2018/08/11 のログ
ご案内:「幻想生物生態学研究室」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 「あー……クソ、何なんだこの忙しさ。もうすぐお盆だぞおーぼーんー。
いや、偲ぶ故人も先祖も特に心当たりねえんだけどさ。」
半分自室と化している研究室のソファに寝転んで、冷房の風をガンガンに浴びながら俺は一人愚痴をこぼす。
本来なら夏季休校中ということで昨日から1週間ほどの休暇が貰えていたのだが、
転移荒野にてワイバーン種の目撃情報が寄せられ急遽、休暇返上で東奔西走させられて今に至る。
実に猫の手も借りたいところではあるが、まともな猫のアテが無いのが現状で熱中症一歩手前の頭がすごく痛い。
「かァー……俺も早々に本土に逃げときゃ良かったかな!」
ここ数日のデータを印刷したプリントを横目に眺め、苦々しく吐き捨てる様に呟き、同時に欠伸を噛み殺した。
そういや一昨日からまともに寝てない気もする。
■暁 名無 > 眠気を自覚すれば次第に目蓋も重くなる。
思えばこの一週間、前半はラフィの事で駆け回り、後半はワイバーン騒ぎで駆け回って平時よりよっぽど忙しい一週間だった。
今が夏休み中で良かった、本気でそう思う。だってここに授業なんて入ったら死んじゃうもん。
「そういやラフィは……どっかその辺うろついてんのか。」
この研究室に保護という名目で連れて来てから2日経ったあたりで校内を散策して良いという許可を得て、それからは自由にさせている。
生徒として入学するにはまだ少しの時間を要するようだけども、その辺は担当じゃないから分からない。
「ケータリングも全部平らげちまったろうし、食いもんもまた補充しねえとな……」
やる事が増えた割にやる気が出ないのはいつもの事だ。
彼奴が散歩から戻ったら買い出しに出よう、そう渋々決意して俺は時計を見遣る。
まだ正午を少し過ぎたくらいか。……一眠りするのもアリだろうか。