2015/10/07 のログ
ご案内:「稲荷本舗」に稲鳴 数間さんが現れました。
稲鳴 数間 > 商店街に軒を構える小さな雑貨屋の様な店。
その奥のカウンターに、男が一人座っている

「客が来ねえと暇だなー。んー、半分趣味とはいえ、誰も来ねえのはなあ」

宣伝もそんなに熱心にしていないこの店。マジックアイテムショップなどという如何わしさが漂うが故に、敬遠されてるのかもなあと思いつつ。

「んー、きゃーくよ、来い、はーやくこい、ってね」

稲鳴 数間 > 客が来ない店番程、暇なものはない。
無論、稲鳴とて、別に忙しいのが好きというわけでもないのだが、だからといって全く来ないのはそれはそれで退屈だ。

「んー、宣伝でもするかなあ。でも、宣伝ってどーすりゃいいんだろーなあ」

一応、魔石や魔術道具などは、学校や魔術系の個人塾に卸したりするので、こちらは謂わば趣味の領域なのだが、しかし趣味であるならば楽しみたいというのも本心だ。

「CMでも撮るかなー。魔術でお困りの事があれば、稲荷本舗へ!みたいな」

稲鳴 数間 > 益体のない事を言っているが、得てしてこういう思考は暴走する物である。

「いや、いっその事何かイベントでも起こすかな。折角だから何か派手な……もう二三ヶ月でクリスマスだし、プレゼントを空から爆撃するとか……うーむ、面白いかもしれない」

などと考えながら、ぼーっと入り口を見ている。無論、そんな事を実行するには金がないし、そんあ事をすればかえって店の評判が地に堕ちるだろうことぐらいは解っている。

「うーむ。思ったより暇なのがいけねえなあ。誰か来ねえかなあ」

稲鳴 数間 > 「……掃除でもするかなあ」

まだ、閉店時間は来ていないとはいえ、流石に何もしないのもどうかと思い、稲鳴は腰をあげる。はたきでぱたぱたと埃を落としつつ、埃が溜まっている所は雑巾でさっとひと拭き。これだけでも後が大分楽になる。

「でも、俺掃除する為に店開いている訳じゃないんだがなー」

稲鳴 数間 > 「……んー。もう客来なさそうだし、早いけど店閉めちまおうかな。その間にチラシでも作るか」

そう言うと、稲鳴は表の「開店/閉店」のボードをひっくり返す為に、表に出た。

ご案内:「稲荷本舗」から稲鳴 数間さんが去りました。