2015/08/24 のログ
『伴奏者』 > 弓を放したとき、そこらじゅうで人が倒れていた。
死屍累々の有様だが、死んでるわけでも怪我をしたわけでもない。
これが梧桐律のやり方だった。
人殺しに手は染めないし、やるならスマートにやる。

動いている人間は一人もいなかった。

これでいい。あとは招待状を出すだけだ。
言うべきことなど何もない。

奇神萱が葬り去られて、梧桐律がふたたび世に現れる。
物語は予定調和の結末へと向かってゆくだけ。

―――眠る少女の髪を撫で、人ひとりまるごと入りそうな二つ目のケースを見遣る。



店主が目を覚ましたとき、二人の姿はすでに無く、飲食の代金だけが残されていたという。

ご案内:「バル『エストレリータ』」から『伴奏者』さんが去りました。
ご案内:「バル『エストレリータ』」から三枝あかりさんが去りました。