2015/11/08 のログ
■ヨキ > (最後のジュースを煽って、プラスチックのカップを小気味よい音を立てて握り潰した。
さて、と手のひらを擦り合わせ、画材の片付けに入る。
生徒たちに劣らず、ヨキも常世祭の思い出の多さには些かの自信があった。
楽しいから存分に見て回れ、と触れ回るだけのことはあるつもりだった。
作品を冷やかす生徒たちに向けて四本指のピースサインを向けながら、歯を見せて笑う。
まるで生徒のひとりのように――いつまでも、成り得なかった生徒であり続けるかのように。
夕暮れへ近付く広場は、未だ賑わいを鎮めることがない)
ご案内:「学園地区/学生街 学園祭会場」からヨキさんが去りました。