2015/10/04 のログ
ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』」に加賀背 雄さんが現れました。
加賀背 雄 > 参ったな、急な用事がはいるとは思わなかった…
(帰り際に先生に頼まれて雑事をこなし、規定された時間より10分遅れてお店へ。
 もちろんスタッフは裏から入るのだけれど、お店が営業しているときは、
 表の看板を見てから入るのが自分のやり方だ。 その日の状況で
 イベントが変わるかもしれないわけだし。)

『あなたの要求に答えます♥ お客様のご希望で店員がお着替え…』
(首をひねる。 店員が希望に答えるといっても、そもそも店員は
 コスプレして接客しているわけで。 じゃあ一度脱いでから着る?
 メイクも変えなきゃいけないから手間だろうし、どうするんだろう。
 そんなことを考えながら裏に回って、店員用入り口。)

おはようございます。 表の看板、なんですか?
(とりあえずかばんをロッカーに詰め込んで、店長に確認。
 店長は力強く頷いた。『ああ、表のやつ? 少し遅れてくる子がいるので、
 お客様の希望された衣装を着てもらおうって話なわけなんだよ。』)

そうですか。 まあ面白いといえば面白いかもしれないけど…僕ですか。
(確信に満ちた問いかけ。 店長が親指を立てて返す。 なんとも言えない顔で答えた。
 『まあ、リクエストするお客さんが来なかったら…
 いい感じのヤツで頼むよ。』)

加賀背 雄 > (そーっとドアを開けて、店内の様子を確認。
 とりあえずリクエストは出ていなさそうなので、一安心。
 だけどここで待機していていいのだろうか。 店長に確認する。
 『うち、30分毎に見てるからさー、あと20分ぐらいはゆっくりしててよ』
 との回答に、とりあえず仕事をしてない罪悪感は消えた。)

それにしても… 盛況ですね。ハロウィンの対策はどうですか?
(ハロウィンはコスプレのチャンスであり、そういった趣味のないお客様にも
 コスプレしてもらえる、願ってもないチャンスだ。 きっと忙しくなるし、
 お店としてもなんらかの客を寄せる方策が必要だろうと問いかける。
 『お客様のコスプレ手伝いを出来るようにしようと思う。
 つまり当日は、お店をお着替えスポットにするわけさ。
 コスプレのプロがお手伝いします!って感じでね。』
 なるほど、と頷いた。店長も行き当たりばったりではないのだなあ。)

加賀背 雄 > (『とりあえずリクエストなさそうだし、じゃあアレで』
 店長が指し示すものは、悪魔の角やらしっぽやら…と、
 やけに光沢のある布。 表面積も多くなさそうだ。
 なんとも言えない顔で店長を見る。)

他に衣装、なかったんですか。
(『他の衣装は他の子が皆使ってる』 まったく正しい回答だった。
 なんか比較的でいいからマシな奴がいい。 必死に説得を試みる。)

せめて学生服とか。 いや、侍とかでもいいんですけど…
ほら、レトロブームとかありますし、詰め襟とか!
(『君にあんまり似合わないよね、今上げたヤツ』
 情け容赦ない回答にうなだれるしかなかった。)

ご案内:「コスプレ喫茶『バタフライ・エフェクト』」にヨキさんが現れました。
ヨキ > (手近な店で休憩を取ろうと考えて、客引きにつられるまま適当に足を踏み入れる。
 妙に縦に細長い上背の、チャラい様相の男である。
 男はかつて見たことのない類の店内の様子に、ぱちぱちと瞬きした。
 (こういう店、マンガで見たことある)とでも言いたげな顔だ。

 表の看板を指してた店員からリクエストを問われると、眉間に皺を寄せて考え込む。
 不慣れ丸出しで決めあぐねている様子の男に、『今はこんな衣装があるんですけど』、と店員からの助け舟。
 今しがた雄と店長が相談をしているところの、あの布地の少ないてらてらの衣装だった。
 しばし衣装と小道具を眺めたのち、やけに低くていい声が返る)

「…………。じゃあ、ソレで」

(『とりあえず、じゃあ』の衣装は、こうして正式に客からのリクエストと相成ったのだった。
 テーブル席のひとつに案内されて、ひとまず第一関門は何とかなった、という様子で腰を落ち着ける)