2016/10/30 のログ
セシル > 「………そうか………」

笑顔ながらも有無を言わせぬ雰囲気でばっさり否定する鋼に、不可解そうな目つきはしながらも追求はせず。
ここで踏み込んでしまえば、また最初に逆戻りか…下手をすれば、それ以上に悪いことになると思って。
だから、鋼が過去に触れないように振る舞ったのも、そのまま受け入れた。

「…そうか…
じゃあ、ハガネ」

少なくとも、今は相手が自分を認めてくれているから。
人の良さそうな、柔らかい笑みを浮かべて。

「この組み合わせはどう思う?」

ユニセックスなデザインの白のシャツの上に、明るめのグレーのカーディガン。
その下に合わせるのは、真っ先に確保した黒のチノパンだ。

今は、折角得られた「一緒にショッピング」という時間を、楽しまなければ。

龍宮 鋼 >  
(理由はわからずとも察してくれたらしい。
 彼女にならばいずれは話せる関係になるかもしれない。
 けれど今はまだ話す気になれず、踏み込まずに居てくれる彼女に感謝する。)

んあ?
――あー、良いとは思うけど、これから寒くね?

(そんな会話を交わしつつ、時間は過ぎる――)

ご案内:「異邦人街のとあるアパレルショップ」から龍宮 鋼さんが去りました。
セシル > まだ、関係としてはかなり表層だろう。
でも、良いのだ。
「風紀委員」が、「不良少女」の「ダチ」になれたのだから。
それは、セシルにとってはとてつもなく大きな一歩だったのだから。

「いや、コートを羽織るから別に…
………あ、そういえばあのコートもグレーだったな…」

そんな会話をしながら、2人はショッピングを楽しんだのだった。

ご案内:「異邦人街のとあるアパレルショップ」からセシルさんが去りました。