2016/06/11 のログ
ご案内:「常世大ホール(分割)」にルギウスさんが現れました。
ルギウス > のんびりと食事を進めている。
ご案内:「常世大ホール(分割)」に蘆 迅鯨さんが現れました。
ご案内:「常世大ホール(分割)」に松渓つばめさんが現れました。
ルギウス > 「いやはや、本当にすごい人ですよねぇ……。
 役者が一同に介する機会は珍しい。
 ……こう、うずうずしたりもしますねぇ」

チーズの香りがよい。
ワインの味も悪くない。
こういう場で最高級など逆によろしくない。
程々にジャンクで、雰囲気で楽しむ。そういう酒もまた楽しいものだ。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に音原 結奈さんが現れました。
松渓つばめ > 「はぁいこちらタコとサーモンと新玉ねぎのマリネー!」
会場を横切って、無駄に元気に、貧相なバニーさんが現れたッ!

いささか小走りなのが、兎イメージなのだろうか

松渓つばめ > 経緯はこの通り。
普通の格好で会場に着く→人がめっちゃ多くてフロア係の人が追いつかない→手伝い申し出たら数皿頼まれた→サプライズ用のウサギさんに着替えて持ってきた。
つまり気が早いのだこの娘は、何でも。

音原 結奈 >  
「こっちはパスタ茹であがりー!
 ミートソースとカルボナーラと明太子スパー!
 ついでにフライドチキンもあがりー!」

両手にいっぱいの料理を掲げ、所狭しと駆け回る。
置いたら空の皿を下げ、奥の厨房に引っ込んでいく。

しばらく出てこない。

蘆 迅鯨 > テーブルに、黒いフードから緑がかった銀髪を覗かせる少女が一人。
ともすれば大胆にも思われるかもしれない服装とは裏腹に、
どこか恥ずかしげな表情を示しながら周囲を見渡している。
手元の食事にも、まだあまり口をつけられていないようだ。

ルギウス > 「……アルバイトですか、つばめさん?」

小走りに動き回る少女に声をかける。
つまみも減ってきたし丁度いいだろう。

「気のせいですかねぇ、この辺り料理の質が他よりよくないですか?」

ルギウス > 「迅鯨さん、食べなければ損……とまではいいませんが、楽しまなければ損ですよ。
 どうせ恥ずかしいのは一時です、やったもん勝ちですよぉ?」

これでいいのかこの偽教師。
ワインはずいぶんとすすんでいるようだが、顔色はいっさい変化が無い。

松渓つばめ > 声があれば、見知った男だと気づいて。
「あれルギウスせんせー。あたしもフツーに参加してただけよ?ちょっとフロアの運び手伝ったりしてるけど」
大声で呼ばれるまではほかの人と駄弁る、と宣言している娘。
「そそそ、そこのおねーちゃんも食べて食べて。結構評判の良い皿ピックしてきてるんだからっ」
からみ方がうるさい娘。

蘆 迅鯨 > 「……お、おう。そう……だよな」

黒髪の青年に、バニー姿の少女。二人から声をかけられてふと我に返ったかのように返事をした後、
ややぎこちない手つきで、置かれた食事に少しずつ口をつけはじめる。
普段は未成年ながら酒を嗜んでいる迅鯨といえど、
教師も大勢いる公の場で堂々と酒を飲むわけにはいかないので、ドリンクは麦茶だ。

ルギウス > 周囲をキョロキョロと見渡して。
大丈夫そうだと確信した後に。

「ああ、お酒は怒られるかもしれませんが……これだけ盛況なら。
 『間違えて』しまう可能性はありますよね?
 節度を保って楽しんでくださいねぇ」

ニヤリと笑う。

「あ、お二人とも もうちょっと寄ってくださいますか?
 写真をとって後で会報とかに使おうと思いますので」

松渓つばめ > 「おう、ルギウスせんせーってワイン派?
らしい!超らしい!そのグラス手のひらで持って膝にシャム猫抱いてみて!ってか好みあたしと同じかー、って嘘嘘」
それはワインではない、ということですが……

「ん?写真?あたしの携帯使う?ってかセンセーなら一眼くらい当然?」調子良く肩組みに行くは何とも。

音原 結奈 >  
「はーい、ハンバーグステーキだよー!
 サーモンサラダも出来たよー!」

わたわた走ってきて、皿を置いたら別の皿を回収して下がっていく。
実にいい笑顔であった。

ルギウス > 「ああ、料理長。
 わがまま言っていいですかねぇ?

 できれば、炙りサーモンをいただきたいんですが」

音原 結奈 >  
その注文にきらきらおめめで振り向いた。
すっごい嬉しそう。

「炙りサーモンですね!
 りょーかいしました、しばらくお待ちを!」

ついでにマヨネーズを乗せたやつも作って焼いてくるかー、と走り去っていった。

ルギウス > 「ふっふっふ、一眼レフのお高いのです。
 うっかり買うと月給が飛びますねぇ……しかも、趣味で魔化してあります」

無駄なことにしか全力を出さないタイプ。

「……ああ、しまった。
 三人の写真を撮ればよかったですねぇ。
 迅鯨さん ほら、こちらにどうぞ」

写真を撮るためにいい位置まで誘導をしようとする。

蘆 迅鯨 > 青年と会話を交わす女性の姿を興味深そうに見つめたりなどしつつ。

「あっ、ああ。……こうか?」

青年の誘導に合わせ、迅鯨はバニー姿の少女と距離を縮めようとする。

「(こんなカワイコちゃんと写真かァ……っへへ)」

それと同時に、心の声が少し漏れだした。
迅鯨の持つ異能により、彼女の思考は自身が口で話した言葉と同じように、
周辺の人物に漏れ聞こえてしまうのである。

ルギウス > 「はーい、撮りますよー いいですかー?
 心が漏れていても気にはしませんが、写真は後でお送りしますからねー?
 1+1はー?」

返事があれば、そのタイミングでシャッターを切る。

松渓つばめ > 「あれあれ、ナマモノは苦手っしたセンセー?」
と、言いつつもくっついた状況のまま迅鯨の方まで歩いて歩いて。
レンズのピントを無視したピースサインで収まろうとするだろう。

「? ふっふ、そうでしょそうでしょ?あ、そうそう。あたしのことはつばめって呼んで。しゅんじん、さんで良いのかな」

松渓つばめ > 「たんぼのたー!」そうゆう笑顔なんですね。品格たりませんね。
「ってか、今のテレパス?別んとっから声来た感じだけどっ」
異能への理解はけっこうあるので、便利なモノには食いついていくのである……!

ルギウス > 「いえ、ただ食べたくなっただけです。
 ナマモノとかキモとかぜんぜん平気ですよ。


 と、はいありがとうございました。
 いい写真が撮れましたねぇ……通常版とセクシー版とどちらが欲しいですか?」

不穏な単語を口走る教師。

「はい、お二人とも飲み物をどうぞ。
 スクリュードライバーですよ」

蘆 迅鯨 > 「ああ。俺はルー・シュンジン。つばめちゃんだな。覚えたぜ」

バニー姿の少女――つばめにそう返事をした後、
豊満な胸元を強調するポーズと、口角をわずかに上げた控えめな笑顔で写真に写らんとしつつ。

「……マ、そんなとこだな。俺の異能。こんだけの能力だよ」

自らの異能に関するつばめの問いに、細かい説明は省きつつ答える。

音原 結奈 > 「えーっと……あ、居た居た!
 確かルギウス先生ですね!」

お皿に炙ったサーモン、その横にサラダ。
これでサーモンサラダも出来ちゃう。

「サーモン炙ったのでお届けにあがりましたー!
 マヨネーズ付けて炙ったやつも後でお出ししますので、楽しみにしててください!」

にぱーっと全開の笑顔でお渡しします。
そしたらダッシュでまた去っていきました。

ルギウス > 「ああ、どうやら誰かが壇上でネタを披露してますねぇ」

なんて口に出したら料理がきた。

「それは楽しみですねぇ、是非写真を……って早いですねぇ。
 なかなか写真に撮れません」

松渓つばめ > おおー、と異能に感心し、同じポーズを取った。見事に何もおこらない!
「なるほど。つまりセクシーな方の写真でシャス、センセー」なにがつまりでなるほどなのかは、不明。

「ォォ、ってお酒じゃない。あたし回るんだよなァ」
というかまあその未成年なんですが、目の前の先生は不良だと理解っているので気にしません。「ほう、これも中々」と頂いて。「……壇上?」と注目をそちらに……

蘆 迅鯨 > 「(……酒ね)」

そう呟いたりもするが、今のところは変わらず飲もうとはしていない。
麦茶を少々すすりつつ、壇上へ視線を向けたりなどする。

ルギウス > 「おやおや、元気な鳩ですねぇ」

あちこちを飛び回っている自由な鳩だ。
手品用に躾けているのではないのだろうか。
詳しくは大ホールを確認だ!

「ちなみにセクシー版はなぜか衣服が映っていません。ええ、なぜか」

おい。おい。

松渓つばめ > 数秒後、「ハトー!」とテーブルの一部から声が上がったりもするわけです。

あー笑った笑ったと目尻の涙を拭く。笑いのツボは浅かった。
「ああそうそう。センセーこの間ありがとね、危うく行き倒れかと思ってたけど、あんな子に会えてよか……まじで?ちょっとダメじゃんそれセンセー。あたしたちは兎も角センセーは服消したら」

おい、おい、おい。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に風花雪月さんが現れました。
ルギウス > 「いえいえ、仲良くなさっているのならそれで十分ですよ。
 ただあの生放送はけしからんですねぇ、もっとやりなさい」

見ていたらしい。
コメントもあったかもしれない。

「まぁ、実際にやろうと思えばできますが冗談ですよ。
 ああ、美味しいですねぇこの炙りサーモン。

 お二人と、ステージを賑わせていた雪月さんもどうですか?」

風花雪月 > 『くるっぽーくるっぽー! くるぽっぽぽー!』
ステージでやっていたマジックにより逃げ出したハトの一羽が、
この辺りに紛れ込んできた!

「わわーっ、ごめんなさいごめんなさーい!」
たたたたたっと走ってくる少女。
先ほど大ホールステージで風花雪月と名乗っていた少女である。

見ればハトは歓談している者達の周りをくるくると回って
飛んでいるではないか!

「あ、えと? あ、皆さんどもどもっ! お腹はぺこぺこなんでありがたいですけど、
その子捕まえないと~……」
と、指をさす。ルギウスの頭上あたりを、ハトが
自由気ままに飛んでいる!

松渓つばめ > カクテルのグラスがブクブクっと泡立った。きたない。
「ハハ……キツイっすセンセー」生放送だと何処まで映ってたかがわからないのが怖い所。まあ、アウトな画面にはなってなかったとは思います思いますよ!
「……お?あ、さっきの探偵研究会!」やんややんやと囃したて。ピヨピヨ状態にも見える先生を見れば楽しそう……

蘆 迅鯨 > 「(……まァ、冗談でよかったかもな)」

つばめと『センセー』と呼ばれた黒髪青年の会話に対してはそんなことを思いながら、
青年から勧められた炙りサーモンを口にしていると、
先ほどまでステージで演技をしていた白髪少女の姿が視界に入り、青年の頭上近辺には鳩が。
捕まえに行ってもよいが、迅鯨は食事の真っ最中とあって、できる限り動物に手を触れたくはない状況だ。

「(どうしたもんかな……)」

じっと、思案する。

ルギウス > 「では、鳩の為に止まり木を用意しましょう」

すっと手を挙げれば、鳩が止まってくるかもしれない。


「ほら、次の方が壇上で何かをなさろうようですよ?」

注意をそちらに誘導しよう。
少しでも注意がそれれば、袖から指から鎖のようなものが出てきて鳩を平和的に絡めて手中に落とすだろう。

風花雪月 > 「止まり木って……あ、また何かするんですね~。わー、楽しそ~!」
と、ルギウスの指さす先を見て、ぱちぱちと小さな拍手をしている。

『くるっぽっぽぽっぽー!』
手を挙げるルギウスをあざ笑うように鳴く鳩であったが、
ルギウスの出した鎖にすっかり絡め取られて。

そうして。
雪月が振り向いた時には、ルギウスの手中に震える鳩が収まっていた。


「わー、すごーい! ありがとうございます、ありがとうございます!」
大喜びでルギウスに近づいて鳩を受け取ろうとする雪月。

ルギウス > 「はい、どうぞ。 火遊びは程々に……」

意味深な事を言って鳩を返す。
鎖そのものはみられていてもデメリットはない。
ただペットに鎖とか心象が悪いからやっただけである。
場の空気を壊すのは本位ではない。少なくとも、今は。

松渓つばめ > ハトの様子を見ればなんとなく大人気なかったんだろうなあと想像して、ちょっと吹き出す。
「すごいのはあなただわ、ハトってあんなに芸するのね?」
バニーさんの衣装が似合いません。少し酔っ払って。
「ってゆか探偵研究会?って……研究してんの?」

と疑問をかけますが、おういとちょっとダミってる調理部の人の声。兎さんは返事を返します。
「いやいや本格的に戦力として数える気?ンモー。――ごめん、ちょっと色々回ってくるわ。今度ばっちり聞かせて貰うから」

少し急いで早足で。シッポもついた本格派でした。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から松渓つばめさんが去りました。
音原 結奈 >  
「はいはーい、デザートですよー!」

がらがらーとカートを押してくる。
色とりどりのケーキが乗ってるバイキング形式。

「ドリンクバーも、コーヒーや紅茶の準備が出来てますよー!
 たくさん食べてくださいね!」

〆の準備も出来た。
こうして結奈ちゃんのお仕事は終わりなのだ。

綺麗に並べたら、うきうき立ち去っていきました。

蘆 迅鯨 > 迅鯨が壇上に目を向けているうちに、鳩は捕まっていた。
青年と白神少女の様子に視線を移しつつ、
炙りサーモンのとろけるような触感と味を堪能し飲み込んだ後、
迅鯨は口を開いて。

「……うん。うめェな、こりゃ」

先程の写真撮影の時よりも大きな笑顔を見せながらそう言うと、

「おう、またなー」

去ってゆくつばめには、言葉をかけつつ見送る。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から音原 結奈さんが去りました。
風花雪月 > 「まー、研究会って名前ではありますが、実際やってるのは探偵のお仕事ですね。
 さっきみたいなペット探しとか~、浮気調査とか~、ま、いろいろですね!」
と、胸を張ってそう口にする雪月であった。

「はい、どーもっ」
ルギウスから、ほわほわとした笑顔のまま鳩を受け取り。

「火遊び? 私そんな歳じゃないですよぉ~? 『ルギウス先生』?」
その意味深な発言には、笑顔《ポーカーフェイス》で答える雪月。

「わー、美味しそうなデザート! ううっ、でも先に他の鳩さん捕まえなきゃ……」
と、色とりどりのケーキに目を奪われながらも我慢して。

「それじゃ、失礼しまーっす!」
別の鳩を探して、去っていく雪月であった。

ルギウス > 大きな笑顔が見えれば、隙あり とばかりに一枚パシャリ。

「良い写真が取れました。
 しかし可愛らしいバニーでしたねぇ……。
 やれやれ、どうにも忙しない」

写真を撮っていたのに、いつの間にかケーキと紅茶を並べていたりする。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から風花雪月さんが去りました。
ルギウス > 「素晴らしいですよねぇ、誰も彼も。
 実に活気に溢れている」

ケーキを食べて、うん美味しい と頷いた。

「どうですか、迅鯨さん。
 生きることは楽しいですか?」

蘆 迅鯨 > 「……そう、だな」

炙りサーモンを一通り食べつくし、
そろそろ次の料理に口をつけようとしていた迅鯨は、
黒髪青年から投げかけられたその問いに。

「俺には、まだ……わかんねェな。楽しい、とも言えるし……そうでない、とも」

テーブルに隠れている自身の両脚を見つめるように、若干俯きながらそう答える。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 「あれ!?手品部の人は?」

頭に鳩を乗せた男が走ってくる。
結構な速さで走っているのに鳩が頭から離れる様子はない。

「おかしいな…こっちの方にいるって聞いたのに…」

仕方ないのでとりあえずケーキを食べる。
うん、おいしい。

ルギウス > 「楽しくないなら、楽しくなるように変えちゃいましょう世の中を。
 世の中が無理ならせめて自分のテリトリーを。
 どうせ死ぬまでにすごす時間は同じです。住みよい環境を作るのもまた手段でしょう」

優雅に紅茶を一啜り。

「思い返して笑って死ねそうなら、きっとそれは楽しいかったんです。
 焦る必要はありません。この学園無駄にタフネスが高い方がいらっしゃいますからね」

これ、美味しいですよ、と迅鯨にケーキを渡した。

「手品部の方はあちらの外れの方にいかれましたよ、元風紀の真さん」

蘆 迅鯨 > 「多分、あんたの言ってるような事をやろうとしてた奴ァ、クニには掃いて捨てるほどいたさ」

青年の言葉から何かを思い浮かべた迅鯨は、
俯き加減を保ったまま、意味ありげにそう漏らし。

「(ま、ここでンな話しても仕方ねェか)」

そう思い返し、自分からはそれ以上語ることはせず。

「……もらうぜ」

特に断る理由もないので、渡されたケーキを受け取ると、
近くで食べている制服姿の男のほうに視線を向けながら、
フォークで小さく切り分けて口に運ぶ。

真乃 真 > 「あ、ありがとう?えーと、ごめん、誰だったっけ?」

申し訳なさそうに言う。
駄目だ記憶に無い…
真さんって名前で呼ぶ相手なんてそうそういないから覚えているはずなのに…。
もっともさっきの探偵研究部を手品部と間違えるほどの記憶ではあるのだけれども。

「美味しいよねこれ!」

フードの女子がケーキをを口に運ぶのを見てそう言う丁度食べる寸前くらいで。
自分の頭の上の鳩などはすでに忘れている様子だった。

ルギウス > 「他者を排除するのではなく、理解を得ないからですよ。迅鯨さん。
 一人だけの王国に耐えられる人間など、そんなに居はしないのに」

ケーキをもぐもぐ。

「どんなに強い方でも、たった一人では無理なんです」




「はじめまして。
 宗教学なんかで教壇にたっています、ルギウスと申します。
 コンゴトモヨロシク」

優雅にとても優雅に一礼を。

「まぁ、だいたいの生徒の顔と名前を覚えただけですからお気になさらず。
 たまに忘れますしねぇ」

蘆 迅鯨 > 「あっ、ああ……だよなっ」

ケーキが口に入る直前に男の声が聞こえ、
顔を上げた迅鯨は、目を丸くして戸惑いつつも返答し。

「(……まだ食ってねェよ)」

心中で、ぼやく。
続く黒髪青年の言葉を聞きながら口に入れたケーキをしばらく咀嚼し、
飲み込んだ後で。

「そうだな。俺も……それは実感してる」

そう答えた。現に、迅鯨はこの島に来る前も来てからも数多くの人々に支えられている。
尤も――それが迅鯨の精神的な重荷になっていることもまた事実ではあるが。

真乃 真 > 「っと先生だったんですね!…だいたいの生徒の顔の名前ってとんでもないですね!」

事実だとしたら凄まじい記憶力である。
何らかの異能とか魔術とかだろうか?
どっちにしても頭がパンクしそうだ…。

「やっぱり甘いものは良いよね!」

迅鯨さんと呼ばれてた女子にそんな事を言う。
ケーキ美味しい。

ルギウス > 「重荷になるなら、適度に置いて余裕ができたら拾いなさい。
 一度に全ては解決しません。
 たまには、教師らしい事も言いませんとねぇ」

ははは、と笑う。




「趣味の延長ですよ。皆さんの演じる舞台を見ているとついつい覚えてしまいましてねぇ。
 ほらカッコいいロボットとかシリーズの設定を覚えてしまうでしょう?」

そんなものです なんて笑う。

「さて、そんな真さんも写真に収めてしまいましょう」

蘆 迅鯨 > 「そだな。たまにはこういうモン食うのも悪かねェ」

少年の言葉に、にか、と笑いながら答えた後、
『先生』と呼ばれていた黒髪の青年――ルギウスのほうを向き。

「そいや、教師だっけか。センセー……なんて呼ばれてたもんな」

確認するように呟いてから、

「……少しずつでも、俺にできることがあれば……それを、してェもんだな」

そう、返した。

真乃 真 > 「舞台?なるほど!分かるような分からないような!」

あんまり分からなかったけども力強く言い切った。
真は設定とかよりもその場のカッコよさを重視するタイプである。
この先生はきっと生徒の生き方を見たりするのが好きなんだろう。
きっと人間の事が好きな先生なのだろう。

「そんな!」ポケットの魔道具を起動させる。「突然!」魔道具の照明が真を照らす。
「写真とか!」カッコいいポーズを取る「言われても!」視線を一眼レフに向ける。

「困りますよ!!」 準備完了である。いつの間にか頭のハトはどこかに飛んで行っている。


「何かしたいならあれだよ!道端で困ってる人を助けるとか!おすすめだよ!」

顔を迅鯨の方に向けてそんな事を言う。
少しずつ始めることにしては難易度が高い。

ルギウス > 「その心意気があれば、きっと大丈夫です。
 カウンセリングもやっているので辛ければそちらにもどうぞ。
 美味しいお茶をごちそうしますよ」

ずっと笑顔のままの顔を向けた。

「焦って動かした現状はロクな事になりません。
 ゆっくりでいいんです、ゆっくりで」





「逆光です、照明カットしてください」

少年には無慈悲な一言だった。

蘆 迅鯨 > 「ハハッ、そいつぁ面白ェや」

写真に写る気満々でポーズをとる少年の姿ではなく、
続く彼の言葉に対して、軽く笑いながら告げる。
もっとも迅鯨の望みは無差別な救済ではなく、
今までに受けた恩を返すことにあったのだが――それは別の話である。
続けてルギウスのほうに顔を向け、

「……わァった。そん時ゃ話しに行くよ」

と、笑顔で。

真乃 真 > 「あ、はい。すいません…。」

素直に魔道具を切って。カッコいいポーズをとりなおす。
その決め顔からはどことなく悲壮感を感じる。


「難しかったら近くの友達だけでも助ければ良いよ!
 困ってないならばそれが一番だと思うけれどね!」

これは逆光のあれで笑われたのだろうか?
不安になりながらもそこには触れずにそう続ける。

ルギウス > パシャリ。
カッコいいポーズと非壮観ななんとも味のある写真が撮れた。

「写真は後日に送らせていただきますよ、楽しみにしていてください。
 男性は特別にセクシー版も同梱です」

済ました顔で同じ冗談を再び。

「ええ、楽しみに待っていますよ。気軽に遊びに寄ってください。
 場合によっては特訓だってやりますからねぇ」

最後の言葉は真に向けて。

蘆 迅鯨 > 「そうするぜ」

友達を助ける――この常世島において、今日まで自身が助けられてきたように。
それができる人間でありたいと、迅鯨は心のどこかで、いつもそう思っていた。
少年の真っ直ぐな言葉が、僅かにでも背中を押してくれた気がしている。

「(……オイオイ、またその冗談?)」

その少年に対して再び繰り出されたルギウスの冗談に、
心中でそんな風に突っ込みながら、残ったケーキを再び切り分け、口へ。

真乃 真 > 「友達同士の助け合いは大事だからね!」

きっと、彼女には良い友達がいるのだろう。
表情でそれを理解する。

「ありがとうございます…。せ、セクシー版?」

何だろうタオル以外全裸とかそんなマニアックな感じになるのだろうか?
そのなんだ、写真の扱いに困る。自分のセクシー写真とかどうすれば…
もしかして自分の写真だけではないのだろうか迅鯨の方に視線を向け…
向けない!向きそうになったけれども異能で首を戻して一発自分の頬を張る。

「特訓ですか!?是非よろしくお願いします!」

誤魔化すように話に食らいつく。
何となくこの人は魔術も得意そうである。
教えてもらえるなら是非是非と!

ルギウス > 「ええ、タオル以外全裸になります。
 迅鯨さんに聞いてセクハラすればよろしかったのに、よろしかったのに。」

当人の前でいう辺り割と趣味が悪い。

「まぁ冗談ですけれどねぇ?
 次は違うタイプのネタを仕込んでおきましょう。強制心霊写真とか。」

たぶん、写るのは本物だけれど。

「ええ、昭和特撮ばりの特訓を行いましょう。
 もしくは特訓に失敗したら死ぬ系の」

蘆 迅鯨 > 「(特訓、か……異能は無理でも、魔術なら……)」

迅鯨の異能はオン・オフの切り替えができず、睡眠中は特に制御不能になる。
異能を制御できるようさまざまな訓練が試みられたが未だ完全な制御はならず、
そのため通常の教室で授業を受けることはできない状況にある。
しかし常世島を訪れてから護身のため学んだ魔術であれば別だ。
特訓を受ければ、術を強化することが可能かもしれない――などと考えていたが。

「ってオイ。俺ちゃんジープで追い回されんのは勘弁だぜ」

商店街の外れの店で売られていたレトロな映像媒体で、そんな光景を見たことがある。