2016/08/04 のログ
ご案内:「地獄炉のある神殿」にルギウスさんが現れました。
ルギウス > 落第街の地下に魔法とか遺失技術とかあれやこれでこっそり拡張してある空間。
道中には魔物が徘徊し、最奥には花畑と荘厳な神殿が聳え立つ。

その神殿内に鎮座しているのは……『地獄炉』。
中に入ったものに、文字通りの地獄の責め苦を負わせ精神的負荷をエネルギーへと変換するもの。

その近くで、司祭服の男は 目の前にいない誰か と会話している。

ルギウス > 「やぁやぁ、これはこれは。
 迅速なアップデートの連絡ありがとうございました。
 私のコレはいいデータとれてますか?
 ところどころを私の謹製パーツでごまかしてはいるので、設計図通りとはいきませんでしたがね。
 上手く稼動してくれていますよ、今のところは」

細葉巻を取り出して咥える。
用意していたマッチに火をつけて、葉巻に移した。
口から紫煙を吐き出せば、言葉を続ける。

「ええ、少し面白いものを見つけたものでして。
 稼動ついでに実験をしてみようと思いましてね。
 面白いデータがとれると思いますよ?」

ルギウス > いつの間にか、椅子を用意してそれに腰掛ける。
背もたれに体を預けて、足を組む。偉そう。

「ええ、ご存知の通り……勇者や魔王といった特異点の出す力を人工的にヒトから精製するのが地獄炉の目的です。
 正確には、ただのヒトから特異点相当の力を引き出せるのか という実験用具でしたっけ?
 まぁ、細かいことはいいんです」

紫煙が靡く。
意思をもつように、留まっている。

「さて、その『地獄炉』ですが。一定の効果があることは立証されています。
 ですが……勇者や魔王と呼ばれる存在を放り込んだらどうなるのか は絶対数が少ないと記憶しています。
 これは機会があれば試してみるとして―――」

にやりと笑う。
ここからが本題だ というように。

「完全に分解される前の残り滓が集まって、新しいモノになった場合。
 これらは人間足りえるのか?
 また、勇者や魔王といった特異点と比べてどうなのか?

 ……興味深いと、思いませんか?」

ルギウス > 「ええ、完全再現すると起こらなかった不具合です。
 どうも私の謹製パーツが原因のようでしてねえ……。
 不幸中の幸い といったところですかねえ」

くすくすと笑う。

「では、また後ほど。
 星辰の正しき時に、お逢いしましょう……ごきげんよう、■■■■■■」

最後は人間の言葉ではないのか、よく聞き取れない。


笑顔で細葉巻を咥えたままで……舞台のスポットライトは落ちる。

ご案内:「地獄炉のある神殿」からルギウスさんが去りました。