2015/09/27 のログ
■片翼・茜 > その後茜はコーヒーを何杯も注文しながら、欲求が完全に満たされるまで寿司を食べ続けた。
茜の体は死体だ、食物を消化する機能も失われている。食べたものは直接体の修復に使われるらしく、胃の中に入ってしばらくすると完全に消え去ってしまう。
おかげでいくら食べても太らないし、それこそ無限に食べ続けることが出来る。
満腹感もないため、食べ終わるタイミングは自分で決めなければならない。財布の中身は有限なのだ。
「27皿、割合食べたな。」タッチパネルの隅に表示された数字を見る、そろそろ止めだろう。
会計のボタンを押して店員を待つ。
気付けば店内の客はまばらになっていた、すぐに店員が来て、明細を置いていく。
指で明細を持ち上げると、足元に置いたバッグを持ち上げて、レジへと向かっていった。
ご案内:「回転寿司屋「メビウス」」から片翼・茜さんが去りました。