2017/07/14 のログ
ご案内:「暁 名無の研究室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 保健室の片隅のベッド。
平時は体調を崩した生徒の安息の地となっている寝台が、
今この時期だけは幻想生物学の臨時研究室となっている。

というか、殆ど暁 名無個人のスペースみたいになっているともいえる。
図書室から資料の名目で借りてきた書籍の山。
売店でしこたま買い込んできたパックジュースの摩天楼。
そしてジュースを冷やすためだけに作動している魔術の渦。

「はぁ~……最高に贅沢。」

ベッドに転がり続けること1週間。
もはや養護教諭は匙を投げ、決定的な問題を起こさないという条件の下に俺にベッドを明け渡してくれていた。

だいぶ大人げなく駄々をこねたという事実は無い。本当だよ。

暁 名無 > 「にしても、快適なのは良いんだけど如何せん一人でごろごろしてんのも飽きてきたな。」

一応、講義の受講生には研究室移動のお知らせを出している。
研究室といっても講義、あるいは授業は各教室にて執り行うので、此処は完全に趣味のための部屋だ。
普段から研究室に訪れる生徒はそう居ないのもまあ、現実ではあるけども。

「まあ、他にも先生はごまんと居るしな。」

わざわざ俺のような酔狂な教員と話をするのに時間を割く余裕はない、ということだろう。
とても正しく、賢明な判断と言える。そういう生徒が居る間は、常世学園は安泰だろう。