2018/02/09 のログ
ご案内:「女子寮の一室」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
ご案内:「女子寮の一室」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 「今晩、あなたの部屋にお邪魔してもいいかしら。」
彼女とそんな話をしたのが2月14日の日中の事であった。
その時は詳しい要件までは話さなかったが、日付が日付なので何か察したとしても不思議はない。
現在は寮の夕食の時間帯から少し過ぎた頃合い。昼に会った時伝えておいた時間帯丁度である。
持ち手のついた紙袋を手に彼女の部屋の前へとやってくると、
小さく3回ドアをノックして中にいるはずの部屋の主に声をかける。
「ラウラ?私だけど。」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「はーい、今開けますねー!」
部屋に行ってもいいか。そう声をかけられたは今日のお昼。
詳しい要件は言われなかったが、何となく察した。
というのも、私自身も彼女に用事があったからだ。
おそらくお互いに同じ目的を持っているのだろうと。
そして伝えられた時間ちょうど、ドアがノックされた。
覗き穴で確認する必要もないだろう。
ガチャリと鍵を開けてドアを開ければ、どうぞどうぞと招き入れる。
「待ちしてました!寒いでしょうから中にどうぞ!」
そういって部屋に招くが、基本的なつくりは彼女の部屋と同じだ。
小さなテーブルとクッション、本棚には参考書が並び、その上には小物。
部屋の中はトレーニングに使う機材と銃の手入れをするための道具だ>
■鈴ヶ森 綾 > 「こんばんは。お邪魔するわね。」
さして間を置かずにドアが開かれる。その向こうから現れた相手に微笑みかけ、
招かれるまま部屋の中へと足を踏み入れる。
同じ寮生なので部屋自体は見慣れたものだが、幾つかの自分の部屋とは異なる点に目をひかれる。
特に鍛錬や銃器といったものとは縁遠いゆえ、それに関する物にはついつい物珍しそうな視線を向けてしまう。
「変わった物が置いてあるのね…これは何に使う物なのかしら。」
それは銃の手入れに使う道具の一種だったが、こちらには見当もつかない。
手で触れる事はせず、あくまで見るだけに留めて。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「えへへ、今度は綾さんが遊びに来る番ですね」
この島に来てからというもの、友達らしい友達がいなかった。
そういう都合で部屋に人が来るというのは初めてだったりする。
「それは銃身を掃除するためのブラシですね。
こっちはさび止め、こっちは工具箱、、、」
彼女が物珍しそうに視線を向けているのは銃の手入れをするための道具たち。
まぁ、普通の人は日常でこんな道具は使わないだろう。
「いまコーヒーを淹れるのでちょっと待ってくださいね。
コーヒーに砂糖やミルクは入れますか?」
自由に見てていいですよ、あぶないものは仕舞ってあるので
そう言ってキッチンのほうに向かっていく。
そしてふと思い出したように質問するが、
彼女ががなぜここに来たのか、それはあえて聞かないでいた>
■鈴ヶ森 綾 > 「あら、随分歓迎されてるみたいで嬉しいわ。
私の部屋にもまたいつでも遊び来てくれて構わないわよ。
実はあなたのために座布団も買っておいたの。」
前回、カーペットにそのまま座らせた事を少し気にしてのその発言。
なにせ人を招く事になるなど考えもしなかった故、なんの準備もなかったのだ。
互いが互いの初めて招く客人だと知ったら、多分笑ってしまう事だろう。
「ふーん…銃というのも、手入れに随分手間がかかるものみたいね。」
今しがた説明を受けたブラシを手に取り、裏返したり角度を変えたりしてじっくり観察した後元の場所へ戻す。
「ありがとう。じゃあ、ミルクをお願いするわ。」
コーヒーを淹れるためにキッチンへ向かった彼女を横目に、なおも部屋の中の物を見て回る。
もう一つの興味を惹かれたもの、トレーニング機材。
こちらは銃器に関連したものよりは知識がある。
試しに少し動かしてみようとするが、思った以上に力を必要とした。
妖かしとしての力を振るう時は人外の力を発揮するが、この状態だと見た目通りの筋力しかない。
彼女も一見すると華奢に見えるが、やはりそれなりに鍛えられているのだと実感する。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「だって歓迎しない理由がないですから。
いつか部屋に招こうと思っていたんですけど、
図らずして綾さんに先を越されてしまう形になりました」
お湯を沸かして、フィルターにコーヒーをセットして、コップを温めて。
あれこれと準備をする片手間、そんな話をする。
実は彼女を呼ぼうと思ってコップやクッションを買い足したというのは秘密だ。
「そうですね、私の銃は劣悪な環境でも動作しますけど、
それも普段から手入れをしてあるおかげですね。
真面目に全部分解すると一日で終わらないかもしれないですけど」
銃といっても私が持っているのは拳銃とかそういうのではない。
拳銃も仕舞ってあるが、普段持ち歩いているのは重機関銃なのだ。
部品数で言ったら拳銃の比ではない。
そんなやり取りをしているうちにお湯が沸いた。
挽かれたコーヒー豆にお湯を注いでいくと、
水分を吸って膨らみ、コーヒー独特のにおいを部屋に広げていく。
それを温めたマグカップに注いで、ミルクと一緒にテーブルのあるスペースへ。
すると彼女がトレーニング機材を動かそうとして、
少し苦戦しているのが見えて少し笑みが。>
■鈴ヶ森 綾 > 「…そうだったの。ごめんなさいね、空気が読めずに押しかけてしまって。」
わざと意地の悪い返答を口にするが、それが本気でない事は口調が半分笑っているのため明白で。
「一日!?そこまでとは思わなかったわ…」
その辺りの認識にはだいぶ齟齬があるようで、こちらが想像しているのはまさに拳銃や、
それよりは大型の突撃銃程度のもの。
まさか相手が重量数キロどころか数十キロの大物の事を指しているとは夢にも思わず、
ただただ驚くばかりであった。
「むむっ…あら、いい匂いね。……何を笑ってるのかしら。」
機材を前に苦戦していると彼女が戻ってくる。
香ばしいコーヒーの匂いに釣られてそちらへ顔を向けると、こちらを見て笑っている顔が目に入る。
いささかばつが悪そうにトレーニング機材から離れると、いそいそとテーブルについた。
「あぁ、そういえば一つ気になっていたのだけど…。
あなた、チョコレートは食べて平気なのかしら?」
彼女が甘い物に特に抵抗がないのは、こちらの部屋に招いた時に最中を食べているので知っている。
そもそもその質問の仕方は、好みというより体質的な問題の有無を訊く言い方で。
つまる所、獣人の身体にチョコレートは問題ないのか、という事だ。