2015/06/19 のログ
ご案内:「湖」に井戸木さいこさんが現れました。
ご案内:「湖」から井戸木さいこさんが去りました。
ご案内:「湖」に井戸木さいこさんが現れました。
■井戸木さいこ > そっと、ひと目に付かない場所へと足を運ぶ。
今朝から感じていた自身の変調――思い返してみれば簡単な事だった。
意識しなくても、超常を狂わせない。
「だけど、なくなった訳ではないのかな……。」
逆にあるワード――"井戸木さいこ"意識し始めると、勝手に出る――ような気がする。
以前、体質を抑えようと我慢していた時の感覚に凄く似ているから、そう思う。
オン主体からオフ主体。
たったそれだけの事ではあるけれど、抑えなくて良いのは物凄く楽な事だ。
■井戸木さいこ > (……うふふ。来島さいこ。)
感覚を戻す。ただそれだけの確認の為とは言え、人前で試して大惨事を起こすのも怖い。
故にこの湖へと足を運んだ。
「……何だか良い事ばかり。うふふ、もっと良いことがあると嬉しいけど、逆に不安になっちゃうぐらいかも。なんてね。」
■井戸木さいこ > ふと、湖面を眺める。湖は月の光に照らされ、宙を描いてた。
その光景が、不思議と心に響いた。
「……綺麗。」
本来は色も像もない湖面。だが、その湖面は、確かにそのキャンバスに世界を描いている。
何気なく湖面に描かれた星へと手を伸ばした。――当然、掴めず湖面が揺れるに留まる。
残念だった気もしたけれど、なんとなくそれが楽しくて、笑みをこぼす。
「……うふふ。」
■井戸木さいこ > 「手を伸ばした星は掴めないけれど、それは確かに虚像だけど。
それを映す湖は確かにそこにある。湖と言う現実が、そこに存在しないはずがない。」
不思議と気分が高揚する。
気が付けば即興で、後で聞けば恥じらってしまいそうなポエムを口ずさんでいた。
「湖に宙を見るのも、これを宙だと思うのも、ただの想像力だけど――なんてね。良い物見れちゃったかも。」
湖面の景色を堪能すればそう呟く。
「一面で見ればただの湖に過ぎないけれど、見方を一つ変えれば魔法のキャンバスかも。
……うふふ、誰かに訊かれたら恥ずかしいなぁ。なんて。」
■井戸木さいこ >
「私は井戸木さいことしてみればクローンで、虚像かもしれないけど――
―――来島さいこは、確かな現実なんだから。」
誰に聞かせる、と言うよりは己に改めて言い聞かせるような、強い言霊。
湖を見つめ、強く頷く。そして、踵を返し。
「……うん。帰ろ、昨日の今日だから、心配させちゃうかもしれないしね。」
ご案内:「湖」から井戸木さいこさんが去りました。