2015/11/29 のログ
ギルゲイオス > ただ、表では吸わぬようにな。
我は問題はないのだが。
(小さな笑みに合わせて、肩を揺らした。
甘さの一切ない、ドライな味の煙草。
酒で例えるのならば、淡麗辛口とでも言った所か。
数値は高めだが、煙は比較的軽く吸い易く、嫌な苦味が残らない。
香も良く、慣れればいい煙草である)

それが分かっているのなら、余計と慎重に行動すべきだろうな。
現実はRPGと違って、ラスボスの魔王が最後の最後まで城の奥で待っていてくれるとは限らぬのでな。
(緩く口元に笑みを描く、魔王ジョーク?。
さてとと一息つけば、壁から背中を話。
一歩と踏み出せば、体の調子を確認する。
痛みどめが効果を発揮している分、その点は問題ない。
出血自体も止まっている為、これ以上悪化する事も恐らくはないだろう)

あぁ、そうしてもらえると助かるのである。
急ぎ過ぎてまた開いても困るのでな。
では、ゆくとしようか。
(一つ気合いを入れれば、相手に合わせて口元に笑みを描き。
そののち、後をついて、静かなビルの谷間を、進んでゆくとしよう)

蘆 迅鯨 > 迅鯨は時折後方をちらりちらりと確認しながら、廃ビルの谷間の闇を歩んでゆく。
やがて立ち並ぶ廃ビル群を抜けて開けた通りに出ると、
二人が立っている向かい側の歩道に、年季の入った二階建ての建造物が見える。
迅鯨はその建物を指差し、

「あそこだ」

と、目的地がすぐそこまで近づいていることを言葉でも示す。

「ここまで来りゃ一人でも大丈夫そうだな。どうする?」

念には念を入れ、彼に今一度問うてみる。

ギルゲイオス > ふむ、あそこか……また随分とボロっちいが、背に腹は変えれぬな。
一先ずはベッドで寝る事が出来れば、御の字であるな。
(示された建物を見れば、首をかしげて何とも言えない声を出すのが。
贅沢を言える状況でもない。
頷いて自分を納得させると、相手へと視線を送り)

あぁ、助かったのである。
流石にここまでくれば、迷う事もないだろう。
感謝するのである。
(ヒラヒラと片手を振った後、ちょいとばかりと考えて)

で、これからお主はどうするのだ?
用事があるなら止めはせぬが、先の事もあったし、余り歩き回るのもよろしくは無いだろう。
お主も泊まるのであれば、宿代位は出してやるが。
(一歩相手より前に出れば、振り返って。
無茶をしないのであればこのまま別れてもいいし、任せるよという雰囲気である)

蘆 迅鯨 > 「礼にゃ及ばねェぜ」

同じように手を振り返した後、迅鯨はその豊満なバストを強調するような形で腕を組み、
右足の爪先部分を何度も軽くばたつかせながらしばし考える。

「(せっかくだから泊まってくのも……いやいや駄目だ。一番駄目だそりゃあ。俺ちゃんがヒトと寝るなんて以ての外だぜ)」

無論、この思考も迅鯨の異能により、テレパシーとして周囲に撒き散らされている。
いくら身の安全のためとはいえ、睡眠下で制御不能に陥るその異能の特性がある限り、
迅鯨が他人と眠ることは禁忌であった。ごくわずかな例外を除いて。

「あー……俺ちゃんは遠慮しとくぜ。なァに、心配すんなって。せっかく治してもらったんだ。俺一人でも帰れらァ」

ギルゲイオスにはそう告げ、タハハ、と笑ってみせた。

ギルゲイオス > (強調されてもされなくても、壮絶に破壊力のある胸元であるなとふと考える。
魔王様も男のノコだからね、一瞬視界がそっちに行っても仕方ないよね)

見事に思考がダダ漏れているのであるな。
隠し事が出来ないのはこういう時便利なのか不便なのか。
(ちょいと腕を組むと、似たような恰好に。
暫しの間、考えるように唸った後に、頭が左右に揺れた)

そう言うのなら、無理に止めもせぬのだがな。
遮断用の防御結界を転用して張れば、一晩程度はそのダダ漏れテレパシーを防げなくもない。
ま、我がある程度の距離にいなければ効果が発揮できぬのでな、お主が住んでいる部屋にとか、お主個人に、というのは無理であるがな。
隣の部屋位であれば、許容範囲であろうさ。
(片目を緩くと閉じてから)

ま、無理強いはせぬさ。
とはいえ、このままほっぽりだすのも我としても寝覚めが悪い。
まぁ仕方ない、帰るというのなら、お主の家にたどり着くまで、送っていくさ。
(なんだか微妙に――いや、分かりやすく悪い笑みを浮かべる魔王様)

蘆 迅鯨 > 「ふゥ……ん」

結界を用いてテレパシーを軽減することができる可能性がある、と聞き、
腕を組んだ体勢を維持したまま、表情をより真剣なものに変える。

「(……案外いろんな方法があるモンなんだな)」

などと思いつつも。

「いやいやそんな……悪ィって。俺ちゃんは本当に大丈夫だからよ。ホラ、ギルは休んでけって」

送っていく、との言葉を受け、両手を前に出しつつ明らかに当惑した表情を見せる。
ギルゲイオスの見せた笑みの真意も気になるが、
自身を家――すなわち女子寮まで送り届けるために彼が再度同行するとあっては、
何より彼をここまで連れてきた意味が無くなってしまいかねない。

「そんじゃあな。……ちゃんと休んでけよ!」

ギルゲイオスに背を向ける姿勢となった迅鯨はそんな言葉を放ちつつも、
すぐに立ち去りはせず、後ろ――すなわち彼の顔――を窺いながら少しずつ歩を進めていく。
引きとめられればまだ話を聞いていられる余地はあるだろうし、
止められなければそのまま一人帰路につかんとするだろう。

ギルゲイオス > 魔王の城、特に会議室等には内容が外に漏れださぬように、遮断用の障壁が施されておる。
異能やら魔術やらで違いはあるだろうが、基本原理はそう遠いモノではなかろう。
(思考に対して返事を返すという状況が此方。
まぁ漏れパシーの関係でこうなるのだけれども)

そうであるか、ふむ。
我が送ると言えば、『そんな無理はさせれられないからなー、仕方ないなー』という言い訳が立つと思ったのだが。
もう少し直接的に言うべきであったか。
(悪い笑みが一瞬で消えて、神妙な表情で顎を撫でる。
なお、わざと聞こえるように言っている模様)

そうか、では気を付けて――って、えぇい!!
物凄く未練たらたらではないか!!!
(片手を振って送り出し、去る背中を見送るも。
明らかにこっちをちらっちら見て、様子を伺っている感がものすごく伝わってくる。
ため息一つ漏らせば、大股歩きで後ろをズンズンと追いかけてゆき)

はい、今日はこの宿でお泊りである。
魔王の言う事に逆らうではないぞ、これは命令であるからな。
(そのままフードをひっつかんで、宿の方へとずりずり引っ張っていこうとする)

蘆 迅鯨 > 「あわわわ」

フードを掴まれ、宿の方向へずるずると引き摺られてゆく迅鯨。
言葉と表情は相変わらず困惑を隠せない様子ではあるが、はっきりとした抵抗は示さない。

「……ったく、しゃァねェな。ンじゃァ今日のところは付き合ってやるよ。タハハー」

そう笑いつつ、しばしの間引き摺られたままであった迅鯨は、
宿の入り口付近へ近づく頃合いを見計らって彼の手を引き離さんとしてみる。

ギルゲイオス > はいはいーい、抵抗するでないぞ。
無駄に暴れられると、我の傷がまた開くかもしれぬからな。
(ずりずりずりずり。
おせっかい焼きにも程があるが、まぁ今更の話である。
体格差もあれば、種族として持つ身体能力の違いもある。
弱った体であっても、割かし問答無用に引きずって行く)

そうそう、大人しくしておれ。
我がお主の部屋に施術して、お主はベッドで寝る。
それで済む話であるからな、素直に我の我侭に付き合うがよい――っと。
(とまぁ何だかんだと言いつつ、入り口に近づいてくるの、だが。
思わぬ抵抗に手からフードがすっぽ抜けるが、そのままと振り返って)

知らぬのか? 魔王からは逃げられないのであるよ。
(背後にどす黒いオーラ(無害)を背負いながら、全く普段活用されない特殊能力、の様なモノを発動。
一種の暗示で、なんとなく逃げられないような気分にする。
そんな気分になるだけで、実際の所は逃走可能。
これで去るのであれば流石に未練も尽きているだろうし、もう止めはしない感じではある)

蘆 迅鯨 > ギルゲイオスの背に浮かんだ黒いオーラに、
彼の腕を離れ、立った状態に戻った迅鯨は若干足がすくむも。

「なに、今更逃げやしねェよ。ここまで来て引っ張られたまんまなのも悪ィと思ってな」

次の瞬間にはけろりとした表情でそう答える。
もとより今の迅鯨には、この状況下で逃げ出そうという気はなかった。
彼の手を引き離そうとしたのも、引き摺られたままでは何かと悪いような気がした、というだけのことである。

「んじゃ、さっさと入ろうぜ」

宿のぼろい扉を開け、先に中へ入ろうとしていく。

ギルゲイオス > ふむ、少々早とちりであったか。
ならば良し。
(コクリと頷けば、オーラもきれいさっぱり消えてなくなる。
これ出してる時が、数少ない魔王っぽい状況な気がするが、余り考えてはいけない)

そうであるな、何やらやり取りをしていたら、余計と疲れた感じがするのである。
(此方も早々に扉の先に入れば、宿の中を軽くと見回して。
カウンター向こうにいる店員を捕まえると、なるべく隅の部屋で2つを借り。
迅鯨の寝る部屋に遮断術を掛ければ、後は自分の部屋で朝までおやすみなさい、となるだろう)

ご案内:「落第街・廃ビル群付近」から蘆 迅鯨さんが去りました。
ご案内:「落第街・廃ビル群付近」からギルゲイオスさんが去りました。