2017/04/02 のログ
■クローデット > 「………これで、一通り…でしょうか」
まとめを一旦作り終えたところで、ハウスキーパーが気持ちの落ち着くハーブティーを持って来てくれた。
しばしの憩い、お茶の時間が始まる。
気分転換の後に再度確認して、修正を入れたら図書館に本を返しに行こう…クローデットはそんなことを頭の片隅で考えていた。
■クローデット > (今年度の時間割は、大教室形式の講義を今まで以上に避けて…
研究にまつわる作業も、可能なものはこちらで済ませてしまう方が良いでしょうか。
出来るだけ、人の多いところを避けて…)
どうして自分がこのような、日陰者のような動き方をしなければならないのか…
そこに考えが至って、クローデットは不意に、場違いに艶めいた微笑を口元に刻む。
『…お嬢様?どうかなさいましたか?』
ハウスキーパーが、心配そうにクローデットの様子を伺う。
「…ああ、いえ…申し訳ありません。何でもありませんわ」
クローデットは、その笑みをゆるめて、ハウスキーパーを安心させるように、優しく目を伏せた。
(…この学園都市での、今までの方がおかしかったんです…
味方は、裏切っていない「同志」だけ。故郷にいたときと、同じに戻るだけではありませんか)
その裏で、危うい思考に心を浸しながら。
■クローデット > 今までより、丁寧に心を閉ざして、その上に艶めいた微笑を被せて。
少なくとも新年度の出だし、クローデットの振る舞いは以前の強さを取り戻したように見えるだろう。
その裏で、破綻の種子を大きく育てながら…。
ご案内:「クローデットの私宅」からクローデットさんが去りました。