2016/10/31 のログ
経堂 弦一 > うん…。 ふふっ、宛もなく一人でふらふらしてたんだ。
食べ歩きが趣味でね。 友達は…まあいないことはないけど、仕事中だよ。
わかってるよ、女の子の独り歩きは危ないってことだろ。でも、大丈夫。
(まさか友達が教員や用務員だとは言えまい。 この姿では余計不審がられるだけだ。
 苦笑いを浮かべる相手に、にっこりと笑いかける。)

「仮装」ねえ……年に一回くらいだから、みんな盛り上がるのかも。
いつもやってたら、きっとどっちに軸足を置くかわからなくなるよな。
(何気なくぽつりと飛ぶ役。 普段はこの姿にならないのは、そのためでもある。
 常世島を、学園を守るための姿なのだ。私用はいけない。たまに使うけど。)

…後片付けかあ、 これ、みんなでやるんだろうけど…。
これ、外だからこの程度で済んでるんだろうな。
設備やロッカーが整ってる学園でやったらと思うと……ひぃー…!
(想像しただけで恐ろしいことになるのが予測できて、ブルリと身体を震わせた。)

声をかけてもらって元気出たよ。 ありがとう。 お、おお……。 お仕事、頑張ってね。
(頭を軽く叩いて貰うと、なんともくすぐったいやら申し訳ないやらだ。
 恥ずかしさに少し頬を染め、うつむきながら相手に告げた。)

セシル > 「…そうか…きみもお友達も大変だな…
私もあまり人のことは言えんから、「女の子の」独り歩きは危ないとは言わんが…「学園都市という事情を踏まえてもなお幼く見える子の」独り歩きは、心配にならんと言えば嘘になるな。
…この島では、外見はあてにならんとはいえ」

にっこりと笑いかけられれば、そのように言って、彫りの深い顔立ちの眉間に軽く皺を作りながらも笑う。
…目の前の「少女」が、「外見はあてにならん」の好例とはまだ思っていない様子で。

「いつもの「仮装」は………確かに、どちらが「普段」なのかよく分からなくなりそうだな。
………少々、耳が痛い」

丁度先日「友人」と服を買いに行って、「私服で男物を選ぶとはどういうことか」ときっちりツッコミを受けたところなのだった。
…とはいっても、「女の装い」が、未だによく分かっていないくらいにセシルは重症なのである。

「学園でか…雑な片付けが出来ない分、精神的には疲弊するかもしれんな。
………そこまで実感のある辺り…きみも普段は生活委員か何かか?」

相手が身を震わせるのとは対照的に、朗らかに笑いながらそんなことを尋ねる。
なんという、ニアミス。

「お…恥ずかしがらせてしまったか?すまんな。
萎縮させてしまったようだから、少し気が紛れるかと思ったが…同性と思って油断してしまった。

…それに、私は大丈夫だ、ありがとう」

「少女」が恥ずかしそうに頬を染めて俯くのを見て、慌てて手を引っ込めて詫びと釈明。
それから、仕事への励ましを、大らかな笑みで受け取った。

…さりげなく、久々の爆弾投下があったかもしれない。

経堂 弦一 > 心配してくれてありがとうね。 …まあ、大変なのはみんな同じさ。
いつものんびりしてたら、さ。 こういう風に大はしゃぎしたりしないだろう?
(見てみなよ、と両手を広げる。 公園の周囲には人がごった返して喧騒に満ち溢れている。
 そこにいる人々はとても楽しげにお話をしたり、お酒を飲んでいたり、何かを食べていたりで…。
 あの笑顔を見ると、ちょっとはこの馬鹿騒ぎだってよいものに思えてくるから不思議だ。)

外見がアテにならないってのはいいね。 ここで仮装してる連中、すごいもん。
どれが異邦人でどれが人間で…性別だってわかりゃあしない。
…だけど、本人たちの中に確固たる何かがあるから「仮装」で済んでるんだろうな。
(のんびりとした調子で辺りを見回してから、楽しげに笑った。)

ああ、生活委員…うん。みたいなものだよ。 もう少し専門的にやってるけど。
(まさか「用務員のおじさんでございます」とも言えまい。真面目そうな性格だし、
 こうして女の子みたいに扱ってもらっている以上、相手の認識をぶち壊すわけにもいかないし。)

なに、恥ずかしいなんてことはないさ。 すごく気が紛れたけど……うん…?
そ、そっか。そっか、うん。 君が大丈夫なら、それでいいんだ、うん。 女の人だったんだ。
すっごく立ち振舞が綺麗だったから、全然わからなかったよ…。
(何気なく女性であると口にされて、しばらくしてからようやくその言葉を咀嚼して理解する。
 ということは、自分は女性に頭を撫でられていたのか。
 女生徒に頭を撫でられてる用務員のおじさんというのは、色んな意味で問題だ。
 正体を隠して活動するヒーローの辛さをひしひしと感じ、そっと目を閉じた。)

セシル > 「…そうだな。こういうイベントが楽しめるのも準備に奔走する人々のおかげだし…
何より、日常が凪のように過ぎていくのであれば、こういう場で発散するものも生まれんかもしれん」

「難しいものだな」と言って、少しだけくすぐったそうに笑う。
風紀委員としては、人々の日常が平和に過ぎてくれるに越したことはないが…かといって、メリハリがない社会は、それはそれで非常に味気ないものとなってしまいそうで。

「仮装のような者が実際にいるのがこの島だからな…。
まあ、公序良俗に反しなければ、仮装であろうとなかろうと、こういうイベントは楽しんでもらえるのが一番だ」

楽しげに笑う「少女」に対して、こちらも充実したような満面の笑みを返す。
…が、相手が「みたいなもの」「もう少し専門的」と言葉を濁せば、「…ん?」と眉をよせ。

「………もしかして、きみは…いや、貴殿は「外見があてにならん」タイプの………?」

元々違和感はあったわけで、不自然な言葉が出れば疑惑は深まるというもの。

「ああ…色々あって、男の格好で育ったものでな。
振る舞いやら何やらをそちらに合わせたのが癖になってしまって…誤解されることも珍しくはない。
…だからといって、振る舞いが簡単に変わるものでもないのが難しいところだが」

「少女」の内心は流石に読めず。そう言って苦笑した。

経堂 弦一 > そうだなあ、こういう場でもないと… みんな気晴らしもできないんだ。
お祭りは、もともとそう言う面もあったんだろうなあ。
(二人でハロウィンの風景を眺めてながら、相手の言葉に何度も頷いた。)

よくできた仮装と本物の区別はつかないからな…。吸血鬼とかだって、この中に紛れてるかもしれん。
本物のゾンビとか、あるいは人狼とかさ。 そうだね、異邦人でも…きっとこの風景は楽しいさ。
(うん、と大人しく相手の言葉に頷く。 自分の何かに気づいたらしい相手を見上げ、にやりと笑った。)

そう、外見はアテにならないタイプだよ。 …ちょっとビックリした?
(楽しげに問いかける。 もちろん、正体を知ったらきっとショックを受けてしまうわけだし、
 相手にそう答えるぐらいしかできないのだけれど。) 

ああ、そういうことなんだ。 でも、すごくかっこいいよ、それ。 個人的にもかなりいいと思う。
…世の中、自分ひとりで全て決められるわけじゃないもんなー。 ま、お互いうまくやってこうよ。
背負っちまったもんはしょうがないし、いいようにやってくしかないってことで、さ!
(んふ、と小さく笑いながら、ぽんと軽く相手の腕を叩く。
 辺りを見回していると、少しばかり人が減ってきている。 そろそろ引き上げるには良いかもしれない。)

ぼちぼち人も減ってきてるね。 じゃあ、そろそろお暇しようかな、と…。
今日はありがとうね、風紀委員さん。 すっごく楽しかったし、元気が出たよ。ありがとうね。
(相手を見上げて、きちんととお礼を述べてから頭を下げた。)

セシル > 「今よりも娯楽や、それを楽しむ余裕がなかった時代は尚更だろうな…。
その頃は、ここまで人でごった返すことなどなかっただろうが」

祭りの意義について語る相手の言葉に、ははは、と腹筋を使っている感のある笑い声を零す。
女性と知って聞けば、あまり自然な笑い声ではないとも思えるかもしれない。

「吸血鬼や、それに類する者は割といるぞ。委員会でも見かけるしな。
…しかし、共に手を取って社会を作っていけるのならば、「仲間」であることに変わりはない。

………彼ら彼女らからすれば、こうして差異の見えづらくなる「祭り」は、安らぎでもあるのかもしれんな」

島の情勢に明るくない者ならばぎょっとするようなことを平然と言いながらも、その続きでは、相手の言葉に穏やかに頷く。
ついでに、後半の言葉を紡ぐ声は穏やかで優しい…女性としてはやや低めながらも、男性には聞こえないようなものだった。
…が、相手の告白に、ぎょっと目を丸くして、瞬かせた後…

「…いや…違和感はあったんだ。言われれば納得は出来る。
………子供扱いして、すまなかった」

そう言って、沈痛な面持ちで、「少女」に見える相手に対して深く頭を下げた。

「…良いか悪いかは、一概に言えるものではないが…まあ、自分がこうなったこと自体に後悔はしていない。故郷の「女」の枠にはめられていたら、息苦しくてたまらなかったろうからな」

ぽんと相手の腕を叩かれれば、そう言って苦笑する。
…と、「祭り」もそろそろ引き上げ時、というところか。

「…そうか…いや、貴殿の気が紛れたならば、それで良い。
………見た目通りではないということだが、近くまで送らなくて大丈夫か?」

頭を下げられれば、そう言って自分の胸の前で軽く手をひらりと振る。
そして、見た目からなめてかかられることを懸念して、そう尋ねた。

経堂 弦一 > 昔はここまで人も多くなかっただろうしね。 人が増えたから祭りが派手になったのかもしれないなあ。
ああ、今のは適当に言ってみただけだけどさ。 …そうだよなー、委員会にも学園にもいっぱいいるよな。
…みんなが楽しんでくれてたら、すごく嬉しいなあ。
(仲間、という相手の言葉に深く頷く。 教師も、生徒も…人間であろうとも、異邦人であろうとも。
 この島に住まう以上は、自分の守るべき存在なのだ。 その人達が平穏に暮らしていることほど、幸せなことはない。)

いいよ、子供扱いしてくれて。 実際問題、今はこの姿の通りだ。何かパワーがあるわけでもない。
型にはめられるのはさ、なんだって窮屈なんだよ。 よくわかる。もっと胸張っていいんだよ、朗々としててカッコいいんだから。
(型にはめられ、少女の姿にされている自分からしたら、相手の言葉が痛いほどよくわかる。
 相手に笑いかけながら、問題ない、と頷いた。)

それこそ、さっきの話と同じだよ。「仮装」を解けば大丈夫さ。
ふふ…最後まで優しくしてくれるんなら、この姿だって悪くないね。 それじゃあ、また!
(楽しげな調子で、軽くスカートを摘んで見せる。
 相手に答えるようにばいばい、と手を振ってから、人混みの中に姿を消した。)

ご案内:「ハロウィンパーティ会場(衣装Free)」から経堂 弦一さんが去りました。
セシル > 「それに、技術の発達やら何やらは祭りの中で「出来ること」も増やしただろうからな」

ここほど文明が発展していない世界から飛ばされて来たセシルには、その有難味も理解出来る。
そして…その有難味を「無駄」に使えるというのも、「豊かさ」の証なのだとも。
この島の社会の体力の豊かさを讃えるように、満足げに目を細める。
そして、

「そういった者達がある程度いてくれてこそ、委員会が回る側面もあるからな…
………異邦人の私も楽しんで見ているんだ、きっと楽しんでくれているさ」

そう言って、相手の頷きに答えるように、どこか誇らしげに笑った。

「…そう、か…気を悪くしていないなら良かった。

…まあ、そうだな。どうせ生き方を変えられないなら、胸を張るしかないな」

相手から励まされれば、そう言って輝くような笑みを見せた。

「…そうか…大丈夫なら良いんだ。
………気をつけて帰るように!」

「仮装」を解けば大丈夫とは言われながらも、心配は拭いきれぬようで、人ごみに消える「少女」にそう、作った声を張る。

「少女」の姿が見えなくなれば、再び見回りに戻るだろう。
人は引きつつあるとはいえ、パーティはまだ続くのだから。

ご案内:「ハロウィンパーティ会場(衣装Free)」からセシルさんが去りました。