2016/06/15 のログ
五代 基一郎 > 出来過ぎているが故にそうかかったのか。
美術屋が現在どうなったか等も知る者もいるのかいないのかはさておき。
光の当たらぬ世界から消えていたのだろうから、そうなることもあると。
探られたか、察せられたか。
オープンネットワークではない限り、何がしかの可能性はある。

最もこの雑居ビル自体がそういった下のもので構成されているのだ。
ただの巡回か、それにしてもそのタイミングの良さから偶然を疑うのは賢くはない。
凛……ニューロマンサーと同格か……それ以上がこの島に、と思うも
そもそもこの島の外の勢力が絡んでいる話だ。
ないことは、ないとしか言いようがないことになりつつあった。

「生姜と生姜で生姜が被ってないか……」

一切音が聞こえなくなった相手に一人ボヤきながら、元来た階段側の出口から脱出を図っていく。
無論その出入口も、小型の何がしかが入り込んで北野であるが……
窓から飛ぶように出て、一度窓淵を蹴り、そのまま光学迷彩を起動し
隣の雑居ビル室外機を踏んで蹴り……配管に捕まれば
一応は撤収が可能となる。恐らく周囲にも多少の干渉しているのだろうが
ある程度撒くように落第街のビルとビルの屋上を跳び渡り帰って行った……


そしてその後のフロアにて……

■黒尽めの兵隊>「えぇ、はい。端末に接触した形跡はありません。内部に侵入した形跡はあるのですが……はい、はい……」

光学迷彩を解いた小型のそれらが不可視光線で周囲を探り、端末らを照らすも
物理的に破壊された形跡しか残らないそれらを写すのみだった。

黒尽めの兵隊……顔に装着したマスクが現代的な装備を思わせつつも
そのフォルムが中世のペストマスクを思わせる奇妙なシルエット。
加えれ言えば、黒い外套に幅広の帽子という異様に趣味的な姿をしているそれは。

■黒尽くめの兵隊>「えぇ……では、はい。そのように。何もなかったと。はい」

そして何がしかの存在との通信が終われば。再び小型の何から……ドローンらは
大型の何かの下にあつまり、繋がる。
その現代版のペスト医師のような兵隊は大型のそれに捉まり
大通り側の窓から姿を消した。文字通り、光学迷彩によって落第街の闇と光に消えて……

ご案内:「落第街 中心部」から六道 凛さんが去りました。
ご案内:「落第街 中心部」から五代 基一郎さんが去りました。