2016/08/12 のログ
■龍宮 鋼 > 半分だけな。
鋼龍と人の混血だそうだ。
あとそっち方面にはコネはねーよ。
残念だったな。
(半龍半人、それが自身の種族だ。
そのあたりは隠す事はしていないし、学園のデータベースにもその通り記録されているだろう。
またそれが自身の蔑称の根源でもある。
鋼より錆びにくいステンレスだが、鉄の含有量で言えば鋼に劣る。
そう言う理由から、いつの間にかそんな不名誉な渾名が広がったのだ。)
他になんかあるなら答えて――っ!?
(唐突な身体の不調。
こみ上げる吐き気を抑えられず、胃の中のものをぶちまけた。
毒としては微弱でも、魔力に弱いこの身体には堪える。
加えてなんの準備も覚悟も出来なければ、当然こうなる。)
てめ、――何しやが、っぐぇ――
(とは言え嘔吐したのは一度きり。
そうと分かればこらえる事は出来る程度の弱さだ。
身体を丸めつつも敵意の篭った眼で彼女を睨みつける。)
■メグミ >
「まさかの――!?」
度数1%以下のアルコールにも満たない、極端に弱くない限り害のないもの、のつもりだった。
が、見事なまでにダメージを受けている。
慌ててチョークを打ち込み魔法陣の式解毒に切り替えてリフレッシュ。
吐瀉物には作業用アルコールをひっつかんでぶっかけた上で消毒。布で覆い隠す。
「すみません……。
いえ、四元素五行のチェックの後、毒属性のテストに移行したのですが、ここまで弱いとは……
……取り敢えず酒には気を付けてください。毒の性質は明らかに弱点です。
常人ならば害のない範疇でもこうなるみたいですから。」
疲弊した素振りで頭を押さえ、溜息。
■龍宮 鋼 > ――っかは、やるなら、言え……クソが……。
(身体の不調が消えた。
力なく項垂れ、肩を上下させて荒い息を整える。
酒は弱いほうではない。
が、魔力が絡むとすぐこうなるのだ。
普通に飲む分でも何らかの魔法や神秘の絡んだものを飲めばすぐに今みたいになるし、だからこそ彼女の言うとおりアルコールには気をつけていたりする。)
弱ぇんだよ、まほーには。
物理的な衝撃にはとことん強いんだがな、魔力が絡むとすぐコレだ。
――特に俺は、そっちの血が強く出ちまってる。
(強靭なダメージ耐性と強大な膂力の代償だ。
額の汗を拭いながら自身の性質について語る。
最後の言葉は、まるで他に同じ種族のものが居るような口ぶりで。)
■メグミ > 「え、ええ。失礼しました。
……魔力に弱い、ですか。」
改めて測定記録を見る。
毒の属性に対し、毒の属性を返しているかどうか。奪っているかどうか。
ともあれ。
「……気を取り直して報告を。
少なくとも、貴方には外の魔力的要素を強く取り入れる特性があります。
それは完成されている魔法陣などからも奪いますし、属性の付いたものもそのまま奪っていました。
また、属性のある刺激を与えると、その属性と同じ属性の反応を示しました。
少なくとも火・水・土・風・木行・火行・土行・金行・水行……
……四元素五行の属性においてはそのようなものが確認されました。」
「今の話も併せると、そうですね……
恐らくあなたは外からの魔力の影響を強く受ける傾向にあります。
魔力を取り入れる・魔力を奪う。そのように行う事が出来る様、耐性が無い・低いものと思われます。ほぼ素通しです。
細かい事は明日にはメールでサマリーをお送りします。」
今の所の見地を伝える。
細かい点については精査が要るものの、概要としては判断のしやすいものであった。
「……所で、特に俺はってことは。家族や兄弟でも居るんです?
家柄によるものでしたら、家の文献を漁る事で貴方の魔力の手掛かりもあると思いますが……」
■龍宮 鋼 > (溜息を吐いて腕の測定器を外す。
立ち上がろうと思ったのだが、思ったより身体がだるい。
そのまま背もたれに身体を預けて、思いっきりだらける事にした。)
奪う、ね。
――多分、魔術的要素だけじゃねーと思うわ。
(彼女の報告を聞いて立ち上がる。
どっこいしょ、と声には出さないが、そう言う感じの立ち上がり方。
椅子に手を沿えて軽く地面を踏みつけた。
それだけの動作で、椅子が軽く飛んで地面に転がった。)
地球パンチ、言ったよな。
多分、魔力で地面の重さとか踏みつけた時の反作用とか――そういう物理的なエネルギーも奪えるんじゃねーかと思う。
(今まで特に原理は考えた事がなかったが、そう考えれば納得がいく。
耐性に関してはそういうものだと思っていたのだが、奪う魔力の影響もあると言う事までは考えなかった。
とにかく自身の魔力特性はなんとなくだが見えてきた。
あとはこれを同戦いに活かすか、ブツブツと呟きながら考えていたのだが、)
――。
(彼女の言葉にそちらを向く。
何か考えているような、それでいて表情の感じられない顔で彼女を見て、)
――いや。
居ねぇよ。
(低い声で答えた。)
■メグミ > 「それが貴方の性質ですか。
……なるほど。貴方がそう判断できるなら、恐らくは。」
浮かされた椅子を改め、頷く。
さっくり椅子を立て直しつつもしっかり話を聞く。
「ともあれ、以上になります。
奪うことは利点と欠点・長所と短所が明瞭なものですから、扱いには気を付けてくださいね。」
「そうですか。……いえ。」
龍宮。風紀委員に属する身として、鋼、以外のその名前を聞いたような記憶がある。
……メグミ自身は苗字の概念について馴染みが薄い為、あまり意識はしていなかった。
いなかったが、あざむような龍宮 鋼の具合を見ればどうにも勘ぐってしまう。
……勘ぐった所で突いて出るものと分かっているものでもない為、この場で流してしまうが。
「……とりあえず、検査については以上になります。
ええと……お茶でもして行きます?」
先ほどのアクシデントに負い目があるのか。
具合を伺う様にそう訊いた。
■龍宮 鋼 > 何が奪えて何が奪えねーかは色々試してみねーとわからんがな。
(少なくとも重さは奪えると言う事だ。
また添えるだけで衝撃が入るということは、何らかの衝撃か速度も奪っていると言う事になる。
そこはこれから自身で実験する事にしよう。)
ああ。
いねぇんだ。
(もう一度同じ言葉を。
その言葉は、彼女に向けたものではない。
ポケットに手を突っ込んで、口を固く引き結び、眉間にいつもと違う皺を寄せて、眉尻を下げて。)
オーケー、了解
――いや、良いわ。
あんたには貸しがあったからな。
さっきのはそれでチャラにしとく。
(その表情もすぐに消し、お茶のお誘いは断っておく。
彼女と何か話すことがあるわけでもないし、なによりガラではない。
彼女の表情から毒の件を気にしていると感付き、以前仕事の邪魔をしたことで貸し借り無し、と言うことにしておこうと思う。)
■メグミ >
断られれば特に何かを押し付ける様子もなく、言葉の意味を察して頷く。
「……分かりました。
では、玄関まではお送りいたします。
道を間違えるとちょっと大変かもしれませんから。監視用のゴーレムとかも居ますので。」
同じ言葉を言い切った龍宮 鋼の普段とは違う調子にも感付くものの、
やはり言及もせず1階、そして玄関までを案内する。
■龍宮 鋼 > おう。
(特に何も言ってこない彼女に心の中で感謝。
送るという彼女についていき、玄関から外へ。)
――今日はさんきゅーな。
借りは返す。
(彼女の家の外に出て、一度振り返ってそんな言葉を。
借りっぱなしは性に合わないし、きっちり礼もしたい。
それだけ伝えて今度こそ彼女の自宅を後にする――。)
■メグミ >
「……困っている人を手助けするのも風紀委員の務め。
気にしなくても宜しいですのに。」
とは言え悪い気はしない。
礼の言葉を受け取れば、くすぐったそうに笑って見送った――。
ご案内:「メグミの私邸」からメグミさんが去りました。
ご案内:「メグミの私邸」から龍宮 鋼さんが去りました。