてます?」

高笑いをするセンパイに負けじと反撃をした所で携帯電話を片付けて、お盆を持って席を立つ。
これみよがしに口元を手で抑え、貴婦人がするようなわざとらしい笑い声も付けておく。

「そうですねえ。二人だとちょっと……なので、連れ立って行くなら平和的に異邦人街でお買物とか、
そういった感じですね。敢えて下調べをせずにランチを食べに行く!なんて平和的にスリルを感じる辺りがお手頃かと。
センパイのオススメのお店は~卒業する頃になっちゃいそうですね。楽しみにしておきます。」

異邦人街での異世界グルメにセンパイ一押しだと言うお菓子。
夏の楽しみはまだまだこれからなのだ、と意気軒昂にしてみせて、私は確とした足取りでお盆を返しに向かうのです。

「それじゃ、そういう事で私は失礼しまーす。予定が合うかどうかは水物なので、
格好つけるなら……縁があったらまた会おう!って奴でしょうか!」

少なくとも夜には寮で絶対会うんですけどそれはそれ、これはこれ。最後の語句はちょっと格好つけて
ついでにウィンクなども添えまして私はお先に食堂を後にするのでした。

ご案内:「常世学食棟」からアガサさんが去りました。
黒笹 紗矢 > 手をひらひらと振って、にっこりと笑顔で見送り。

「そうねえ、異世界にも面白い物がありそうだし、今度はそちらに行こうかしら。」

ゆっくりと舌で唇を舐めて、ふ、ふふ、と笑う。
怪しげなお店で怪しげな物を購入することは、割と癖になるのです。

ご案内:「常世学食棟」から黒笹 紗矢さんが去りました。