2016/03/03 のログ
ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』」に加賀背 雄さんが現れました。
ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』」から加賀背 雄さんが去りました。
ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』」に加賀背 雄さんが現れました。
加賀背 雄 > この『甘酒飲み放題・飲ませ放題』ってなんですか。
すっごい不穏なんですけど。
(入ってくるなり店内はいい匂いだった。 ほのかなお酒の香り……
 魔女の大釜のような大型の容器でたっぷりと作られているのは、
 間違いなく甘酒だ。 ああ、と小さく手を打つ。 今日はひな祭りだ。)

そんで店長、何着ればいいんです? ラミアですか?それともサキュバス?
ケモノはすっごい暑いんでこの季節には……
えっ、これ?これでいいんですか!? 店長、普通のセンスがあったんだ…
(店長が示したのは黒髪のウィッグに黒いドレス。猫耳もブーツも真っ黒だ。
 提示された、普段とあまりに違う”普通の”格好に目を丸くするも、
 躊躇はしなかった。素早く衣装を手に取り更衣室へ。
 お着替えすること数分……)

おまたせしましたッ!
(カーテンを開けると、そこには立派な黒猫お姫様。
 心なしかメイクにも気合が入っていた。普通の格好は久しぶりだ。
 颯爽とホールに飛び込む。)

いらっしゃいませぇ、バタフライエフェクトへようこそーっ♥
(接客にも気合が入ろうというものである。 満面の笑顔で
 お客様を出迎えるその姿は、まさに気力充実といったところだ。)

加賀背 雄 > (普通に接客をしていたところで、お客さんに呼び止められる。
 いそいそと向かうと、平たい物を差し出された。)
これ…これ、おちょこですか? それにしてはやけに平たいけど…。
ああ、猫の肉球の形になってるんですね、これ。なるほどなあ…。
(小さなマルが3つに、大きなマルが一つ。 猫の肉球を模した、
 底が浅いおちょこだ。 取り敢えず受け取ると、そこになみなみと
 甘酒が注がれる。 早速口に運ぼうとしたところで、お客さんから待ったがかかった。)

あ、えっ?なにかありました…?こっちから飲むんですか?
でも、それじゃこぼれちゃうし…店長がなんていうか、ああ。
(小さなマル3つの方から飲んで欲しいというお客さんの言葉に、
 怪訝な表情で答える。こぼしてしまったら服が汚れてしまうし。
 店長の方を見ると満足気にうなずいていた。 なるほど、今日は
 こういう趣向らしい。 いやらしいなあ…と思いつつも、
 促されるままに口をつけ、ぐいっと煽る。 案の定、
 甘酒はどろどろと顎をつたい……どろどろ?)

ん”うっ?! なんですかこれ…えっ、葛?
ああ、今日はさむいからとろみをつけて暖かさを保持…。さ、最悪だ……。
(やっぱり店長のセンスは問題があると思う。手で顎を拭いながら、
 憮然とした表情でうめいた。)

加賀背 雄 > もういっぱいですか? こぼしたからって…だって、それはこのおちょこが…!
はい、わかりました…飲みますー。  そうか、これが作戦だったのか…。
(とろみがかった甘酒、そしてこぼしやすいおちょこ。 ひな祭りにかこつけた
 男祭だ。 わかったところで後の祭りである。 粗相をしたということでもういっぱい。
 もちろん綺麗に飲めるわけもなく、口元にどろりとした甘酒が溢れる。
 黒い衣装が白く濡れ、かすかなアルコールに頬が朱に染まる。)

くっそ、あの店長あとで締めあげてやる……それでこの格好だったんだ。
(布地が多いのは、甘酒の白を際立たせるためだったのだ。
 とんだ策略もあったものである。 3杯、4杯と飲んでいくうちに、
 胸元に白いものがこびりつく。もちろん甘酒だ。 拭おうとすると
 お客さんと店長に止められる。なんて地獄だ。)

加賀背 雄 > (ちりも積もれば山となれ。結局何杯も飲むと手の動きも怪しくなり、
 呂律も怪しくなって、さらにこぼしたりなんだり。
 ふにゃふにゃになったまま甘酒まみれで勤務終了まで
 ヘロヘロのまま過ごすことになったのでした。)

ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』」から加賀背 雄さんが去りました。