2016/09/14 のログ
ご案内:「学校内・廊下」に阿曇留以さんが現れました。
ご案内:「学校内・廊下」に南雲 海斗さんが現れました。
阿曇留以 > 走る。走る。
とにかく走る。
海斗の手を握って、なんとか安全な場所まで逃げようと。
息も絶え絶え、何度も咳き込みながらしばらく走り続け……。

「こ、このぐらいで、だいじょ、ぶ、かしら……けほっけほ」

南雲 海斗 > 「はぁ……はぁ……お、お姉ちゃん、大丈夫……?」

ちょっと背伸びしつつ、留以の背中を撫でながら心配そうに問いかける。
そう言う海斗も息が切れており、随分としんどそうだ。

阿曇留以 > 体力のなさが露呈している。
泳ぐとか、斬った張ったのと着はわりと体力が持つのだが、フルマラソンのような行為は苦手意識もあってか、体力がすぐ尽きる。

「けほっ、だいじょうぶよ~。
ごめんなさい、ね。変なことに巻き込んじゃって……」

限界なのか、廊下にぺたりと座り込んで、背中を壁に預けている。
玉のような汗が、流れ出ている。

南雲 海斗 > 海斗の方は、まだ留以よりはマシと言ったところだ。ランニングで普段から持久力をある程度鍛えていたのが幸いしたのだろう。
それでも、所詮は子供の体力。いっぱいいっぱいなのは変わらないが。

「ボク、は、大丈、夫だから……。
お姉ちゃ、ん、一体、何が、あったの……?」

ハンカチで汗を拭いてあげつつ自分も何とか呼吸を整えつつ問いかける。
先ほど触った黒い塊は、とても気持ち悪かったし、手ごたえも変だった。
生き物とは思えない。生き物にあるべき器官がないような……でも、意志を持って追いかけてきているような。
自分の常識にないような、とんでもないものであったような気がする。

阿曇留以 > 肩で呼吸をしていると、汗を拭いてくれる海斗に疲れた笑みを浮かべる。

「その、ちょっと妖怪退治をしていたのだけれどね?
変に弱いのがいたから叩いたら、ものすごい量がでてきちゃって……」

一体一体は弱いものの、それが1000や2000も集まったら数の暴力だ。
一網打尽に出来る方法が無い限りは、まともに相手など出来ない。

「こういうのは初めてだったから、ちょっとびっくりしちゃって。
海斗くんは、大丈夫?調子悪かったりしない?」

南雲 海斗 > 「妖怪、退治って……お姉ちゃん、凄いん、だね……」

こちらはまだ少し呼吸が整わない。
少し、すーはーと深呼吸して呼吸を整える。

「ううん、ボクは大丈夫……お姉ちゃんは大丈夫?怪我とかない?」

心配そうな……寧ろ、怯えているような声と目で問いかける。

阿曇留以 > 「ふふっ、凄くなんてないわ。
現に、こうやって逃げちゃって……」

そこまでいって、海斗の声色に気付く。
もしかしたら気のせいかもしれないが。
ほんの数秒だけ考え、そして提案する。

「ごめんなさい、海斗くん。
ちょっとだけ、助けてもらえるかしら?」

そういって海斗を抱き寄せようとする。

南雲 海斗 > 「そんなことない……ボクなんて、水拳で払おうとしても全然だめで……」

しょんぼりとしつつ言うも、その後の提案に、『うん』と返す間もなく抱き寄せられる。

「わわっ……お姉ちゃん!?」

ちょっと慌てた風に、抱きしめられながら声を上げる。