2017/02/26 のログ
ご案内:「歓楽街の端の端」にクラウディアさんが現れました。
クラウディア > 部下に「やっほーい!」だなんて女性が出すには相応しくない奇声を上げていても。
そしてその度に「うるさい!死ね!」と足蹴にされても。
さらにその反応として書き連ねれば不思議な力でかき消されそうなほど、卑猥な対応を返す女でも。
人間、見ただけではわからないものである。

「んー…んー? 特には、よさそう…かしらね。」

スーツを基調とし、動きやすいように改造された風紀委員の制服を纏い。
腕にデカデカと「風紀委員」と書かれたリストバンドをつけている彼女。
この姿を見ていったい誰がいつもの痴態を想像出来るだろうか。
クラウディア=オーレリア。
現在は仕事モードにて、島内の見回り中。
どんどんと治安の悪い場所に来たため、そろそろ一区切りをつけて帰ろうか、なんて思案している頃。

ご案内:「歓楽街の端の端」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(彼女の前方――落第街の方から数人の男を引き連れて歩く。
 その格好はいつものラフな格好ではないスーツ姿。
 しかし着こなしはやはりラフで、スーツはボタンを開き、ネクタイも緩ませている。)

つーかたかが見回りにゾロゾロゾロゾロ付いてくんじゃねーよ金魚のフンかテメェら、あァ?

(一人じゃ危ないとかなんとか周りの男達が言っているが、自身からすれば誰にモノを言っているのかと言う感想しか出てこない。
 鬱陶しそうに男達の相手をしながら歩いていたのだが、前方に女性の姿を見て立ち止まる。)

――誰かと思えば風紀委員サマじゃねーか。
こんなきったねェトコまで見回りご苦労さまだなァ。

(あからさまに挑発。
 特徴的な制服と、腕に巻かれたこれ見よがしなリストバンド。
 風紀嫌いの自身にとって、ケンカを売るに充分過ぎる相手だった。)

クラウディア > 「んー…えっとー…どちら様?」

自身だって恨みも逆恨みもいろんな人から沢山買っている自信はある。
しかし、この少女は見たことはないと、頭の中で何処かで会ったかなーと思い巡らせながら。

「そうなのよねぇ。うちのメンバー、皆して怖がって近づいてこないのよ。」
「まあほら、そんな人数揃えて構えて怖がるものでもないしね?私一人で充分よ。」

暗に後ろの男達のことを揶揄しながら、意趣返し。
有耶無耶にしてもいいのだし、わざわざここで喧嘩売るようなものでもないとはわかっているけれど。

「私に構って欲しいのかしら?」

左腕を前方に出し、掌を上に。
人差し指を除き、他の指を握り締めて。

そして、その残った人差し指は、一定のリズムで自身の方向へ曲げる。
くいっ、くいっと。

売られた喧嘩は買うスタイルと言わんばかりに。

龍宮 鋼 >  
ッハ。
この龍宮鋼サマをしらねェならそのちっせェ脳ミソにしっかり刻んどけ。

(顔はあまり知られていないかもしれない。
 だが、風紀委員であるならその名前ぐらいは聞いた事があるかもしれない。
 自分より背の高い相手を見下すように、首を後ろへ傾けて睨みつける。)

風紀委員っつーのも大したことねェな。
うちの連中の方がよっぽど度胸あるぜ。
そんなんで街の治安を守れるんですか、あァ?

(挑発を挑発で返されても、更に挑発で返す。
 その余裕ぶった顔は変えなかったが、指で掛かって来いと示されれば。)

テメェが構うんじゃねェよ。
俺が構ってやるんだ、ボゲ。

(顔面に貼り付けた笑みを凶暴なものに変える。
 瞬間、ズドンと地面を踏み付け、砲弾のように突っ込んでいく。
 一瞬で距離を詰め、そのまま右拳を射出。
 大振りのケンカパンチではなく、中国拳法のような突き。)

クラウディア > 「龍宮…あー…居たわね、そんな子。」

要注意リスト、と言えばいいのか。
危険人物、と評すればいいのか。
そう言った迂闊に近づいちゃいけないよー、っと言った人間をピックアップした資料に乗っていた気がする。
その事さえ今思い出した体たらくだから、データなんて殆ど思い出せないけれど。

「そうねぇ…実際こんな辺境じゃあ、私の顔も覚えられてないみたいだし…。」
「これを機会に、顔だけでも覚えて帰ってちょうだいね?」

まるでこれから芸を披露するかのように。
どこか演技ぶった芝居口調で話すクラウディア。
脅威と評するのに充分なそのスピード差に動じもせず。
挑発するために出していた左拳でそのまま拳を受け止め。

「おー、こわいこわい。」

だなんて、いっそ意識したとさえ取れるほどの棒読みのまま。
し返すやり返すかのようにわき腹目掛けて膝蹴りを繰り出す。

龍宮 鋼 >  
(人外の威力と速度を持った拳をあっさりと受け止められる。
 しかし驚きも焦りもしない。
 人外などこの島にはうようよいるのだから。
 迫り来る膝には欠片も反応を示さず。
 常人がまともに喰らえば体がくの字に折れ曲がるであろう膝蹴りが、自身の脇腹へと叩き込まれ、)

――テメェがやるヤツなら覚えてやるよ。

(しかし揺るぎもしない。
 彼女の膝には肉を捉えた感触が返ってこなかっただろう。
 化勁で衝撃をそらし、こちらの拳を受けた拳にその衝撃をそのまま返す。)

おー、こわいこわい。

(拳を引いて、同じような棒読みの言葉。
 にやにやと笑ったまま腰を落とす。)

クラウディア > 入った。
確実に入った。
捉えた。
貫通とまでいかなくても、充分なダメージが入ったはずだ―――

「っと、ぉおお!?」

といった想像は、叶わなかった。
攻撃を散らされた。
自信の攻撃のダメージが自身に返ってきたか。
そういう技術を持った相手か。

「あらまぁ…リストにのるだけのことあるのねぇ。」

未だに痛みに震える左拳ではなく、まだ何もされていない右の腕を。

「因みに、こういうのなら効いたりするのかしら?」
「『纏え獄焔。我が覇道に立ち入る愚かな者を吹き飛ばせ。』 フレイムエンチャント!」

燃やす。
何故か服にはダメージが入らない素敵仕様の魔法。
触れるだけで充分な火力を出すだろう炎を燃やしながら、大きく上から殴りつける。

龍宮 鋼 >  
おいおいおい。
なんもしてねェヤツ相手に逃げてんじゃねェよ。
それともアレか、ビビッちまったか、あ?

(ニヤニヤ笑いながら両手を広げて挑発。
 何もしていないわけが無い。
 しかし見た目だけ見ればそう言う風に見えなくも無い、とわかった上での挑発だ。
 残念ながらギャラリーは、自身が突進した直後に巻き込まれる事を恐れて逃げてしまったのだが。)

――あ?

(が、こういうのと言われて表情が険しくなる。
 物理が通じないと分かった相手は繊維を喪失するか、)

……ッチ。

(彼女のように、魔力で殴ってくる。
 詠唱が聞こえた瞬間一歩引いて、右腕に魔力を集める。
 集めた魔力を高速回転させ。)

ッらァ!!

(殴る。
 拳を包む炎を魔力の渦で撒き散らし、拳を拳で迎え撃つ。
 生身の拳がぶつかったにしては派手すぎる音が響く。)