2016/09/15 のログ
■阿曇留以 > 「ごめんなさいね、海斗くん。
お姉ちゃんちょっと怖くなっちゃって。
ちょっとだけ、勇気をもらえるかしら~?」
もちろん、怖いなんていうのは嘘で。
ただ海斗が怖がっているように見えたために、海斗を抱きしめ、不安を取り除こうとする。
ぽむ、ぽむ、と心臓の音にあわせて海斗の背中を優しく叩く。
■南雲 海斗 > 「ぼ、ボクの勇気なんて、何の足しにもならないよ……」
言いながらきゅうっと抱きしめられる。
怖かったのは、妖怪ではない。
否、妖怪も怖かった。だが、それ以上に……留以が傷つくのが怖かったのだ。
この学園都市で、唯一の寄る辺だから。
この学園都市で、唯一心を許せた人だから。
この学園都市で、一番大好きなお姉ちゃんだから。
失いたく、無かったのだ。
抱きしめられることで、留以に特に大きな怪我が無いことがわかる。
何よりそれに、安心した。
■阿曇留以 > 「あらあら、そんな事ないわ~」
小さく笑みを浮かべて海斗の頭を撫でる。
「海斗くんは勇気のある子ってことは良く知ってるわ。
さっきも、攻撃して払おうとしてくれたんでしょ?
それだけで、十分勇気があると思うわ~」
姉が弟に諭すように。
優しく、語りかける。
■南雲 海斗 > 「あれは……ううん、ありがとう。お姉ちゃん」
撫でられながら語りかけられると、心が安らぐ。
柔らかい感触が心地よくて、このまま眠ってしまいそうだ。
でも、そういうわけにもいかない……そのまま上目遣いに留以を見上げる。
「……ボクも、強くなるよ」
そして口に出す、小さな決意。
いつか、この人が妖怪退治をするとき、一緒に戦ってこの人を守れるように。
強くなりたい。ここにきて、自分から積極的に、海斗は強さを望んだ。
■阿曇留以 > 「ええ、頑張って海斗君。
いつか守ってくれること、楽しみにしてるわね~」
なんていいながら最後に一撫でして、ゆっくりと立ち上がる。
体力は回復した。
先ほどエニィが一部を掻っ攫ってくれたし、先ほどの男性が相手をしてくれている。
そして点在する、妖気。
「海斗くん、そろそろいきましょっか。
守ってあげるから、寮まで送るわ」
脱出ゲームの開始だ。
■南雲 海斗 > 「うん、頑張る!」
こくん、と力強く頷き、そのまま一緒に立ち上がる。
そしてちょくちょくと感じる、気持ち悪い気配。さっきの塊のようだ。
「うん……足手まといにならないように、頑張る」
今はまだ守られる側だ。
でもいつか、この人を守れるようになりたい。頼ってもらえるようになりたい。
そう願いつつ、脱出ゲームに身を投じるのであった。
ご案内:「学校内・廊下」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「学校内・廊下」から南雲 海斗さんが去りました。