2015/12/19 のログ
ご案内:「ヨキの美術準備室」にヨキさんが現れました。
■ヨキ > (準備室の奥に設えられた、教員用の事務机。
オフィスチェアに深く腰掛けたヨキが、雑誌を手にくるくると椅子を回している。
見た目より重量のあるヨキのこと、椅子は回るごとぎいと鳴った。
開いているのは、とある美術雑誌の発売間もない新年号である。
次世代アーティスト100、と称された特集の中で、ヨキが紹介されているのだった。
きっかけは勿論、先月に国立常世新美術館で開かれた異能芸術展だ。
もちろん100人も紹介されているのだから、一人当たりに割かれたスペースは一ページの半分ほどしかない。
それでも、日本の美術雑誌と言えばそのタイトルが挙がるくらいであるから、効果は決して小さくないだろう。
掲載されているのは、常世学園に着任してからの略歴と、作風に関する紹介文、近作の解説。
ほかには作品や工房と、制作中のヨキの写真が数点。ライターの仕事は丁寧だった。
ふうむ、と息を吐いて、回していた椅子を止める)
■ヨキ > (自分が雑誌で紹介されたことは元より、四ページ前にこの頃ご贔屓の写真家が掲載されているのが嬉しかった。
同じ紙面に載っているというのは、なかなかに頬の緩むものがある)
「……ふふふ。ふふふふ」
(独りにまにまとしながら、通して何べんも読み尽くしたはずの雑誌をもう一度初めから繰り直す)
ご案内:「ヨキの美術準備室」におこんさんが現れました。
■おこん > ヨッキが嬉しそうにしとるー。 どうしたんかのう。 美味しいご飯見つけた?
100円拾った? 今日は髪型うまく出来た?
(暖かそうなもこもこのコートと、ミトン風の手袋。
イヤーマフラーまでつけた耐寒完全武装モードで現れると、
嬉しそうなヨッキのところに歩み寄る。 ちょうど出勤前だったのか、
出勤後だったのかはともかく、ひとの匂いを嗅ぎつけて現れたのだろう。)
■ヨキ > 「――おお、おこん。今日は暖かそうな格好をしておるな。
ふふ、嬉しそうに見えるか?
実はな、ヨキが雑誌に載ったのだよ」
(椅子に腰掛けたまま振り返る。
A5サイズの美術雑誌を、開いておこんへ見せつけると、ページの右上に『金工作家 ヨキ』と書かれたスペースがある。
どうやら新進気鋭の作家をページの1/4ずつ紹介している特集らしい)
「本屋で発売されるし、学園の図書館にも入ってくる。
ヨキの名前と写真が、こうして残るという訳なのだ」
(嬉しげにふにゃふにゃと笑いながら、互いの額を摺り寄せる)
■おこん > そうじゃろー?ぬくぬくじゃぞ?今常世で一番ホットな狐はワシじゃぞー。
(誇らしげな顔で胸を張る。ヨッキが雑誌に乗ったと聞くと、目を見開いた。)
そ、それはアレか!? ヨッキのカッコいい服が認められたということか?
なんか1ページくらいもらって「常世がヨキに輝けと囁いている」とか言っちゃうやつかのう!?
(大興奮で雑誌にがぶり寄り。 ものすごい勢いでページを確認して、
作家としての評価が描かれていた事に胸をなでおろした。)
よかった…ヨッキよかったのう!おぬしの活躍が認められたんじゃな。
これでお主は獣のヨッキじゃないのう、人のヨッキじゃな。
もしおぬしがここを去ったとしても、この名前はずっと残る…
まっこと素晴らしいことじゃなー!
(嬉しそうなヨッキと額を合わせる。きゃー!って楽しげに声を上げながら大はしゃぎ。)
■ヨキ > (冷えているであろうおこんの頬に、ぺたりと手のひらをくっつける。
ヨキはヨキで、体温に乏しい肌をしているのだったが)
「ははは。残念ながら服の話ではないなあ」
(にこにこと笑いながら、おこんが雑誌を読む様子を眺める。
その内容に得心がいったと知れると、おこんの小さな背に腕を回して抱き止める)
「ありがとう、おこん!
目立たずとも、こつこつとやってきた甲斐があったよ。だがヨキはまだまだだ。
そのうちもっともっと有名になって、一冊丸ごとヨキの特集が組まれるくらいにならなくては」
(祝ってくれ、と、自分の頬を指差してみせる)
■おこん > うひょー、ひゃっこいのう! ヨッキひんやりじゃのー。暖かくせんと風邪ひくぞー?
(ほっぺたに手のひらが当たると、嬉しそうに声を上げる。
手袋をとって、ヨッキの手にほかほかの自分の手を当てて。)
いやしかし凄いのう、見事なもんじゃわい。 一冊まるごとヨッキじゃったら、
そりゃー売れるじゃろうな! 作品が認められたということもあるし、
なによりヨッキはイケメンじゃからのー。
(うんうん、ってヨッキの言葉に何度も頷いた。
美術は難しいけれど、まず見てもらわねば評価されないのだ。
そういう意味では、ヨッキの容貌はピカイチなのではあるまいか。)
おー、お祝いかー? よいぞよいぞー!
(ヨッキのおねだりに気軽に応じる。 抱きついてほっぺたにちゅー。
そのまま何度もちゅっちゅして、ヨッキにいっぱいご褒美をあげたい。)
■ヨキ > 「おこんの手は随分と温いな。ふふ、子どもに触れているみたいだ」
(重ねた手の熱に、じんわりと染み入って目を伏せた。
青褪めて見える肌と相俟って、死人のように見える)
「そうしたら君も買ってくれるか?
ヨキは美術をやっている以上、自分もまた見られるだけの人物でありたい。
何しろヨキは異邦人であるから……、作品とは関係ないところで評価を下げたくはないからな。
少しでも身ぎれいにしていなくては」
(おこんの褒美のキスを、明るく笑って受け止める。
傍目から見れば、イヌ科の親子がじゃれ合っているようにさえ見えた)
「今のうちからこんなにご褒美をもらってしまっては、この先どうしたものか困ってしまうな。
もしも一冊丸ごとヨキの本が出たならば、そのときはとんでもないお祝いをしてもらうしかない」
■おこん > そうじゃろー、ちっちゃいいきものは体温が高いんじゃよ。
(ヨッキの手は冷たいけど、あんまりきにしない。
ほっぺたをヨッキの手に押し付けるみたいにして、暖かさを分けようとする。)
もちろんじゃぞー、3冊ぐらい買っちゃうぞ! きっと本が出たら、ヨッキがおごってくれるじゃろうしのう。
身奇麗にしておくのは大事じゃな。ワシだっていつも尻尾は櫛っておる。
(ひとまかせだけど、って笑いながら、ヨッキのほっぺたに何度もちゅー。
幼子が甘えているようにしか見えないのは致し方無い。背丈が背丈だし。)
ふーむ、とんでもないお祝いかー…こーびする?
それともなんじゃろなー、なにがいいかな…
(うーん、とヨッキの言葉に腕を組んで悩む。
はたして何があれば彼は喜んでくれるのだろうか。)
■ヨキ > 「ヨキは大きいからなあ。動くのにもカロリーを使ってしまって、なかなか燃費が悪い」
(座ってようやく同じほどの高さになるおこんを、長い腕で抱き締める。
ずっと触れていると、おこんの熱が移ってわずかばかり暖かくなる)
「三冊も?うれしいな。勿論、ヨキからもプレゼントさせてもらうさ。
……うむ、確かにおこんの尻尾は綺麗であるな。いつもふわふわしている」
(言いながら、おこんの背後の尻尾に手を伸ばす。大きな手のひらで、もふもふと毛並みを揉む)
「交尾はいつもしてるしな。もっと何かないのか?
こう……大きなおこんになって、尻尾だけではなく胸もふわふわさせてくれるとか」
■おこん > なるほどのー。 ほれほれ、ヨッキ!ワシをどんどこカイロ代わりにするとよいぞ!
(良っ気に抱きしめてもらうと、自分でも抱きつき返す。
ヨッキの身体は大きいので、抱きつき甲斐があるというものだ。)
おお、そしたら4冊じゃのう。 んふふ…尻尾はじゃなー、そっとさわっ…んおお…
そっと触らんとダメじゃぞー。敏感ポイントじゃからのう!
(大きくて長い尻尾に触れてもらうと、目を細めてうっとり。
時々ぷるぷる震えたりするのはご愛嬌だ。)
そうかそうか、ではそうじゃな、ワシがおっきくなって、ヨッキを小さくしてくれよう。
いっぱい可愛がってやるぞ?ばいんばいんじゃぞー。
(おっぱいでかくなるんじゃぞーってヨッキにアピールしたい。
前にもしづき先生にも同じようにしてあげたことがあったし、難しいことではない。)
■ヨキ > 「ここでヨキが熱を吸い取ったら、あとで蓋盛が寒い思いをするのではないかね?
構わんか。ヨキが存分にもらっておこう」
(遠慮せずにくっついて、おこんの身体をひょいと持ち上げる。
先日図書館でもそうしたように、大きな膝の上に座らせる)
「よしよし、そっと触ってやる。
ヨキから離れられんようにしてやるわい」
(手近な尻尾を、親愛の情を込めた優しい手つきでふわふわと撫でる。
指先が尻尾の根元に潜り込んで、くしゅくしゅと柔らかく擽った)
「そうか……ばいんばいんか……それもまた好むところであるな。ふふ。
ヨキは小さかったことがないから、どうなるかは判らないが。
……でもご褒美なら、もっといろいろ欲しいな……。
そうだな、一週間くらいヨキの家にお泊りしてもらわねば」
(平然として言う)
■おこん > 構わん構わん! ワシはコートがあるんじゃぞー。オーバーコートなんじゃぞー。
(やれー!ってヨッキにお願いする。遠慮なくお膝のいつもの場所に配置された。)
本当かー?根本とか、ダメなんじゃぞー?握ったりとかー、そういうことは…
んひゅ…♥ おぬし、根本は、だめなのじゃぁぁぁぁぁ……♥
(尻尾を優しくなでてもらっているうちはうっとりとしていたものの、
根本に手がいくと途端に声が甘ったるくなる。
ぷるぷると震えながらヨッキに抗議をするけれど、
大した説得力がないのは明らかだ。)
そうじゃぞ、ばいんばいんじゃ。 一週間じゃとー?
なんじゃ欲しがりヨッキじゃな!いいぞいいぞ!
お主がきちんと本を出したら、ワシはその願いに応じてやるぞ!
一度言ったことは違えぬ。 ほれ、約束じゃ。
(小指を伸ばしてヨッキに見せる。指きりげんまんの構え。)
■ヨキ > (ぬいぐるみを抱くようにして、おこんを腕の中に収める)
「尻尾を触られるというのは……ほれ、どんな気分なのだ。
ヨキには君のような尻尾がないからな、言葉で説明してもらわねば」
(言いながら、素知らぬ顔でおこんの尻尾を探る)
「気持ちがよいのか?ほれほれ。ヨキの尻尾のように、どこかに肉はついておるのかな……」
(毛の中を、指がもしゃもしゃと潜り込んでゆく。
もう片方の手で、おこんと指切りげんまん)
「ははは。ヨキは我侭であるからな。約束だ約束。
一週間経つ頃には、ヨキの家から帰りたくなくなるようにしてやるからな」