2015/10/05 のログ
ご案内:「落第街大通り」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > 夜も明けきらぬ早朝。
落第街に座する一つのアパートからそっとひとりの女が
表通りへと姿を見せる。
普段の白衣の代わりにシックなコートを纏っていた。

一度立ち止まり振り返る。誰もついてきていないことを確認して、
ゆっくりとした足取りでアパートを離れる。

このアパートは、コートの女――蓋盛と
過剰に親密な二級学生の女子の一人の住まいだった。

「起きないうちに出て行かないと、離してくれないからな……」

蓋盛 椎月 > 「……おなかすいた」

運動をして朝食を食べていないのだから当然である。
雑居ビルの壁に背を預けて、
コートのポケットをまさぐるが、出てくるのは煙草だけ。
チョコレートのほうがよかったが、無いものは仕方ない。
一本取って火を点ける。空腹を紛らわす程度にはなるだろう。

最近、女性とばかり寝ているが、
同性愛者のつもりは蓋盛にはない。

女性のほうが、圧倒的に取り入る難易度が低いというだけの理由だ。