2017/03/25 のログ
ご案内:「常世某所」にクロノさんが現れました。
ご案内:「常世某所」に和元月香さんが現れました。
クロノ > (週末、休日の昼下がり。非番でお休みの養護教諭兼公務補のロボットは大通りに面した広場の一角、有名な像の下でちょこんと佇んで。)

…えーっと、ここ…で、いいのかな。

(学校の備品である男の子はしかし、非番の時はごく普通の、他の学生たち同様の生活をしている。街に出て映画を見るとかゲーセンに行くとか、或いはお買い物をしたり、図書館に行って本を読んだり。普段は先生と生徒、という関係で接する事が多いけれども、オフの日は友達として、一緒に遊んだりすることもよくある。)

(待ち合わせの場所と時間に間違いが無いか、念のために確認しつつ、時折周囲をキョロキョロして相手の来訪を待つ男の子の機体は、既に休日の日課であるお掃除を終えてキレイに磨き上げてあって。)

和元月香 > 「…この格好おかしくないかな?大丈夫か?ウン大丈夫」

そんなクロノの姿を少し遠くから眺めながら、月香は服装の最終チェックを行っていた。

下ろしたてのワンピース、小花柄のパーカー。
亡くなった祖母に買ってもらった、宝物である三日月型のペンダントの位置をも調整する。

自分はともかく、今日はクロノもいるのだ。
恥ずかしくない格好で望まなくては。

「よっし。

…やっほークロノ!待たせた!?」

拳を握って気合いを入れ、クロノの方に駆け出していこうか。

クロノ > (製造から120年を経ている旧式な男の子は、定期的にメンテナンスを受けつつ故障、消耗した部品は適宜交換しているけど、それでも外装は随所に凹みや塗装の塗り重ねがあったりして、使い古されてる感は否めない。毎日朝の出勤前に清掃、毎月ワックスがけもきちんとして、大事に使ってはいるけれども。)

… ──── … 、…? …ぁ、月香。…ぅうん、大丈夫、ちょうど着いたところだよ。

(両耳のマイクで雑踏の騒音の中から聞き取り可能な音声を抜き出し、無数に認識する音声の中から、記憶に記録された声紋の声を抜き出し、そして声の方向に視線を向けて相手の姿を探し、認識する。聴覚が拾った音の中から相手の言葉を理解し、呼び掛けに応じるリアクションを実行するまで、数秒。相変わらずおでこのインジケータは忙しく点滅していて、このロボットのコンピュータが正常に動作している事を示している。)

…ふふふ、春らしいね、それ。
(制服ではなく、私服姿の相手を見るのは初めてのこと。基本的にファッションとは無縁の男の子ロボットは、相手のそんな新鮮な姿を見てニコニコ顔でそんな感想を。)

和元月香 > 「えっへへへありがと~。
あんまりお洒落は気にしないタイプだからちょっと心配だったけど大丈夫みたいで安心した!」

実際ワンピースは買いたてで、パーカーは引っ張り出してきたもの。

(春らしい、か。考えてなかったけど…)

でも結果オーライか、と頬を緩めて。

「クロノもピカピカだねー」

と笑いかける。

クロノ > (派手でもなければ地味という訳でもなく、割と落ち着いた容姿の相手。対して男の子はいつも通りの、ザ★ロボット感全開。)

…そぅ、なんだ。月香、学校あるときは制服だから、ちょっと新鮮。
(ピカピカ、と言われて、実は今日のお約束のために普段よりもちょっとばかり念入りに磨いてきた男の子は、若干照れつつ、嬉しそうに「ありがと」と。)

…じゃあ、とりあえず…どうしよっか。
(春先の昼下がり、通りも街もいろんな人々が行き交って賑やかな時間帯。待ち合わせ前に給油も充電も済ませてきたロボットは、相手の希望を尋ねてみる。近場のカフェテラスか喫茶店か、それともどこかでお買い物か。割と地味な見た目に反してアクティブな相手のことだから、もしかしたらバッティングセンター…とかいう斜め上を行く選択肢があるかも、とか色々想定するロボットの電脳。)

和元月香 > 「まぁ大体は制服で過ごしてるかなー…。
親いないし」

口煩い両親が咎めないせいで、一日制服でいた事もあった。
それを思い出して、へらりと苦笑を浮かべる。

「クロノのおすすめの場所連れてってよ。私まだよく分かんないし」

行き先の提案をされれば、そう言って楽しげに笑みを浮かべた。

(どこがいいかなー…。遊べるとことか?)

屋内遊園地や、映画館、普通に公園でのんびりする手もある。
月香は楽しみで、胸をときめかせた。

ご案内:「常世某所」に和元月香さんが現れました。
クロノ > …そぅなんだ。選ぶのに迷ったりしなくて済むのは確かに便利だよね、制服って。
(家で制服姿で居たら、早く着替えなさい!と親の声が聞こえる光景が目に浮かぶ。でも、一日中青春を謳歌してへとへとで帰宅して、お夕飯の召集が掛かるまでそのままの格好でベッドにダイブするのはある意味とっても心地よい…らしい、と保健室で他の学生から聞いた情報を思い出しつつ。)

… ぅ、 …ぅん、分かった。ちょっと待ってね…?  ─── ピポ … ピピッ … プッ … 、
(元来、オーナーからの指示に基づいて仕事をするロボットである男の子は、仕事ではない場面において、自律行動中も基本的に受動的で優柔不断な人格のようで。レディのエスコートを一任された男の子は、少しの間男の子としての表情を止め、口から小さく電子音を鳴らしながら…おそらく学校のサーバやその他のネットワークの助けも借りて、エスコートプランを練っているのだろう。)

──── … ピピッ …と。お待たせ。じゃあ、今日の予定はこんな感じでどう、かな?
(再び男の子として動き始めたロボットは、自分の鞄から小型のタブレット端末を取り出し、その画面に組み上げたプランを表示して提示してみる。)

…順番とか行き先とか、入れ換えも変更も、月香の好きなようにしていいよ?
(端末上で組み換えたプランは、そのまま男の子の電脳にリンクされて自動的にスケジューリングされる仕組みらしい。とりあえずこの男の子のAIが組んだプランは、ゲーセンに行って遊んで、カフェに行って一休み、その後ショッピングモールに行ってからの映画…というもの。)

和元月香 > 「…ん?」

電子音が鳴り響き、思わずびくっと後ずさりしながら、息を飲んでクロノを見守る。

そして、タブレットに表示された予定には目を輝かせ。

「うん!いいと思う…すごいねクロノ」
(一家に一人ほしいな…!)

クロノの顔を覗きこみ、笑顔でサムズアップを送る。
表示された予定に異論は無く、こくこくと頷いた。

「ゲーセンか…久しぶりにいくなー…」

そう一人ごちながら、クロノが歩き出せばそれについていこうか。

クロノ > …ふふふ、ありがとう。僕、こういうの不馴れで…あんまり自信無いんだけど、気に入ってくれたなら良かった。
(屋外での歩行など、運動中は基本的にエンジン駆動になる男の子は、相手の隣に並んで「んっ!」と踏ん張る仕草で胸のエンジンを始動する。相手の嬉しそうな反応にひと安心した男の子は、相手と並んで歩き出す。近すぎず遠すぎず、相手と並ぶか半歩くらい先。)

…月香は、ゲームセンター行ったらどんなのやるの?クレーン?レースとかシューティング?…それとも、ボーリングとかダーツとかみたいな、スポーツ系?
(休みの日に仲の良い学生たちとゲーセンに行ったことのある男の子は、一応多少なりともそういう遊びもするらしい。久しぶり、というからには初めてでも無さそうだし、或いは一緒に遊びたい筐体を探してうろうろするのも良いかもしれない、と。)

和元月香 > 歩き出した月香はどこか楽しげで、今にも鼻唄を歌いそうな雰囲気かもしれない。
辺りを見回したりと、妙に落ち着かない。

「うーん…。気分によるかなぁ…。
クレーンはよくやるよ。得意だから。
スポーツとかもやるなぁ…。あれいいストレス発散になるんだよね。

あとリズムゲームとかかな~…」

最近はあまり行っていないけど、と付け足す。
正直入学やらでそれどころでは無かったのだ。
だから余計楽しみだ、という言葉を全身で表現している。

「クロノは好きなのとかある?私それやってみよーかな、今日」

なんて遠慮無く聞いてみたりする。

クロノ > (隣を歩く相手の楽しそうな雰囲気は見てとれるけど、なんかちょいちょい周囲を気にしている様子に男の子は少しきょとんとしつつ。)

… クレーンにリズムゲーム、かぁ。 …月香、結構器用なんだね。 …スポーツも、体育館でやる授業とか部活のと違って、勝ち負け重視じゃないところが気軽でいいかな。
(相手のちょっと意外な一面が見えて、へぇ、と感心する男の子。続いて自分の好みを聞かれると、顎に人差し指立てて、んー、と考え。)

…僕も、リズムゲームとか…あとはレースとかのシミュレーションが好きかなぁ。慣れるまで少しかかるけどね。
(不確定要素の多いメダル系とクレーン系は、AI男子としては不得手らしい。反面、画面と向き合ってコントローラを操作する正確性重視のものは、やはりロボらしく得意の様子。)

…あ、そうだ。そういえば、この間の魔導書とは… 仲良く出来てるの?
(いつかの図書館で一悶着あった例の本。あれから少し日が経つけど、相手は仲良くできているだろうか。)

ご案内:「常世某所」に和元月香さんが現れました。
和元月香 > 「あはは、そうかな」

器用と言われ、けらけらと屈託無く笑う。
…まぁ不器用なところは多い。例えば料理とか、料理とか。

「確かにねー。此処の学園の生徒らは特にね」

(本当に軍とかの出身もいるし、大変だよなぁ)
クロノの一言には同意するようにうなずいて。
それから、ロボットがゲーセンでゲームをする様子を思い浮かべて何だか微笑ましく感じてしまった。

そして、例の魔道書に聞かれると少し顔を歪めた。
「…一応。今もついてきてるよ」

頷いて、肩から下げていたトートバックを見せてみる。
あんまりよろしくない魔法が刻まれていたからか、ちょっと見せたくはないが、黒い本が入っている様子を中を開けてみせる。

クロノ > (学校の性質上、各個人の能力差も激しい。そんな中でもなるべく同じくらいの能力の人たち同士になるようには注意しているみたいだけど。…相手の「ここの…は特に」という一言に、男の子は「えっと…」と聞いていいのかどうかちょっと躊躇いがちに。)

…ここに来る前の月香は、どんなところで、どんな暮らしをしてたの?
(異界からの来訪者である男の子は、相変わらずこの街に、この学園に生活の中心を置くみんなの事に興味津々。)

… ぁ、ほんとだ。 …魔導書さん、久しぶり。月香に変なことしてない? …もし月香と周りの人たちを困らせるような事したら、僕、おこるからね?
(相手の鞄の中に見せてもらった例の本。相手が本について話すときの感情を見て、男の子はいつかと同じように、魔導書に話しかける。)

和元月香 > クロノの質問には「んー?」と曖昧に首を傾けて。

「えー?別に大した事無いよ。
ありふれた話、難のある親なんて沢山いるでしょ?
そんなのに普通に育てられてきたって感じかな」

本当に何でも無いように笑う。
正直言って、イカれた親だ。
突如降って湧いた異能に溺れた親。
自慢はできないかな、と苦笑いだけを残して。

「いや、怒るようなのは……お前を作ったやつ」
『怒らせてない』『怒らせてない』『ワタシ』『ワタシ』『ツキカに』『ツキカに』

バッグの中で小さく開かれたページに、連なる言葉。
対して月香は、不満げにそう吐き捨てる。

(こいつはこいつで迷惑だけど…本当にムカつくのはこいつを作った奴だわ…)

そう、苛立ちを募らせる。

クロノ > …そっか…。なんか波乱万丈な感じがするけど… いつかきっと、仲良くなれるといいね。
(前にカフェで会ったときにも、何やら懐事情で迷っていた様子。仕送りとか少ないんだろうなー、とか色々思うところはあるけど…なんだかんだ言って血の繋がった家族な訳だし、出来ることなら相手も、相手の家族にも幸せになってほしいと願う。)

… そぅ、じゃあ、月香をちゃんと守って、手助けしてあげるんだよ?
(必死に弁解の主張?をしている本の様子には少しくすっと微笑んで、月香当人がどう思うかは別として、魔導書にそう話しかける男の子。そうこうしているうちに街を歩き電車を乗り継ぎ、繁華街に出て大きなアミューズメント施設に着く。)

和元月香 > 「…そう願いたいね」

淡く微笑みながらそう呟いて。
(…仲良く、なるか。考えた事無かったや…)

発想の転換だな、と少し頷く。
…拒絶してばかりでは、いけないのかもしれないと今更ながら気付いた。

『うん』『うん』『守る』『助ける』『何があっても』
「……」
(…あんな力で守られても困るんだけど)

相変わらず異常な程に執着を見せる黒い本には呆れたように溜め息を吐く。
あんな力で守られるのは、不安でしかない。

そうこうしている内にどうやら到着したようだ。

「わぁ、でっか…」

大きな施設を見上げながら、感嘆の息を漏らした。

クロノ > (工場製品である男の子には、主人は居ても、仕える家があっても…血の繋がった両親とか兄弟、家族というものは存在しない。だから、まだ両親が、家族が存命なら、いつかきっと来るかも知れない幸せのために、と願わずにはいられずに。相手にとってはお節介かも知れないけど、男の子は相手とその家族の幸せを願う。)

…そういえば、月香はこの本の事、あまり快くは思っていないみたいだけど…理由って言うか経緯?…教えてもらっても、いぃ?
(そもそもの本の正体とか、ついてくることになった経緯とか、相手本人が嫌がらないのであれば、聞いてみたい、と。)

…ふふふ、そうだね。屋内運動場がまるまる入っちゃうサイズだもんね。
(何からやろうかなー?…とさっそくやる気スイッチの入る男の子ロボ。入り口付近の見取り図を見て、どの辺りにどんな系統の筐体があるのか確認して、一緒に奥の方へ。)

ご案内:「常世某所」に和元月香さんが現れました。
和元月香 > 確かに幸せな家族がいた時もあったから、だからこそ分かる。
あの家族が普通に戻るのはきっと難しい、と。
(…だからこそ淡白に諦めちゃうのかね)

「………………正直に言って…駄目なやつ。
…心を壊すみたいな感じの………」

ごにょごにょと口籠りつつも、何とか言葉にして。

「ちょっといくつか伏せるけど、所謂…精神干渉系…?
しかも異世界の…魔道書だし…」

はぁ、と小さな溜め息をつく。
思い返せば、厄介な物を手に入れてしまったものだ。

「…あ、私クレーンゲームやってみたいかも…」
(なにあれ可愛いな!!)

おとなしくクロノの後ろについていったかと思えば、
ふと目についた大小様々の猫のぬいぐるみが詰まったクレーンゲームを指差して。

ご案内:「常世某所」に和元月香さんが現れました。
クロノ > …そぅ、かぁ。 …月香は、この本と一緒にいて、何て言うか…何か吸い取られるとか、そういうのはないの?
(異界の、精神干渉系という魔導書。不本意とはいえ連れ歩いている相手に何か弊害が無いか、ちょっと心配。)

…ん?ぁ、えっと、あれ?
(一緒に並んで歩いていたかと思えば、お目当ての筐体を見つけたのかさっそくやる気スイッチが入った様子で。男の子は「了解!」と二人並んでお目当てのゲーム機へ。電子マネーの決済読み取り機の所に、男の子が手をかざすと、ゲームのカウント表示がゼロからスタートに変わる。)